【シゴトを知ろう】職業訓練指導員(テクノインストラクター) 編

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【シゴトを知ろう】職業訓練指導員(テクノインストラクター) 編

2019.01.30

提供:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】職業訓練指導員(テクノインストラクター) 編

将来は専門的な仕事をしたいと考えている高校生も多いのではないでしょうか。その中で、「ものづくり」や「人に教える仕事」として、公的な職業訓練機関における「テクノインストラクター」という道もあります。

今回は、ポリテクセンター埼玉で、テクノインストラクターとして働く細井遼太郎さんにお話を伺いました。テクノインストラクターとはどんな仕事をするのでしょうか?

この記事をまとめると

  • ポリテクセンターでは、離職された方がさまざまな技術を習得し再就職するためテクノインストラクターが活躍している
  • テクノインストラクターのやりがいは、ダイレクトに人の役に立つことができること
  • テクノインストラクターとして重要なのは人のために力を発揮できる人

自分が教えた訓練生が、技術を生かして仕事をしてくれる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
ポリテクセンターは公的な職業訓練機関であり、主に離職された方を対象に再就職を目指すための「ものづくり技術」を身に付ける離職者訓練を行ったり、在職中の方が2~3日程度の日程で受けることができる新たな技術などを身に付ける在職者訓練を行ったりしています。

私は、テクノインストラクターとして主に離職者訓練を担当し、離職された方を対象に技術的な指導や就職に関する支援を実施しています。それに付帯する業務として、教材の開発・広報活動・地域の職業に対するニーズの調査・受講者の入所選考などがあります。離職された方に技術を付与し再就職をしてもらうことに関して、事務手続き以外の業務全般を担当します。

<一日のスケジュール> ※訓練がある日の場合
8:45~9:00 出社。朝礼、スケジュール確認
9:05~11:45 午前の訓練
11:45~12:30 昼休み
12:30~15:10 午後の訓練
15:10~ 日によってさまざまだが、受講者の補習や就職相談、企業との打ち合わせなど
17:00 退社


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
私たちが実施している訓練を受講された方が、訓練で身に付けた技術を生かして再就職し、仕事をしてくれることにやりがいを感じます。私は第4次産業革命に対応したものづくり分野のIT技術を習得するスマート生産サポート科(*)を担当していますが、そこで身に付けた技術が認められて就職していく姿を見ると、ダイレクトに人の役に立っていることが実感できます。

訓練を修了した受講者が企業に就職したあと、その企業で頑張って仕事をしてくれると、企業側から「もっとポリテクセンターで訓練を受講した方を採用したい」とお話をいただき、企業の担当者とともに修了した受講者がポリテクセンターを訪れてくださるケースがあります。ついこの間まで私が教えていた方が、立派な企業人としてポリテクセンターを訪れてくれた時に、この仕事をしていてすごく良かったなと思い、やりがいを感じます。

(*)スマート生産サポート科では、第4次産業革命に対応するIT技術を活用した生産設備の開発、運用及び保全に関するものづくり分野の訓練を実施しています。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
当センターは、さまざまな年代やキャリアを持つ受講者が一緒の教室で訓練を受けます。再就職のための技術を身に付けたいという意思を持っている方々に入所いただき、訓練を受講してもらうのが職業訓練の役割だからです。

場合によっては、私よりも技術的に長けている方が入所されることもあります。そうした方々に教えることは難しく、テクノインストラクターになったばかりの頃はとても大変でした。また就職指導も同様で、私よりも社会人経験がある方を目の前にしてどんな話をしたらよいのだろうと考えることもありました。

最近はそれぞれの人が望んでいることをやればいいんだと思えるようになりました。経験の浅い受講者であれば、もしかしたら履歴書の書き方が全然分からないところからのスタートかもしれません。その場合、実際に書いてみるなど行動した上で、分からないことは何かをご自身で気付いてもらうようにしています。一方、社会人経験のある受講者には再就職するにあたってどのような支援を希望しているかを聞き、一緒になって考えることを大事にしています。

教育関係の仕事に就きたいと考えていた高校時代

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?
 
大学校時代に私の指導を担当してくれた先生から、「テクノインストラクター」という職業があることを教えていただき、高校時代に教育関係の仕事に興味があったこともあって、大学校で学んだ技術が生かせることから、テクノインストラクターの道に進んでみようと思い、決意をしました。


Q5. 学生時代は何を学びましたか?
 
プログラミング技術や組込み、電子回路などについて勉強しました。また、技術を勉強する以外にも、どのように教えるかという指導技法や、指導員として働くために必要となる法規や職業訓練に関連する法律を勉強しました。


Q6. 高校生のときの経験が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校時代は漠然と教育関係の仕事に就きたいと思っていました。実は、高校卒業後は一般大学の教育学部に進学したんです。でもいろいろな理由があって途中で退学し、3年間アルバイト生活を送っていました。その間、技術を身に付けて仕事をしていくのもいいのではないかと考えて、双方が生かせる大学校に入りました。もともと就きたいと考えていた道と新たに思いついた道がうまく合わさって、今の仕事につながっていると思います。

興味を持ったことは実際にやってみることが大切

Q7. どういう人がテクノインストラクターの仕事に向いていると思いますか?
 
テクノインストラクターは、「人のために力を発揮できる人」が向いていると思います。この仕事は受講者が技術を身に付け、仕事に生かしてもらうことが目的なので、人のために努力をする必要があります。テクノインストラクターになった後も、自分自身でプラスアルファの勉強や最新情報等に関する情報収集をすることが大切です。
私はそうしたことがすごく楽しかったし、自分自身の原動力になっていたと思います。技術の得意・不得意よりも、「受講者のために頑張れる気持ちを持つこと」がテクノインストラクターには大切だと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
高校生は将来について考える時期だと思います。やはり多くの人は興味のあることを仕事にしようと思っているのではないでしょうか。そこで大切なのは、「興味をただの興味で終わらせるのではなく、実際にやってみること」だと思います。それによって選択肢が広がっていくと思うからです。

私自身、高校時代からパソコンが好きだったのでプログラミングに興味がありましたが、当時は興味で終わっていました。興味を持ったことを実際に行動に移していれば、もっといろいろな可能性が広がっていったのかなと思うことがあります。
その経験もあったため、高校生の皆さんには、興味のあることに積極的に取り組んで道を広げていってほしいです。



ポリテクセンターへ入所される受講者は、10代から60代まで本当に幅広いのだそう。細井さんのように穏やかな印象のテクノインストラクターであれば、どの世代の方も安心して訓練を受けることができると思いました。

ものづくりや人に教えることに興味があるという人は、テクノインストラクターという仕事についてさらに詳しく調べてみるのもいいかもしれませんね。


【profile】独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 埼玉支部
埼玉職業能力開発促進センター(ポリテクセンター埼玉)
電気・電子系 職業訓練指導員(テクノインストラクター)  細井 遼太郎

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「職業訓練指導員」
はこんな仕事です

『技で未来を切り開く』というキャッチコピーのもと、就職や転職を望む人、企業でスキルアップを目指す人を支援するために、必要な知識や技能を指導する職業。国や都道府県などが設置する公共職業能力開発施設、または企業などが運営する認定職業訓練施設に勤務し、訓練生に対してトレーニングを行う。この仕事には、担当する訓練科に応じた職種の職業訓練指導員免許が必須。機械や建設、工芸、繊維、食品加工、サービスなど、幅広い分野で100を超える職種免許がある。業務内容は、指導だけにとどまらず、地域のニーズに基づいた職業訓練計画の策定や、教材などの手配、就職サポートなど、幅広い。

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