明るく弾ける曲とライブの同時MCが人気・大阪を中心に活躍するバンドPAN!
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音楽が大好きでよくライブハウスへ行くという高校生もいるのではないでしょうか。CDで聞くだけでなく、生の演奏を聴くとその迫力に圧倒されて感動しますよね。
今回、大阪を中心に全国で活躍するバンド「PAN」のメンバーである、ボーカルの川さん・ギターのゴッチ・ベースのダイスケ・ドラムのよこしんにインタビュー。結成時のエピソードや東京でライブ活動を始めた頃のことなどを伺いました。
この記事をまとめると
- バンド名は最終候補2つから投票で決められた
- まさかのダブル受賞で、プロの道へ進むことに
- 東京では関西のノリでPANをアピール
バンド名の由来は、あの伝説のロックバンドから!
――バンド結成時のお話を教えてください。
川さん:高校へ進学する時に同級生5人でバンドをやろうという話になりました。ゴッチとダイスケが「やろう!」と言い出して、僕は誘われた感じですね。それが高校へ入学してすぐの5月ぐらいだったと思います。その時は何も楽器が弾けなくて、軽音部に入って楽器を習うところから始まりました(笑)。
ゴッチ:そこから、ギター覚えます! ドラム覚えます! みたいな感じでしたね。
川さん:バンドを結成したのは5月だけど、演奏ができるようになったのはそれより何カ月か後でした。でもとりあえず「俺らバンドやる!」って宣言した感じです。
――「PAN」というバンド名はその時に決めたんですか?
川さん: 1995年の結成当時THE BLUE HEARTSが好きで、曲をコピーしてみたら「なんか気持ちいい!」としっくりきたのでTHE BLUE HEARTSのコピーバンドをしようということになりました。でもその年にTHE BLUE HEARTSが解散したんですよ。最後のオリジナルアルバムの名前が「PAN」ってタイトルでこれをバンド名にしようぜっていうことになりました。実はいろいろな候補はあったんですけど、最終的に「PAN」と「ジゴロプッシュ」の2つに絞られました。
ゴッチ:僕がジゴロプッシュを発案したんです。
川さん:最終的に「ジゴロプッシュ」か「PAN」で投票をして3対2でPANになりました。
――PANに決まって良かったんじゃないですか?(笑)
ゴッチ:いや、いまだに正解は分かっていないです(笑)。
――この時よこしんさんはまだメンバーではなかったんですよね?
川さん:僕らが15歳の時の話なので、まだよこしんは鼻をたらしている時の話やね。
よこしん:さすがに鼻をたらすのは卒業してますよ!(笑)
「ティーンズ・ミュージック・フェスティバル」がプロへの切符に!
――いつから4人のバンドになったんですか?
川さん:バンドを結成して初ライブに向け練習するぞという時に、当時ベースをやっていた奴が「俺、バレー部に入るわ」とバンドを辞めたんです。それでダイスケがベースをやることになりました。
ダイスケ:仕方なく「じゃあ、俺やるわ」って感じで……。
川さん:それからライブができるぐらいの数のコピー曲ができて、友達のバンドを集めて初ライブをしました。
――初ライブは大阪ですか?
川さん:地元の大阪ですね。自分たちでライブハウスを借りて、チケットも自分らで作ったりしました。友達のバンドも呼んで、お客さんも全員友達でしたが、それでもいっぱい来てくれてうれしかったです。
――本格的にバンドを仕事にしようと決めたのはいつからですか?
川さん:高3の夏にゴッチが「ティーンズ・ミュージック・フェスティバル」というヤマハの大会があると教えてくれて参加することになりました。地元の地区から予選があって近畿大会まで勝ち抜けました。次の関西エリアで勝てたら全国大会に行けたのですが選ばれませんでした……。
「あかんかったなあ」と残念がっていたんですけど、その後に別のコンテストで1位になったんですよ。すでに高校を卒業して僕らは就職したり専門学校に行ったりして違うことをやりながらもバンドは続いていて、社会人だけど19歳まで出られる「ティーンズ・ミュージック・フェスティバル」にもう1回出ようということになって。
2回目に出場したときに近畿大会でベストバンド賞とオーディエンス賞のダブル受賞ができて、その頃から「本格的にやったらいけるんちゃう?」という気持ちになりました。
ライブハウスの前で食パンを配って「PAN」をアピール
――東京でライブをするきっかけになったのは何ですか?
