BLUE ENCOUNTインタビュー「ボランティアが、自分たちを奮い立たせるいい機会に」
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9月1日に行われた、4時間のボランティア活動をすることで参加できる「RockCorps」のセレブレーション(ライブイベント)に、4人組人気バンドのBLUE ENCOUNT(ブルー・エンカウント)が登場しました。
今回は、メンバーにボランティアを経験した感想や高校時代の話などを伺いました。
この記事をまとめると
- RockCorpsでしかない、距離感が印象的
- ボランティア体験は、故郷を思えるありがたい機会だった
- 悩んだとしても、学生時代はやりたいと思ったことにチャレンジするべき!
RockCorpsは健全な打ち上げ!
RockCorpsに参加された感想を教えてください。
田邉(Vo./G.):このイベントを通して初めてボランティアに参加したんですが、本当に笑顔が絶えない場所だったなと思いました。何よりも同じ目的を持って集まった仲間ってこんなに温かいんだなとステージに立って感じました。素晴らしいイベントに出演することができて、誇らしかったですね。
他のイベントと比べて、ライブをする際に気持ちの違いなどはありましたか?
辻村(B.):ライブをする前にみんなと直接会ったり、話したりしているので、ほぼ打ち上げみたいな感じで今までのライブとは違うなと思いましたね。
江口(G.):この世で一番健全な打ち上げだったよね。それがRockCorpsにしかない距離感だなと思いました。
ボランティアを通じて知れる、その土地や歴史
実際にボランティアに参加されて、いかがでしたか?
田邉:ボランティアに参加したことで、自治体の方と話せたことも大きかったですね。僕らは桜の木が植樹された周りを掃除するボランティアに参加したんですが、その場所は東北の被災者の方が考案された、桜の木を1本1万円で購入しメッセージを入れて植樹するというプロジェクトによって作られた桜並木でした。100km以上の道の側に桜の木が植わっていて、日本はもちろん海外からもたくさんメッセージが届いていました。
その桜が植えられた話や歴史などは、ただそこを通るだけでは分からないことですが、自治体の方が丁寧に教えてくださって知ることができました。草を抜きながらメッセージを見て、これからもっともっと未来に向けて頑張っていかなければと熱い思いがこみ上げてきましたね。
ボランティアに参加されて、意識が変わったことなどはありましたか?
田邉:より自分たちの故郷のことを思えるようになりましたね。ボランティアをした場所が、自分たちの故郷の熊本の道に似ているところが結構あって。福島にいながらにして地元に思いをはせながら草むしりをしていました。
今、熊本に向けていろいろなことを計画したりしているんですが、そういうことも含めて、自分たちを奮い立たせるきっかけになって、ありがたかったです。
学生時代にやりたいと思ったことは、チャレンジした方がいい!
みなさんはどんな高校生活を送られていましたか?
辻村:高校時代は、やんちゃしてましたね(笑)。
江口:辻村以外の残りの3人は、ただただバンドをやる……という生活でしたね。
田邉:その頃からすでにBLUE ENCOUNTはあり、高校の頃から将来BLUE ENCOUNTで武道館に行きたい・CDを出したいという夢をずっと口に出していました。その頃から割と異端児のような存在で、周りからは「何だコイツ、夢ばっかり見やがって」と思われていたところがありましたね。今も夢を見ることは忘れずにという気持ちでいるので、その頃から変わっていないと思います。
高村(D.):ボーカルは高校を中退しちゃいましたけど(笑)、僕と江口は頑張って卒業しましたね。キツかったー。
江口:僕らが通っていたのは国立の高専(高等専門学校)で、専門的な技術を学んで就職を目指す、とても就職率の良い学校だったので、基本的には就職することが普通という環境だったんです。先生からもバンドなんて若気の至りでしかないから辞めておけと言われていた中で選んだ選択肢だったので、悩んだこともありました。でも学生時代に思ったやりたいことは諦めずにやったほうがいいと、僕は思いますね。もし夢が叶わなかったとしても、リセットできる機会はいくらでもあると思います。チャレンジした上で無理だったら別の道に行けばいいだけのこと。やる前から諦めることは一番良くないと思いますね。
高校生の中には、なかなかボランティアに踏み出せない人もいると思いますが、そんな人たちにメッセージをお願いします。
田邉:高校のときは僕らもボランティアに興味がなかったかもしれないですね。
江口:興味が無いというよりは、きっかけが無かったかもね。
辻村:このイベントに参加してみることが、ボランティアに参加するいいきっかけだと思います。参加してみたらスタッフさんがナビゲートしてくれたりするので、安心して参加できると思いますよ。
高村:RockCopsに参加された方には、是非みなさんの言葉で、こういうイベントがあって・こういう楽しさがある・こういう発見があるということを家族や友達など周りの人に伝えてほしいと思います。
江口:RockCorpsの素晴らしいところは、普段ライブに行っている人にはボランティアを、普段ボランティアをしている人にはライブを体感することができることだと思います。普段やらないことに対して一歩踏み出すことがいかに素晴らしいかということを知れるきっかけになるので、今後も続けていってほしいと思いますし、自分たちもこういうイベントに積極的に参加していきたいと思っています。
RockCorpsの魅力について、「みんなで一つの目的を成し遂げて集まるという、団結力。日本で一番あたたかいフェスだと思います。」と話されていた田邉さん。ボランティアに参加することで、知らなかったその土地の話や、ボランティアに対する思いに気づくことができることは、とても貴重な経験になりそうですね。皆さんも、まずはボランティアについて調べることから始めてみてはいかがでしょうか。
RockCorps supported by JT 2018
https://rockcorps.yahoo.co.jp/2018/