「パティシエ志望からファッション業界へ転身!」EGOISTプレス・西山怜実さんインタビュー【TGC 2018 A/W】

『マイナビ presents 第27回 東京ガールズコレクション 2018 AUTUMN/WINTER(以下、TGC)』では、節目の年を迎えるブランドの出演が予定されています。シックでクールな装いが魅力の「EGOIST」は、今年20周年を迎えました。
そのEGOISTでプレスとして活躍する西山怜実さんにお話を伺いました。ちょっと意外な経歴やEGOISTに対する熱い思いを語っていただきましたので紹介します。
この記事をまとめると
- EGOISTのこの秋冬のポイントは、チェックとヒョウ柄、そしてニーハイブーツ
- 偶然目にしたEGOISTのプレス募集に飛びついた
- やりたいことを見つけて、自分の芯を持ち続けてほしい
20周年を迎えたEGOISTのテーマは「Reboot(リブート)」
Q. この秋冬のブランドのテーマやコンセプトについて教えてください。
今季EGOISTは20周年を迎えましたので、再び呼び起こしたいアーカイブされたスタイリングを現代のフィルターを通して展開するという意味で「Reboot(リブート)」をテーマにしました。もう一つのテーマが「ミッドナイト イン パリス」。EGOISTが得意とする黒を基調に、パープルやレッドを差しています。着飾ってパリの夜の街を歩く、夜遊びをする女の子をテーマにしています。
インパクトのあるラメニットやミニスカートに、昨年からまたトレンドになってきたニーハイブーツを使ったコーディネートが多くなっています。
Q. その中で特に注目しているアイテムとそのコーディネートのコツを教えてください。
今季はチェック柄と、アニマル柄に注目しています。チェック柄は秋の定番だと思いますが、グレンチェックのセットアップやオーバーサイズのチェックシャツをミニボトムで合わせるスタイリングを提案しています。もう一つのポイントはニーハイブーツです。ニーハイブーツ×ミニボトム、ニーハイブーツ×スキニーという組み合わせをおすすめしています。
ニーハイブーツのコーディネートのコツとしては、背の高い方は、スタイルアップにもなるのでスキニーパンツと合わせるのがおすすめです。スカート見えするラップショートパンツをニーハイブーツと合わせていただくと、身長を気にせず着こなせると思います。高校生でもかっこよく、大人っぽい雰囲気になるのではないでしょうか。
美脚効果があるストレッチのきいた厚底ニーハイブーツも発売中なので、ぜひおすすめしたいですね。
Q. 今回のショーのポイントは何ですか?
トレンドのチェックとレオパード(ヒョウ柄)をふんだんに盛り込んでいます。かっこいいスタイリングとしては、グレンチェックのセットアップや、オーバーサイズのトレンチコートとデニムフレアパンツを合わせたりしています。少しヴィンテージ要素も入れつつ、今年らしさを出すためにラメニットを合わせたりもしています。いろいろなチェックや柄のバリエーションが楽しめるショーになると思います。
憧れのEGOISTがプレスを募集! すぐに面接を受けて入社が実現
Q. 今の仕事に就いた経緯を教えてください。
学生の時からアパレルのプレスに憧れていました。でもどうやってなればいいのか分からなくて、最初はアパレルの販売に携わっていました。そこからアパレル関連の代理店に転職をし、スタイリスト業務や撮影に携わるようになりました。リースでいろいろなブランドへ伺っている中で、ちょうどEGOISTがプレスのアシスタントを募集していたんです。「これだ!」と思って面接を受けて今に至ります。EGOISTはずっと憧れていたブランドだったので、まさに希望が叶ったという感じです。
Q. 仕事のやりがいと大変なところを教えてください。
ファッションショーや撮影など、スケジュールが重なってしまった時のスケジュール管理
や細かい事務作業は大変ですが、自分が組んだスタイリングや準備をしたものが実際にファッションショーや店舗で配布するBOOKになって形になった時に、とてもうれしくやりがいを感じます。
また、街やSNSでEGOISTの洋服を着てくださっているのを見るととてもうれしいです!
チャンスはどこに転がっているか分からない!
Q. 学生時代は何を勉強していましたか?
高校卒業後、パティシエの専門学校へ進学しました。ファッションとは全然違う分野ですが、もともと料理とファッションの両方が好きだったんです。どちらへ進もうかと考えていたのですが、悩んだ結果パティシエの学校に進みました。
専門学校時代、卒業後の就職先を決めなくてはいけない時期に、パティシエのインターンシップにも参加したのですが、「一度は渋谷109の店員になりたい!」という思いがあったので、ファッションの世界へ進むことに決め、卒業後渋谷109でショップ店員として働くことにしました。
Q. 今後の目標とキャリアプランを教えてください。
EGOISTがいつまでもかっこいいブランドであり続けてほしいという思いがあります。私自身さらにキャリアアップしていきたいのですが、今プレスとして3年目で、できることがどんどん増えてきたので、できることをしっかりやって確実なものにしていきたいです。また、ブランドをより良くするためにも新しいことにどんどん挑戦していきたいなと思います。
Q. 高校生に向けてのメッセージをお願いします。
私はプレスになることを一度は諦めかけましたが、どこにチャンスが転がっているか分かりません。まず自分がやりたいことを見つけたら、ずっとそこに芯を持ち続けてほしいなと思います。
パティシエの世界からファッション業界へ進路を変更したという話は意外でしたが、とても興味深いものでした。「一度は渋谷109の店員として働きたい」という熱い思いと長年持ち続けたプレスへの憧れが、西山さんの原動力になったのでしょう。
TGCのショーでは、「Reboot(リブート)」したEGOISTを堪能できそうですので、期待したいですね。
【profile】EGOIST プレス 西山 怜実
この記事のテーマ
「ファッション」を解説
ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。
この記事で取り上げた
「プレス」
はこんな仕事です
プレスとは広報・宣伝担当のことで、企業のPR活動全般を担う。自社企業の商品やキャンペーンなどを世の中にアピールすることが仕事。情報をマスコミ媒体へ発信したり、カタログ制作を指揮したり、展示会や発表会、ショーを企画・運営したりと、業務内容は多岐にわたる。企業やブランドの顔となる存在であるため、アパレルやジュエリー、化粧品業界のプレスは競争率が高い。一方舞台裏では、商品貸し出しや顧客管理などの雑務も多い。プレスのなかには、企業の広告戦略の全体プランニングを統括する立場の人もいる。
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