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人工生命研究者・池上高志が語る 高校生が今やるべきことは?

2018.11.16

提供:マイナビ進学編集部

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人工生命研究者・池上高志が語る 高校生が今やるべきことは?

11月14日『FM Festival 2018 未来授業~明日の日本人たちへ』という、さまざまなジャンルの著名人による対談イベントが行われました。Session2では人工生命研究者の池上高志さんと音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」で主演と歌唱を担当するコムアイさんが登場しました。セッション後に行った池上さんへのインタビューも含め紹介します。

この記事をまとめると

  • アンドロイドがオーケストラの指揮をするオペラの映像を見て感じること
  • 普段学生が悩んでいることが内容として取り上げられたので、意見交換が活発化した
  • 人生において大切なことは、自分にとってのヒーローをつくること

アンドロイドオペラは切なくて悲しい

Session2のテーマは「アートから生まれる生命 科学から生まれるアート」。
このセッションで特に印象的だったのが、池上さんも関わったアンドロイドオペラ『Scary Beatuty』です。これはオルタ2というアンドロイドが、30名に及ぶ人間のオーケストラを指揮しながら自ら歌うというオペラ。


池上:実はリハーサルの1週間ぐらい前までうまくいかなかったんです。でもオーケストラの人たちがアンドロイドと写真を一緒に撮ったりして、だんだん仲良くなることで、アンドロイドとの息が合ってきて、オルタ2が指揮者として成立するようになってきたんです。人間との共同作業によって成立するアンドロイドの様子を見て、人間ありきで動き出すアンドロイドもあるんだなと思いました。

一方で以前に『Scary Beatuty』を見たというコムアイさんはこう語りました。

コムアイ:私は正直言ってこのオペラをまた見たいとは思えなかったです。私は葬式を自分でやっているアンドロイドに見えました。それが悲しくて強烈で。人間ができることをアンドロイドもできるのかを人間が評価しているように感じたんです。

会場で動画を見た高校1年生の女子生徒は「人間のオペラはワクワク感が出るけれど、AIだと恐怖感と悲しい感じがものすごく伝わってきて、人間のオペラと全然違うと感じました」と感想を述べました。

違う出口を持ったコムアイさんがいたからこそ学生たちが活性化した

―― 今回コムアイさんと対談を行った感想をお聞かせください。

コムアイさんは昔からよく知っていて、背後の思想が結構似ているところがあると思っています。この間コムアイさんのコンサートへ行ったんですけどすごく良くて、僭越なんですが世界観が似ているなあと改めて思いました。


―― 多くの学生がたくさん質問をしていました。意見交換をしていかがでしたか? 

今日来てくれた学生は意識が高い人が多かったと思いますが、学生が興味を持っている内容が多かったし、アンドロイドのオペラの部分はエモーショナルなことを喚起するものだったので、質問が出やすかったと思います。これが数学とか物理の授業だったら静まりかえっていますよね(笑)。

もう一つは僕が思っている出口とコムアイさんが持っている出口が一緒の方向を向いている時もあるけれど、全然違う場合もあるじゃないですか。そういうのが授業の構造としてはいいし、学生にとっても刺激があって頭が活性化したのかなと思います。

どんな時もヒーローを見つけることがとても重要

―― 池上さんはどんな高校生活を送っていましたか? 

アインシュタインの一般相対性理論を研究するための、「一般相対性理論クラブ」を作っていました。メンバーは僕ともう一人しかいなかったけど(笑)。文化祭の時に一般相対性理論について、来た人に説明していましたね。その後後輩は入部しなかったので、僕が卒業したらそのクラブは終わってしまいました。他には登山部のリーダーもやっていました。でもそれも2人ぐらいしかいなかったんですけど(笑)。


―― 高校生が今やっておいたほうがいいと思うことは何ですか? 

難しい質問ですね。……僕自身は詩が好きでした。中原中也や立原道造を読んでいました。今の高校生が何を読むかは分からないけれど、自分なりのヒーローを見つけることが重要だと思います。

ヒーロー不在だと何を目指したらいいのか分からないんです。じゃあヒーローをどこで見つけるかが問題になってきますが、インターネット上にいるかもしれないし、昔の本の中から見つける人もいるかもしれない。いずれにしてもヒーローを見つけたほうが楽しくなると思います。ちなみに僕のヒーロ―はアインシュタインでした。


―― 高校生に向けてメッセージをお願いします。 

どんなことでもいいから、何か必殺技を身に付けてください。そうすれば人生において役に立ちます。なかなか難しいことかもしれませんが、まわりの人が何を言っても気にせず、自分が好きだったら好きでいいと思うんです。そうすれば必殺技が見つかるんじゃないでしょうか。

あと今の人たちは意味のないことをやっても仕方がないという「意味の病」にかかっているなと思います。でも意味のないことをやることは心の平穏が保たれるんですよ。意味のあることのためにあっちへ行けこっちへ行けと言われますが、そうではなくフラットなほうが心の平穏にはいいと思いますよ。

「ヒーローを見つけることが重要」と池上さんは語って下さいましたが、池上さん自身、アインシュタイン以外にも、あらゆる場面でその時々のヒーローを作っていたのだそうです。

このトークセッションの模様は11月23日(金)16時から19時、TOKYO FM/JFN38局にてオンエアされます。興味を持った人はぜひ聞いてみてはいかがでしょうか。


【Profile】
池上高志
東京大学大学院総合文化研究科教授。複雑系と人工生命を研究テーマとし、ダイナミクスからみた生命理論の構築を目指している。

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