実は逆効果かも!? 夏場の塩分補給にご注意!

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実は逆効果かも!? 夏場の塩分補給にご注意!

2018.08.28

提供:マイナビ進学編集部

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実は逆効果かも!? 夏場の塩分補給にご注意!

連日の猛暑が続く今年の夏。熱中症で倒れる人が続出し、「こまめな水分補給を忘れずに」と繰り返しアナウンスされました。それと同時に「暑い日には塩分入りの飲料や塩を摂る必要がある」ともよく言いますが、なぜ暑い日に塩分を摂る必要があるのでしょうか?
そして、「熱中症予防に塩分補給は不要である」という説もあるのは本当でしょうか?

この記事をまとめると

  • よほど大量の汗をかかなければ、塩分補給は必要ない
  • 1リットル汗をかいても、排出する塩分は3g
  • 熱中症患者のナトリウム欠乏の原因は汗でなく食事

大量に汗をかいた時、塩分も失われるって本当?

そもそも暑いと、なぜ大量の汗をかくのでしょう? 人間の体は体重の半分以上が水分でできており、水分の役割の一つに“体温調整”があります。そのため、暑い日は体温を下げるため汗をかき、発汗量も多くなるというのが、暑い日に大量の汗をかく理由です。発汗量が増えると、足りなくなった水分を補わなくてはいけません。そこで、こまめな水分補給が必要になってくるのですが、それと同時に「塩分を摂る必要がある」と言われるのはなぜでしょうか?

大量の汗をかくと水分と同時に体内の塩分が減るので、塩分を補給しなくてはならないという考えから、塩分が必要だと言われます。また、熱中症で病院に搬送された方の多くは“ナトリウム欠乏”を起こしています。だから、それを補うために塩分を摂らなければいけないというのも「塩分を摂る必要がある」と言われる理由の一つです。しかし、「熱中症予防に塩分入りの飲料や塩を摂る必要はない」と唱える専門家もいます。

日常生活程度の汗なら水分補給だけでいい

日常生活の発汗量を調べると、約27℃の気温で1時間程度の通学をした時にかく汗はおよそ200ml、約29℃で8時間程度の睡眠をした時はおよそ500ml。そして、約26℃で1.5時間程度のサッカーをした時にかく汗はおよそ2,000mlだそうです。汗の塩分濃度を約0.3%として計算した場合、約1時間の通学で発する汗、約200mlに含まれた塩分は約0.6g、8時間睡眠をして500mlの汗をかいた時は1.5g。1.5時間のサッカーをしても、汗に含まれる塩分は約6gとなるのです。

一方、厚生労働省の調べによると、日本人の一日の平均食塩摂取量は、男性10.9g、女性9.4g(「平成23年国民健康栄養調査」より)。つまり、一日の食塩摂取量から日常生活における汗で失われる塩分量を差し引いたとしても、よほど汗をかく激しい運動をする状況でない限り塩分補給の必要はなく、水でも問題ないと考えることができるのです。

熱中症患者のナトリウム不足は食事が原因

また、熱中症で病院に搬送される患者に“ナトリウム不足”が多い理由として、「食事をしっかり取っていないこと」をあげる医師もいます。時間がないなどの理由で朝食を抜く人、夏バテや暑さによる食欲減退してしまう人も多いと思います。しかし、夏の炎天下で働いていて熱中症で搬送される人には、朝食や昼食を十分に食べていない人が多いそうです。このことからも熱中症の予防には発汗時の塩分摂取より、まずはしっかり食事を三食取ることが重要だと考えられます。

細胞の正常維持、食べ物の分解と吸収、神経伝達など、体内でさまざまな役割を果たし、人や動物の生命維持に必要不可欠な塩。近年は塩分の摂りすぎが問題にされ、減塩が勧められていますが、一方、最近の研究では食欲不振や不眠症、高熱による発汗など、減塩による弊害も発表されるようになりました。何事も重要なのはバランス。
そこで体に必要な適切な塩分量など、食物を栄養と健康の視点から学び、栄養バランスの取れた食を追究するのが「栄養学」です。「暑い日には塩分入りの飲料や塩を摂る必要がある」という定説さえも疑い、その根拠や理由を探求していくことで、より深い知識を得られるのではないでしょうか。


【出典】
夏は汗をかくから塩分をとった方が良い?(執筆者:管理栄養士・体育学修士 河谷彰子氏)
http://www.shirokawa.jp/column/kawatani_akiko/272/

夏の塩 | からだ情報館(牛久愛和総合病院)
https://www.jojinkai.com/karada/chie/cat433/post-167.html

(財)塩事業センター技術部調査役 橋本壽夫
http://www.geocities.jp/t_hashimotoodawara/salt6/salt6-97-08.html

ポカリスエット公式サイト 大塚製薬|“シーン別”汗をかく量は?
https://pocarisweat.jp/hydration/sweat-amount/

この記事のテーマ
栄養・食物」を解説

食べることから健康な生活にアプローチすることを目的としています。ただ生きるために食べるのではなく、より良く生きるために食べるという考え方です。栄養学は食物に含まれる栄養素について学び、生理学の知識を踏まえ、適切な栄養指導を行います。そのためには栄養学や病理学などの広範な知識も必要です。食物学では人によっては摂取しにくい食材を食べやすくしたり、よりおいしく食べるための調理方法の研究なども行います。

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「栄養学」
はこんな学問です

栄養と健康との関わりや調理、加工方法などについて研究する学問。食を通じて人々の健康維持や医療分野に役立てることを主な目的としている。学ぶ分野には、解剖学や病理学を用いて研究を行う「医学・科学分野」、医療現場での栄養指導など臨床的な視点から栄養を学ぶ「臨床栄養学分野」、公衆衛生学など社会と栄養との関わりを学ぶ「社会環境分野」、材料化学や調理学、加工学などを学ぶ「食品品質分野」などがある。

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