見えないところに隠されたこだわりの演出 ~バンドPAN・MV制作ディレクター~

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見えないところに隠されたこだわりの演出 ~バンドPAN・MV制作ディレクター~

2019.01.16

提供:マイナビ進学編集部

見えないところに隠されたこだわりの演出 ~バンドPAN・MV制作ディレクター~

好きなアーティストの新曲を聞くと同時にMVをチェックするという人も多いことでしょう。アーティストの演奏シーンがかっこよかったり、ストーリー仕立てで思わず見入ってしまったり、いろいろなMVがあって楽しいですよね。

PAN『もうすでにここにあるのだ』のMV制作を手掛けた川村太輔さんに、MVがどのようにして出来るのか、制作工程での苦労話などについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 演奏シーンはメンバーの動きを生かすため、カメラを手持ちで撮影
  • 歌詞をしっかりと伝えるために使った方法とは?
  • MV制作は自分の思いをしっかり相手に伝えることが大切

アルバイトのシーンがリアルに見えるように工夫をした

――MV撮影を行う流れとどのぐらい時間がかかるか、教えてください。
 
『もうすでにここにあるのだ』に関してはタイトな日程でした。1週間ぐらいで内容を考えて企画書を送り、そこから「ここはもう少しこうしたい」などの意見を交えながら絵コンテを書き始め、ロケ場所を探していきました。

撮影は10月に2日間に分けて行いました。PANの皆さんの演奏シーンは青春感を演出するために河原で撮りたいと思っていたので、まず初めに埼玉県の公園で撮影をしました。普段は必ずロケハン(ロケ地を探すこと)をするのですが、今回は時間が無かったので、以前行ったことがあった場所から撮影地を決めました。そしてバイトのシーンの撮影は、川原での撮影の2週間後に原宿のお好み焼き屋さんで行いました。

河原の撮影は5時間ほど。アルバイトのシーンは、3~4時間ほどかけて撮影しました。


――MV撮影で特にこだわったところはありますか? 

PANの皆さんの演奏シーンはとてもかっこいいので、できるだけ動きが分かるように撮影しました。通常は三脚を使うのですが今回はほとんど使わず、手持ちカメラで撮影しました。定点で止まったアングルで撮影するよりも、動きのある映像のほうが「こう見せたい!」という思いが伝わりやすいからです。

アルバイトのシーンは、本当にアルバイトをしているようなリアルさを出すようにしました。例えばアルバイト役の人がドリンクを作っている時に、ほんの一瞬店長が目の前を通ったように見せるなど、店内の忙しさ・慌ただしさなどを演出しました。

歌詞をしっかり伝えたいというPANの思いに応えた方法とは?

――今回のMV制作で大変だったことや苦労したことはありますか? 

いろいろと立て込んでいる中での制作だったので、時間のやりくりが大変でした。また企画自体が形になるのに時間がかかったことも大変だったかもしれません。アルバイトのシーンでは、Twitterで「アルバイトあるある」の内容を募集したのですが、応募が集まるまでどんなものがくるのか分からなかったので、事前に撮影準備ができず、臨機応変さが求められました。


――「アルバイトあるある」はどのようにして決めたのですか? 

Twitterで集まった案の中から、大阪にいるPANの皆さんとお互いにいいと思ったものをスクリーンショットで送り合いながら、撮影可能なものを選んでいきました。僕は飲食店で撮影しやすい内容で面白いものという観点で選びましたね。


――PANの皆さんとの打ち合わせはスムーズにいきましたか? 

今回PANの皆さんと直接会って打ち合わせはできなくて、撮影の日が初対面でした。それまではマネジャーの方と頻繁に連絡を取って「メンバーがこう言っています」「じゃあこうしていきましょう」というやり取りはしました。具体的な話でいうと、今回の曲は歌詞をしっかり伝えたいので、画面の真ん中に歌詞を出したいという話がありました。

そこでタイトルの『もうすでにここにあるのだ』は手書きにしようと決めました。手書きのほうが意味を強く伝えられるかなと考えたからです。実はタイトルと歌詞の中に出てくる「優・哀・友・怒・苦・楽・愛」という文字は僕が書いたものなんですよ。

画面に映らなくても、細かいところにこだわった演出をする

――MV撮影を行う工程で、一般人が知らないような裏話はありますか? 

わりと細かいところにこだわって撮影をしています。例えば今回のMVであればアルバイトが仕事中にスマホを見てさぼっているシーンがあるのですが、その時に見ているのはPANの動画なんです。画面には一切映っていませんが、そういう細かいところもこだわります。

あとは制作前に担当するアーティストのMVは一通り見ます。そのアーティストがどんなイメージなのかを把握するということもありますが、これまでのMVと同じようなものになることを避けるためです。今回演奏シーンを河原にしようと思ったのも、PANのMVに河原で撮ったものがなかったというのが理由の一つでした。


――MV制作のディレクターの仕事をやる上で、必要なスキルは何だと思いますか? 

自分の思いを相手側に分かりやすく伝えることがすごく重要だと思います。やり取りするときには、ささいなことでも相手に伝えることを心掛けています。そうすれば相手も「この人はこういうところに気を付けているんだ」と分かってくれるようになります。

これは撮影する時にも通じることで、何をMVによって伝えたいのかというのは大きなテーマです。このことを一緒に撮る人たちに伝えることはとても大切なので、しっかり周りに話すようにしています。


「MVを制作する工程で一番うれしいのは?」という質問に対し、「MVが公開されたときです」と満面の笑顔で答えて下さった川村さん。制作過程で何度も見たはずの自分の作品を、さらに何度も見てしまうのだそうです。そしてどんなに忙しくても、MV制作が楽しくて仕方がないのだとか。

そんな川村さんが制作したPAN『もうすでにここにあるのだ』は、クスっと笑えて「こういうこと、あるよね」と共感できるものに仕上がっています。ぜひ見てみてくださいね。

▼PAN『もうすでにここにあるのだ』(Official Music Video)



【Profile】
映像制作ディレクター 川村 太輔
Twitterアカウント:@3_tome

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「映像編集者」
はこんな仕事です

映像素材を組み合わせて絵をつなぎ、テロップやイラストなどを重ね、背景音や音響効果などを加えるのが映像編集者の仕事だ。以前はフィルムを文字通り切ったり貼ったりしていたが、現在は映像編集ソフトを使って、ハードディスク上で編集操作を行うのが主流。取り扱う映像ジャンルは、映画やミュージックビデオ、コマーシャル、テレビ番組や、その中で流れるVTR映像など多岐に分かれる。自分の意図した世界観をつくり上げる達成感がある。昨今は、自ら撮影を行う映像編集者もいる。

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