CDジャケットのデザインはどうやって作られる? ~バンド・PAN~

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

CDジャケットのデザインはどうやって作られる? ~バンド・PAN~

2018.11.12

提供:マイナビ進学編集部

CDジャケットのデザインはどうやって作られる? ~バンド・PAN~

音楽はスマホにダウンロードして聴くという人が多いかもしれませんが、「好きなアーティストのCDは絶対に買う!」という人も少なくないでしょう。
今回はPANの7thアルバム『ムムムム』のCDジャケットの制作を担当したデザイナーのサノヨシユキさんに、CDジャケットはどのように制作されるのかについてお話を伺いましたので紹介します。

この記事をまとめると

  • デザイン制作はアーティストにヒアリングするところから始まる
  • まずはメインビジュアルを完成させることが最優先
  • アルバムのタイトル・コンセプトはCDジャケット作りにおいて重要なポイントに

ダメ出し覚悟で違う方向性のデザインを出し、アーティストの反応を見る

―― CDジャケットを制作する上で、細かな仕事の流れと制作期間について教えてください。
 
まず最初にプロデューサーやアーティストさんに、コンセプトや収録される曲・アーティスト本人が考えているイメージなどヒアリングをします。状況によっては、まだ曲ができておらずイメージも固まっていないことがあるので、その場合は私も一緒に話をしながら、どのようなビジュアルにするか詰めていきます。

その後、打合せの内容をもとにメインビジュアルのデザインラフ(下書き)を制作します。CDジャケットや配信時の宣伝等で新曲の顔となる部分ですので、ここに最もこだわりと時間を使います。

ラフなどのイメージは、アーティスト側に明確なイメージが無い場合、10案ほど方向性の違うものを出します。アーティスト側の意見と反応を伺うこともありますが、その後だいたい5案ぐらいにしぼられます。

ラフのOKが出れば本制作となり、メインビジュアルを完成させることに集中します。
メインビジュアルは発売前から各宣伝に使うため、CD発売の2カ月前には納品しておかなければなりません。その後、歌詞ブックレット・盤面・バックインレイ(CDケースのトレイ下に入れられる裏ジャケット)・帯などの部分のデザインを作り込んでいきます。

全体のデザインが完成すれば、印刷やプレスに出して完了です。この間にも細かな訂正は随時対応します。だいたい最初に打合せしてから全てのデザイン完了までは2カ月くらいです。大きな撮影が必要な場合はさまざまな準備があるので、もっと時間がかかることもありましたし、逆に2週間ぐらいで完成させなければならないタイトな仕事もありました。

「勢いがすごい感」を出すことにこだわった『ムムムム』

―― 今回PANのアルバムのデザインはどんなところにこだわりましたか? 

今回のコンセプトはいろいろなタイプの曲が詰まったにぎやかなアルバムなので、プロデューサーさんから「デザインは漫画っぽい表現にしたい」というお話がありました。

今回は打ち合わせで「漫画の効果音を使ったものにしよう」と方向性を共有できたので、他の案を出すことなく、真っすぐ作っていくことができました。

デザインとしてこだわったのは、「どんな曲が入っているか分からないが、とにかくバラエティーに富んだにぎやかで楽しそうなアルバムだと感じさせたい」ということを徹底したところです。

あとはPANらしさの一つである「人の手で作られたことを感じさせる」ように、強弱を出した手描きの線を使うなど、意識しました。

ビジュアルに出てくる「ム」の文字も、全て紙に手描きしたものをスキャンするかペンタブレットで描きおこして、既存のフォントは一切使わないようにしました。背景の爆発もアニメ系の手描きの爆発を意識しながら強弱をつけて描きました。


――キーカラーやデザインはどのように決まっていきましたか? 

タイトルは「ムムムム」と読めなくても構わなくて、「なんだかよく分からないが勢いはすごい」感を出したかったので、タイトルの「ム」の数にはこだわらず「とにかくたくさんのムが吹き飛んでくる」というデザインにしました。

色に関しては、アルバムのコンセプトがカラフルでにぎやかなものなので、タイトルなどにキーカラーとして明確な1色を使わないようにしました。ただしベースとなる背景色はプロデューサーさんの要望もあり、黄色にすることに決まりました。

タイトルやビジュアルに関しては、なんとなく「ムムムム」と読めるように「4文字だけ大きなム」を読みやすい位置に配置して、なおかつメンバーをイメージしたカラーをそれぞれのムの色に配色しています。メンバーごとのイメージカラーに関しては過去の作品にもさりげなく同様の色を合わせて何年もかけて意識してもらえるようにしてきました。

