国家公務員だけど火薬係? 公務員の面白いシゴト!

この記事をまとめると
- 公務員の職種にはさまざまなものがある
- 経済産業省には「火薬班」という火薬を扱う部署がある
- さまざまな製品に使われる火薬を取り扱うためルールづくりを行っている
バラエティー豊かな公務員の職種
お堅いイメージを持たれがちな「公務員」という仕事。一日中パソコンに向かうか、書類を作ってハンコを押すのが仕事……といった先入観をお持ちの人もいるかもしれません。
ひと口に公務員といっても、国を動かすスケールの大きなものから、地域に密着して住民に接するものまで、職種はさまざまです。自衛官や警察官や消防士、公立学校の先生なども、もちろん公務員です。
公務員は、大きく分けて、「国家公務員」と「地方公務員」の2種類があります。文部科学省、厚生労働省、農林水産省などの中央省庁と、裁判所職員や衆議院事務局職員など司法府・立法府・行政府の各国家機関に勤務する職員が国家公務員です。対して地方公務員は、都道府県庁、市役所、区役所などの地方自治体の機関に勤務しています。
今回は、経済産業省のなかにある、国家公務員の意外な仕事をご紹介します。
経済産業省は爆破実験も行っている!?
中央省庁の一つである経済産業省には、一風変わったお仕事があります。その名も「火薬班」。火薬というと物騒ですが、花火やダイナマイト、自動車のエアバッグなど、さまざまな製品に幅広く使用されている火薬を取り扱うためのルールを作るのがおもな仕事です。
火薬の取り扱いについて取り決めるだけでなく、火薬による危害の予防を訴えたり、また火薬の爆破の威力を測る「爆破実験」を行ったりと、危険そうな業務もあるのだとか。国家公務員の人たちが爆破実験をしているだなんて、ちょっとシュールですよね。
火薬班は経済産業省のなかの「商務流通保安グループ」にある「鉱山・火薬類監理官付」に属します。火薬というと私たちの生活と一見無関係に見えますが、さまざまな製品に使われる火薬の扱いを取り決めることによって、私たちが日々の生活を安全に送れる、大切な仕事を担っているのです。
数年ごとに転職の機会!?
経済産業省の火薬班のように、公務員の人々の仕事は、決して机の上だけで終わるものばかりではありません。日本を動かす行政の運営に携わる職員ですから、よりよい国にしたいという理想のもと、それぞれの場所でさまざまな職務の人たちが自分の役割をまっとうしているんですね。
国家公務員でも地方公務員でも、配属される部署によって、担当する仕事は異なります。公務員をめざしている人は、幅広い分野の知識をつけておくといいかもしれません。
国や地方をよくするために働くという気持ちが、日本のより良い未来をつくり出すのではないでしょうか。
この記事のテーマ
「公務員・政治・法律」を解説
公務員は、国や地方自治体の行政に携わり、よりよい地域、町づくりを支える仕事です。政治に関しては政党の活動を支える政党職員、法律では弁護士や検察官などの仕事もあります。これらの仕事に就くには、公務員採用試験、司法試験など関連する資格を取得し、官公庁や行政機関の採用試験を通過することが必要です。
この記事で取り上げた
「国家公務員」
はこんな仕事です
各省庁や行政機関、特定独立行政法人などに勤務し、行政の運営に携わる職員。国家公務員と一口にいっても働く場所はさまざまで、財務省などの省庁をはじめ、航空管制室などにも勤務する。配属される場所にかかわらず、よりよい国にしたいという理想を持って働くことが期待され、次々と変化する社会情勢に対応できる人材が求められている。一つの分野だけを理解していればよいのではなく、ジャンルや好き嫌いを問わず、知識を吸収できる適応能力も必要だ。
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