建築家志望必見! 全く役に立たない建築物が芸術品になる?

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建築家志望必見! 全く役に立たない建築物が芸術品になる?

2015.11.17

提供元:マイナビ進学編集部

建築家志望必見! 全く役に立たない建築物が芸術品になる?

世の中には、一見役に立たないように見えても、存在が芸術のような、一風変わった建築物や看板があります。その建築物の不思議な魅力についてご紹介します。

この記事をまとめると

  • 建物などについている役に立たないものを「トマソン」という
  • トマソンをはじめに発見し、提唱したのは赤瀬川源平という人物
  • あなたの身近にもトマソンが存在しているかも?

建築物としてはまったく役に立たない超芸術「トマソン」

みなさんの身近には、変わった建築物や看板はありますか? 例えば、街中を歩いていて、「ビルの外に階段がついているけど、ドアがないから出入りできない」「看板の文字が欠けていて、違う意味の言葉になってしまっている」といったような、不思議な光景を見たことがあるかもしれません。普通ならあり得ないその見た目は、なんだかシュールに見えます。

実はこのような、一見役に立たないように見えて、まるで芸術のような建築物や看板を「トマソン」と呼ぶことがあります。トマソンとは、赤瀬川源平という芸術家・作家が名づけた、「不動産(土地やそれに定着する建物・立ち木などのこと)についている、無用で何の役にも立たないのに、なぜだか大切に保存されているかのようなもの」のことです。

このトマソンの中でも有名なのが、徳島県にある、JR四国牟岐線「海部駅」付近にある鉄道トンネル。もともとは山を通すためのトンネルでしたが、周りの山が切り崩されたことで、現在では短いトンネルだけがぽつり残ってしまいました。今の姿だけ見ると、「なんでこんなところにトンネルが? 意味あるの?」「でも、ちょっと面白いかも」と思うかもしれません。これこそがトマソンなのでです。

トマソンは一時期、社会現象になるほどのブームに!

1972年に四谷をぶらぶらしていた赤瀬川が、建物の脇に何ともくっついていない階段を見つけ、「四谷の純粋階段」と名づけたことがはじまりです。通常、階段とは「どこかへ登るため」という目的のもとでつくられますが、「四谷階段」は、階段を上がった先にはなにもなく、そのすぐ正面に下りの階段がついている、という清々しいまでの無駄っぷり。おそらく昔はどこかへつながっていたのでしょうが、建物で大規模な工事があったせいか、この階段は本来の役割を失ってしまったのです。どこにもつながっていない階段なんて、なんの役に立ちません。それなのに、まるで壊してはいけないもののように大切に保存され、芸術品のように展示されているように見えたため、「芸術を超える超芸術だ!」と赤瀬川は感激したそうです。

不要な建築物であるトマソンに感動した赤瀬川は、トマソンがいかに面白い芸術であるかを、1982年に「写真時代」という雑誌で解説しました。いわく、「トマソンは、作り手の意図しない場所から生まれ、我々がそれを見ることで、ようやく『芸術』になる。つくり手がいないという点で、トマソンは芸術を超えている」のだそう。その結果、美術に興味のある当時の学生を巻き込んで社会現象になるほどの大ブームとなり、建築家や芸術家以外も、トマソンに魅了されていったのです。

ちなみに「トマソン」の由来は、プロ野球の読売ジャイアンツの元選手、ゲーリー・トマソンからきています。ゲーリー・トマソンは、助っ人選手として高額で契約したものの、4番打者のわりに毎回空振りばかりだったことが、まったく役に立たないのに芸術のように大切に保存されている建築物と似ていたのだそうです。

周りを見渡してトマソンを見つけてみよう

トマソンには、いろいろなものがあります。どこにもつながっていない「無用階段」や塞がれてしまって通れない「無用門」、看板や標識の文字が一部消えてしまった「ウヤマ」。どれも建築物としては不完全なのかもしれません。でも、アートとして見てみるととても愛らしく、面白いですよね。将来、建築家を目指している人は、身の回りのトマソンを見つけて写真に撮っておくと、いつか自分が建物のデザインを考えるときに、芸術的なアイデアの元になるかもしれません。

建築家をはじめとした建築の仕事に興味がある人は、普段歩いている何気ない道で、一風変わった建物や看板を探してみると面白いでしょう。「自分が建築家になったら、こうしたい!」「もっとこうすれば、建物の見た目がよくなりそう!」といった街から感じるインスピレーションが、きっと建築の仕事に大きな影響を与えるかもしれませんよ。

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

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