ほぼデザインができた段階で、プロデューサーさんやメンバー全員に確認をとって完成させます。今回の場合例えば、最初に出したデザインがキャラクターっぽかったのですが、川さん(PAN/Vo.)に「子どもっぽく可愛すぎる方向になりそうなのでやや大人っぽく」と言われたことで、私が少年漫画を意識しすぎていたところから引き戻してもらいました。

タイトルが決まっていないところからのCDジャケット作り

――今回の仕事で大変だったこと、苦労されたことを教えてください。 

打合せ時点ではまだアルバムタイトルが決まってなかったので、今回はかなり特殊なケースでした。曲やコンセプトは既に決まっていたのでイメージを形作ることはそれほど難しくなかったのですが、アルバムタイトルを決めなければデザインを進めにくいので、今回初めてアルバムのタイトルを決める打合せに参加しました。

4〜5時間の打合せのうち、半分はタイトルを決める時間に使いました。メンバーそれぞれが考えてきたタイトル候補を見ながら考えていったのですが、さすがに私がタイトルを決めることはできないので、メンバーが決めきれず思考が停止しそうになったとき、間に入って客観的な意見を言ったりしていました。

個人的にはメンバーそれぞれのアルバムに関する思いがタイトルから垣間見えてちょっと楽しかったです。個人的にはゴッチさん(PAN_Gt.)のワードセンスはツボに入りました(笑)。

それでもタイトルがなかなか決まらず、内心「今日タイトルが決まらないとまずい」と焦っていたのですが、最終的には川さんが持ってきた「ムムム」に、ダイスケさん(PAN/Ba)が「もう一つムを足してムムムムにしては」と言ったことで決まりました。


――CDジャケットを制作する上で一般の人に知られていないことはありますか? 

デザイン案はアーティスト側から明確なイメージをもらう場合もありますが、こちらがゼロから提案することなど、いろいろなパターンがあったりすることでしょうか。時にはデモ音源さえないこともありますね。

ちなみにPANの場合、『想像だけで素晴らしいんだ』『包(ポウ)』『PAN20見えっ!!!』などは完全にデザインおまかせ状態だったので、数百回とデモ音源を聞いてアイデアを考えました。

あとは公式SNSや広告でCDジャケットのビジュアルを初めて発表する時はめちゃくちゃ緊張します。皆さんに喜んでもらいたいという強い思いを持って全力で作っていますが、発表の瞬間はアーティストさんの思いやたくさんのファンの期待を裏切ることにならないかと不安でたまらないです。

一方、メインビジュアルはMVより先に作ることがほとんどなので、自分が作ったメインビジュアルのアイデアを上手く映像に使っていただいていることもあって、そういう時はたまらなくうれしい気持ちになります。



CDジャケットの制作過程はアーティストによって違いがあるようですが、デザインがおまかせの場合、曲を数百回聴きこむというエピソードは驚きでした。そういう地道な作業があるからこそ、曲のイメージにぴったり合ったCDジャケットが出来上がるのかもしれませんね。

11月7日に発売されたPANの『ムムムム』のCDジャケットにもぜひ注目してみて下さい。


【Profile】
HABIT DESIGN / アートディレクター・デザイナー サノヨシユキ


<リリース情報>
7th FULL ALBUM『ムムムム』

2018年11月7日(水)発売
(通常盤:CD+特別トレー)
価格:2,400円+TAX
(限定盤:CD+DVD)
価格:3,000円+TAX
CD収録曲:10曲
M1:初日ファイナル精神
M2:もうすでにここにあるのだ
M3:我ニBET
M4:幸せが鳴る夜に
M5:アブラナガスナ
M6:鼻咲おじさん
M7:今日炭酸爆発
M8:何色レンジャー
M9:シャッフル
M10:ザ・マジックアワー

DVDタイトル:我二BETツアー~ヘイジツーマンで汗BETBET~ 八王子 RDS2nd 8stにて
【完全限定生産盤DVD収録内容】
収録曲:
1 フリーダム
2 天国ミュージック
3 Z好調
4 ギョウザ食べチャイナ
5 我ニBET
6 直感ベイベー
7 成せば成る
8 ラジオ体操 第百
9 扉
10 スイカの種
11 ジャパニーズソウル
12 ムサンソ
13 「0」

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「グラフィックデザイナー」
はこんな仕事です

文字や写真などをレイアウトし、デザインする仕事。制作物はチラシやダイレクトメール、ポスター、パッケージ、店頭を飾るPOPなどさまざま。デザイナーによってある程度の専門分野が分かれることもある。依頼主から注文を受け、媒体のコンセプトや用途を確認し、デザインソフトを使って制作。編集者やライター、カメラマン、イラストレーターなどと連携してデザインを完成させる。修正作業や印刷所への入稿も仕事の一つとなる。

「グラフィックデザイナー」について詳しく見る

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける