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「ひらめいた!」そんなときに相談するべき人って?

2015.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

「ひらめいた!」そんなときに相談するべき人って?

「ひらめいた!」。そんな発明と切っても切れない関係なのが「特許」。特許とは、その発明を一定期間、独占的に使える権利です。ただし、特許を認めてもらうための申請には複雑な手続きが必要で……。高校生のタクヤが、まさに今新たなアイデアをひらめいたようです。果たして特許を申請できるのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 特許をとるまでのサポートをするのが弁理士という仕事
  • 弁理士が専門的な手続きを担当して、特許を取れるように助けてくれる
  • 発明の現場において、弁理士の存在は重要

自分の発明だと証明するには?

タクヤ「先生、見てくれよ! 授業中に居眠りしないように、机に『寝るな!』って書きまくったんだ。そしたら、眠くても『寝るな!』の文字が目に入って、眠気に勝てるようになったんだよ。名付けて『寝るな机』。大発明だろ!?」

先生「ははは、いい心がけだね」

タクヤ「この『寝るな机』をいくらで売り出そうかな~」

先生「おやおや、タクヤくん、商品にするつもりなのかい?」

タクヤ「もちろんだよ! 大発明だからね。授業中につい寝ちゃうやつって多いんだぜ。だから俺がそういうやつの机を『寝るな机』にしてやるんだ!」

先生「タクヤくん、それなら別にタクヤくんにお金を払わなくてもできてしまうんじゃない?」

タクヤ「えっ……」

先生「机に『寝るな!』って書くだけなら、先生だって真似できちゃうよ」

タクヤ「だ、だめだよ先生! 勝手に真似しないでくれ! これは俺の発明なんだ!」

先生「どうやってタクヤくんの発明だと証明するんだい? もしかしたら、タクヤくんより先に『寝るな机』を実行している人がいるかもしれないじゃないか」

タクヤ「そ、それは……」

先生「ごめんごめん、意地悪しちゃったね。タクヤくん、そういう発明を守るためには『特許』が必要なんだよ」

タクヤ「特許?」

先生「そう。画期的な発明なら、たくさんの人に使ってほしいだろう? だからといって、ただ技術を公開してしまっては発明してくれた人に失礼だ。だから、発明の内容を明らかにした上で、発明した人に一定期間、その技術を独占的に使える権限を与えるんだよ」

タクヤ「なるほど。じゃあ俺のこの『寝るな机』も特許が必要だね。先生、さっそく特許をとるよ! どうすればいいんだい?」

先生「タクヤくん、実はここからが重要なんだ……」

タクヤ「ゴクッ‥‥」

特許の申請を手伝ってくれる人とは?

先生「特許をとるなら、弁理士(べんりし)にお願いしないといけないな」

タクヤ「ベンリシ? それは、なんでもできる便利な人ってこと?」

先生「いやいや、“ベンリ”といってもそういう意味ではない。弁理士というのは、いわば特許のスペシャリストで、特許を申請するときにサポートしてくれる人たちだよ」

タクヤ「そんな仕事があるのか……。でも大丈夫、俺は一人でやるよ! 生徒手帳とレポートでも出せばいいの?」

先生「タクヤくん、特許申請はそんなに簡単なものじゃないぞ」

タクヤ「特許をとるには、弁理士がいないとダメなのかい?」

先生「ダメではないけど、弁理士がいないと難しいだろうね。特許の手続きはとても複雑で、いろいろな書類が必要になる。特許として認めることは、それにまつわる企業や人に大きな影響を与えるから、細かく審査するんだ。そこで、弁理士が専門的な手続きを担当して、特許を取れるように助けてくれるんだよ」

