包丁や刀を作る時、なんで鍛冶屋さんは刃を叩くの?

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包丁や刀を作る時、なんで鍛冶屋さんは刃を叩くの?

2015.11.06

提供元:マイナビ進学編集部

包丁や刀を作る時、なんで鍛冶屋さんは刃を叩くの?

刀を作る鍛冶屋さんが、刃の部分を叩いているところをテレビなどで見たことがあると思います。実はそれにはちゃんとした理由があります。知られざる刀鍛冶の世界をご紹介します。

この記事をまとめると

  • 「鉄は熱いうちに打て!」には理由がある
  • 最近の研究で、繰り返し叩くことで鉄の強度を高まる仕組みが分かってきた
  • 伝統技術を受け継ぐには刀鍛冶に弟子入りすることが必要

「鉄は熱いうちに打て」に隠された秘密とは!?

最近、日本刀に萌える「刀女子」が増えているそうです。以前にも歴史が好きな「歴女」や、イケメンが登場する戦国ゲームがブームになりましたし、日本の伝統技術の魅力はまだまだ健在なのですね。

そんな日本刀が大人気の中で見落としてはいけないのが、「刀鍛冶」。時代劇でよく目にする、真っ赤になった鉄をトンカントンカンと打っている無口な職人さんのイメージです。「鉄は熱いうちに打て」とはいいますが、どうしてあんなに叩いているんでしょうか?

何回も繰り返し鉄を叩くことが、日本刀の強度を高める

刀鍛冶という字は、「鉄を鍛える」ことから由来しています。鍛冶屋はひたすら刀を叩くことで鉄の強度を上げます。これは鉄を伸ばして形を整えているのではなく、繰り返し叩くことで粘土のような粘りを持たせて強度を増すとともに、不純物を叩き出し、鉄を強く、「鍛えて」いくのです。このような、強靭な鋼を作り上げるために鉄を叩いて鍛える行為を「鍛練」、そういった金属の加工方法のことを「鍛造」といいます。さらに1,000℃近くにまで赤く熱した鉄の塊を叩くことで形にしていく工程を「火造り」と呼びます。

最近の研究によって、何回も繰り返し鉄を叩く工程には、形を作る間だけでなく、鉄の結晶を微細化して結晶の方向を整え、その結果として強度を高めている効果があることが分かってきました。金属内の結晶が小さければ小さいほど、結晶そのものに直接負荷がかからなくなり、力が結晶の外に逃げて行きます。その結果、叩かない鉄よりも衝撃に強い、強靭な刀が出来上がるのです。つまり刀鍛冶は、「鉄は熱いうちに叩く」ことで、刀になる鉄を丈夫にするために叩いていたのです。ただ単に形を整えるためだけに冷めないうちに叩いていたわけではないんですね。

伝統技術を受け継ぐには刀鍛冶に弟子入りして修業を積むことが必要

現代にもこのような型を使用せずに、熱した鉄を叩いて作る刀鍛冶の伝統製法技術は受け継がれており、刀や包丁などを製作している日本刀・刃物職人は日本中に多く存在します。例えば、神奈川県鎌倉市には、鎌倉時代から続く刀匠、正宗を受け継いでいる刀鍛冶の方が働いているなど、日本刀職人の仕事は綿々と受け継がれていることが分かります。

日本刀や刃物の職人を目指す人は、刀鍛冶に弟子入りして修業を積むのが一般的な方法です。どんな伝統芸能もそうかもしれませんが、その道のスペシャリストに直接学ぶことが職人になるための近道です。特に有名な刀匠は弟子入りを希望する人が多いようですが、弟子を育てることには想像以上にたいへんなことですから、実際はよほどの熱意がないと受け入れられない可能性があります。伝統技術の職人を目指す人は、日本の歴史を受け継ぐ強い気持ちを持って臨むことが大切かもしれませんね。

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「日本刀・刃物職人」
はこんな仕事です

日本固有の鉄工芸品である日本刀の製造は、文化庁の許可が必要とされる。鋼(はがね)を原料とし、職人が何度も折り返し鍛錬することで、深い趣や美しさが生まれる。刀鍛冶とは別に日常の道具として使うハサミやナイフ、包丁、のこぎりなどをつくるのが刃物職人。どちらも作業の基本的な流れは、窯に金属を入れて焼き入れし、金槌でたたいて成形、水に入れて焼き戻すという工程を繰り返す。日本刀の刀鍛冶は、名工に弟子入りして修業を積むのが一般的。刃物職人は大阪府堺市や岐阜県関市など代表的な生産地で働く人が多い。

「日本刀・刃物職人」について詳しく見る