川さん:ちょうど「ティーンズ・ミュージック・フェスティバル」でベストバンドに選ばれた頃、東京の事務所の人が面白いバンドを探しているということで、地元のライブハウスの人が僕らを紹介してくれました。
会って話をすると、とりあえずCDを作りたいということになって。お金を出してもらってCDが作れるし、東京にも行けるから、僕らにとってはメリットしかないと思いました。当時は「東京に行ける」「CDを作れる」という興味が先行していましたね。
――最初に東京でライブをやった時はどうでしたか?
川さん:お客さんがほとんどいなくて、2~3人の前で歌うこともざらでした。そこで「この人らを反応させないとあかんな」と。悔しいという気持ちからそのためにどうしようかと初めて考えた時かもしれないですね。
それまでは自分らが楽しいことだけをやっていればいいと思っていたんですけど、こんなにも反応がないっていうのは、結構つらいというか、東京に来てこれで終わるのは嫌やなと思いました。
――どうしようかと考えた結果、何をされたんですか?
川さん:まず、ライブで関西のノリでしゃべろうということになって。僕もゴッチもダイスケもよくしゃべるんで、3人でいきなりドワっとしゃべるみたいな。
ゴッチ:同時MCですね。
川さん:「しゃべってなんとかせな」という思いからやっていたんですけど、それが東京で「面白い」と反応があったので、こういうことをしたら面白いんやと思いましたね。
あとはライブハウスの外でビラを配っている時に、それだけでは面白くないから食パンを配ったりしました。そしたら「食パンだけでは味がない」と言われて、次のライブからジャムを用意して「よかったらつけてください」としてみたり。そのうちにライブで食パンや総菜パンをちぎって客席に投げるなんてこともやりましたね。
そうやって「PAN」をアピールすることでファンの人たちとコミュニケーションをとっていきました。
――最初のうちはいろいろと大変だったんですね。
川さん:まだ21~22歳だったので、大変なことすら気付いていなかったです。好奇心のほうが勝っていましたね。
ゴッチ:泊まるところがないけど、まあどうにかなるでしょうとか。
川さん:ありがたいことに事務所があったので、寝る場所もあったし水道で頭を洗ったりできたので、そこはよかったですね。
実際にお会いしたPANの皆さんは、とてもフレンドリーで明るく前向き! PANの元気で楽しい楽曲そのものの印象でした。今回PANのみなさんには、楽曲制作やレコーディングの話など、他にもさまざまなインタビューをさせていただきました。別の記事にまとめているので、是非見てみてくださいね。
【Profile】
PAN:川さん(Vo.)、ゴッチ(G.)、ダイスケ(B.)、よこしん(Dr.)
<リリース情報>
7th FULL ALBUM『ムムムム』
2018年11月7日(水)発売
(通常盤:CD+特別トレー)
価格:2,400円+TAX
(限定盤:CD+DVD)
価格:3,000円+TAX
CD収録曲:10曲
M1:初日ファイナル精神
M2:もうすでにここにあるのだ
M3:我ニBET
M4:幸せが鳴る夜に
M5:アブラナガスナ
M6:鼻咲おじさん
M7:今日炭酸爆発
M8:何色レンジャー
M9:シャッフル
M10:ザ・マジックアワー
DVDタイトル:我二BETツアー~ヘイジツーマンで汗BETBET~ 八王子 RDS2nd 8stにて
【完全限定生産盤DVD収録内容】
収録曲:
1 フリーダム
2 天国ミュージック
3 Z好調
4 ギョウザ食べチャイナ
5 我ニBET
6 直感ベイベー
7 成せば成る
8 ラジオ体操 第百
9 扉
10 スイカの種
11 ジャパニーズソウル
12 ムサンソ
13 「0」
<映画公開情報>
PANの楽曲「想像だけで素晴らしいんだ」を題材にした映画『想像だけで素晴らしいんだ-GO TO THE FUTURE-』
出演:山本 圭壱 (極楽とんぼ)/あやまん監督 (あやまんJAPAN)/上中 丈弥 (THEイナズマ戦隊)など
PANの楽曲『想像だけで素晴らしいんだ』を題材に作られた映画。
予告編 https://youtu.be/pa4gr8wp4KI
2019年1月26日(土)、東京・大阪・名古屋・神戸の映画館で順次上映が決定。
特別鑑賞券1,500円(映画オリジナルデザインチケット+オリジナル缶バッジ)
2018年11月16日(金)〜PANライブ物販会場にて販売いたします。
http://moonshine-inc.net/pan/souzou/