タクヤ「そっか。じゃあ、弁理士は難しい書類を代わりに書いてくれる人たちってことだね」

先生「書類の書き方というより、もっと根本的なところからサポートしてくれるよ」

タクヤ「根本的って?」

先生「例えば、定義だ。仮にタクヤくんが人類で初めて傘を発明したとして、傘をどう定義する?」

タクヤ「えっと、取っ手があって、縦長で、開くと雨を防いでくれるもの……とか?」

先生「それだと、取っ手がついていないものは傘じゃないことになるね。それに、雨を防ぐ目的じゃないものは傘ではない、ということにもなる」

タクヤ「うーん、難しいな」

先生「そう、発明というのはそれまで世の中になかった新しいものだから、どう定義するかがとても難しい。この発明品はこういうもので、ここが今までになかった部分です、と分かりやすく説明するのはたいへんなことなんだ」

タクヤ「だから弁理士という特許のスペシャリストがいるんだね」

ますます重要視される「弁理士」のお仕事

先生「特許をとるときの手続きだけでなく、企業が新たな発明をするときも弁理士は大切だ。例えば、これからやろうとする発明の特許がすでに出ていたら、やっても意味ないだろ?」

タクヤ「確かに……。俺ならがっかりして暴れそうだよ」

先生「自分たちの発明が特許をとると、ほかの企業を一歩リードすることになる。だから、企業は特許が取れる発明をしたいんだ。そんなとき、弁理士が『この発明だったら特許が取れるかも』『この発明は、仮に成功しても特許が取れない』ということをアドバイスするんだよ」

タクヤ「なるほど。でも頭が良くないとできなさそうだね。どうすれば弁理士になれるの?」

先生「弁護士などと同じで、国の行う国家試験に合格して、資格を取らなければならないんだ。しかも、合格率は10%以下ともいわれる難しい試験だから、簡単にはなれないよ」

タクヤ「そんなに難しいのか。先生、いくら勉強しても弁理士になれる気がしないよ……」

先生「とても難しい試験だから、だいたいは数年かけて合格する人が多いね。それでも、弁理士は今の世の中でどんどん重要な存在になっているから、目指す人は多いんだよ」

タクヤ「なんで重要になっているの?」

先生「新しく生まれた技術やアイデアといった、頭の中で生まれた形のない財産を『知的財産』というんだけど、その重要性が高まっているんだ。特許を取らなかったために、ほかの企業にまねされるのはもったいないから、どの企業も知的財産の保護に力を入れているんだよ。そこで、弁理士の存在も重要になっているんだ」

タクヤ「そうか。先生がそんなに言うなら、これから弁理士についてさらに詳しく調べてみようかな」

先生「うん、調べてみるといいよ。ちなみに、特許を申請する発明品は理系分野のものが多い。だから、弁理士になる人の8割くらいは大学で理系の学部に行っているらしいよ。そういう意味でも、理系の君なら向いているかもね」

タクヤ「よし、さらに興味が湧いてきた! じゃあ、ちょっと図書館で調べてくるよ!」

先生「行ってらっしゃい。あ、タクヤくん! ちなみに、机に『寝るな!』と書く発明は、たぶん特許を取れないから。きちんと消しゴムで消しておくように!」

タクヤ「分かったよ……」

弁理士は、企業の未来にとって重要な存在!

企業が生み出したアイデアや発明は、ときに大きな利益を生み出します。自分たちの発明で特許をとるのは、企業の大きな目標の一つです。そこで、必要とされるのが弁理士の力。「知的財産」の価値がますます高まっている現代において、弁理士の仕事は、企業の未来を助ける重要な存在ともいえるでしょう。

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「弁理士」
はこんな仕事です

企業や個人が生み出した発明やアイデアは大きな利益に結び付くこともあり、知的財産として保護の対象となる。これらの権利が「模倣」や「無断盗用」で他人に侵害されないようにするのが「特許」や「著作権」「実用新案」などの制度であり、弁理士は出願・登録手続きを依頼人の代理で行う。日々新しい技術や発明品などに触れることが多く、扱う領域は拡大の一途。一方で、国内の弁理士の人数は、まだまだ不足状態といわれている。知的財産の専門家として、今後ますますニーズが高まる職業の一つといえる。

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