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正解の無い仕事だからこそ、豊かな感性が必要 ~バンドPAN・PAエンジニア~

2018.12.07

提供:マイナビ進学編集部

正解の無い仕事だからこそ、豊かな感性が必要 ~バンドPAN・PAエンジニア~

ライブの魅力は、迫力ある音響でアーティストの演奏を聞くことができるところです。CDで聞いているのとは違った魅力をライブで発見できることが醍醐味なのではないでしょうか。

今回はPANのライブでPAエンジニアとして活躍されている小島政俊さんに、ライブ当日の仕事の流れや、PANの曲をより魅力的に聴かせるためのコツなどについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 曲のイメージを大切にして、曲ごとにバランスの良いミキシングを心掛けている
  • 他バンドと掛け持ちをすることがあり、全く逆方向に移動することもある
  • PAエンジニアに必要なのは、豊かな感性

ミキシングは曲のタイプに合わせて調整をしている

――ライブ当日、現場に到着されてからの仕事の流れを教えてください。
 
地方のライブハウスで行う場合、大体お昼頃に会場入りします。まずマイクなどの回線が増えたり減ったりするなど、事前に打ち合わせした内容から変更した点や、機材の搬入経路・機材置場の確認などについて、会場担当の方と確認をします。そして持ち回っている楽器・音響機材の搬入、ステージ上にあるドラム・アンプ類にマイクを立ててケーブルをつなぎ、お客さんが聞くスピーカー、バンド側が聞くスピーカー(モニター)の調整をして、リハーサルに入って行きます。

具体的な時間の流れは
12:00−13:00 機材搬入&ステージ仕込み 
13:00―14:00 照明チェック
14:00―15:00 音響チェック
15:00―16:30 リハーサル
16:30―17:00 最終チェック
17:00―18:00 開場
18:00―21:00 ライブ本番
21:00―22:00 バラし&機材搬出
といった具合です。


――仕事をする上で気を付けていることを教えてください。

基本的には会場にいる全てのお客さんが楽しめるようバランスの良いミキシングを心掛けています。PANは日本語詞なので言葉一つひとつが聞き取れるように、各楽器の調整には特に注意しつつ、ボーカルとコーラスの部分は毎曲バランスを変えています。

例えばキーが低い曲は声の低音が強調されやすいので低域をカットしたり、激しい曲は声を張った時に高音が耳障りにならないよう、高域を抑えめにしています。コーラスのバランスは、メインボーカルより聞こえ過ぎないように注意して、曲のイメージを大切に自然に聞こえてくるように調整しています。

CDのリリースツアーの場合は、出来上がった音源をよく聴き込むようにしています。大体全てが新曲なので自分の得たイメージをある程度持ってライブ本番に挑むようにしています。実際ライブで得たイメージと音源を聞いたイメージが離れている時はメンバーと話し合い、アレンジやテンポ感などをライブ仕様に変更する場合もあります。

ツアーオフに他バンドの現場で海外へ行くことも

――過去の仕事で大変だったエピソードはありますか? 

移動時間と移動距離で大変だったことがありました。バンドのツアーは各地への移動がスムーズにできるように組まれていることがほとんどですが、PAエンジニアの場合、他のバンドを兼務していることが多いため、ツアーオフ(移動日)に他バンドの現場に行かなくてはならないことがよくあります。
ツアーで向かっている方向とは真逆の地域だったり、時には海外だったりと、自分がどこにいるのか分からなくなる時があります。


――1カ月に何本程度のライブを担当されていますか? 

私の場合フリーランスなので1カ月の本数には振り幅がありますが、平均的に10〜15本位ではないでしょうか。それ以外は担当バンドのリハーサルやゲネプロ(*)などがあったり、各地へ移動していたりします。近場で知り合いのエンジニアが現場に入っていたりすれば顔を出したりすることもあります。

* ゲネプロ:本番と同じように通しで行うリハーサル

PAエンジニアの仕事は大きく分けて3種類もある

PAの仕事には大きく分けて3種類あります。会場のどの場所で聞いても良いバランスで聞こえるよう、お客さんに届く音を調整するのがFOHエンジニアです。
またステージ上でミュージシャンが演奏中に聞く音を調整するのはMONITORエンジニア。アーティストがライブ中に聞く音は、演者それぞれで大きく異なります。例えば自分が演奏している楽器の音しか聞かない人もいればその逆もありますし、ボーカルやドラムだけ聞く人もいます。それを各箇所細かく調整しています。
大型のフェスになると何千人から何万人に音を聞かせなくてはならないので、客席後方まできちんと音が届いているか、会場のどこまで音を飛ばすかなどをスピーカー専用のソフトを使ってコントロールする専任のシステムエンジニアもいます。

他にも機材のメンテナンスをしたりケーブルを作ったりと業務内容はさまざまで、音に関わることのほぼ全てを担当します。ケーブルはライブ中に引っ張られたり踏まれたりすると切れてしまうことがあるので、次の公演に支障が出ないよう、ツアー先のホテルで直したりすることもあります。


――PAエンジニアに必要なスキルは何だと思いますか? 

「豊かな感性」です。技術的なことは時間が経てば誰でも身に付いていくからです。

FOHエンジニアはステージ上でバンドから鳴った音をミキサーにまとめ、お客さんに届ける最終的なところを任される仕事です。ライブはやり直しの効かない一発勝負で、そして正解もないのです。いろいろな音楽や物事に興味を持ち経験したことが、結果となりついてくると思います。下積み時代にはつらいこともたくさんありましたが、それも含め今の自分が構成されています。とにかく楽しみながら学んで感性を豊かにしていってほしいと思います。



私たちがライブで迫力の音響を心地よく楽しめるのは、PAエンジニアの人たちの感性とさまざまな工夫のたまものだということが分かりました。PANのライブでは日本語の歌詞がよく聞き取れるようにミキシングをしているとのこと。歌詞にインパクトのあるPANの曲がライブで楽しめるのは、こうした工夫があるからなのでしょう。


【Profile】
PAエンジニア 小島政俊

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「PAミキサー・PAエンジニア(音響)」
はこんな仕事です

PAエンジニアの仕事は大きく3つに分けられる。会場に流れる音を担当するPAミキサー(ハウスエンジニア)、舞台でミュージシャンが聞く音を担当するモニターエンジニア、会場の音響特性を考えるシステムエンジニアだ。会場の音と臨場感を高める、いわば音の魔術師ともいえる仕事。この職に就くには、音楽専門学校を卒業し、コンサート運営会社、PA会社に就職するのが一般的。大学生の頃から休暇を利用し、こうした音楽業界の会社でPA関係のアルバイト経験を積んで、音響の勉強をしておくと役立つことも多い。

「PAミキサー・PAエンジニア(音響)」について詳しく見る

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