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今年の花火大会は大丈夫? 夏場にゲリラ豪雨が多いのはなぜ?

2018.08.27

提供:マイナビ進学編集部

今年の花火大会は大丈夫? 夏場にゲリラ豪雨が多いのはなぜ?

夏の外出時、突然のゲリラ豪雨に傘の準備もなくびしょ濡れになったという経験がある人も多いのではないでしょうか? 海にキャンプに花火大会など、夏休みの楽しいイベントも多いこの時期。楽しかったイベントが、ゲリラ豪雨で台無し!なんてこともあると思います。ではなぜ、夏場にゲリラ豪雨が多いのでしょうか?

この記事をまとめると

  • “ゲリラ豪雨”は正式な気象用語ではない
  • ゲリラ豪雨が増えた一因は“ヒートアイランド現象”
  • 予測機能を開発している研究チームがある

ゲリラ豪雨はどんな仕組みで起きる?

そもそも、ゲリラ豪雨とは一体何でしょう? ゲリラ豪雨とは数km~10km範囲ほどの狭い地域に、時間雨量が50mmを超えるほどの豪雨が短時間に降る、集中豪雨の形態を指します。予測が難しく、局地的で突発的に襲うため“ゲリラ”とつけられ、マスメディアなどで2008年夏頃から使われるようになりました。ちなみに、気象庁では同じ現象のことを“局地的大雨”と呼び、正式な気象用語としては“ゲリラ豪雨”を使用していません。

では、ゲリラ豪雨はどんな仕組みで起きるのでしょう?
まず、夏になると南から張り出してくる太平洋高気圧と地表近くの温度が上昇することにより、上昇気流が発生します。上空に上昇した暖かく湿った空気は、偏西風によって南へ張り出してきた冷たい空気とぶつかり、積乱雲を生み出します。上昇気流に乗って垂直方向に大きくなった積乱雲には大量の水が蓄えられ、狭い範囲に激しい雨とこれがゲリラ豪雨が起きる仕組みです。

ゲリラ豪雨の原因のひとつはヒートアイランド現象

ではなぜ近年、都市部でゲリラ豪雨が頻繁に起こるようになったのでしょうか?その一因として、“ヒートアイランド現象”が挙げられます。ヒートアイランド現象とは都市気候の一つで、都市で発生する人工排熱や地表面の人工化で加熱された大気が、都市をドーム状に覆っている状態を指す言葉。日本では夏季の日中における猛暑、夜間における熱帯夜の増加による“都市の高温化現象”を指して、ヒートアイランド現象と呼ばれます。

夏季の日中、舗装された道路の地表熱や冷房の室外機などの建物、自動車からの排熱が上昇気流を生み、ゲリラ豪雨が発生するケースが多数見られていることから、ヒートアイランド現象はゲリラ豪雨を発生させる一因になっていると考えられています。気象庁は「1時間に50mm以上の雨が降る回数は、過去30年間で増える傾向にある」と発表しており、80mm以上の雨の発生回数も1998~2009年の平均は、1976~1986年の2倍近く。この数字からも、年々加速度を増していく都市の人工化とゲリラ豪雨の増加は無関係ではなさそうです。(*1)

*1……朝日新聞DIGITALより

新型レーダでゲリラ豪雨が予測できるようになるかも!?

2017年8月には、東京都・神奈川県で開催される多摩川花火大会が突然の雷雨と暴風、ヒョウまで降る荒天のため中止されました。その他にも毎夏、全国で道路の冠水や河川の増水など、多くの被害を生んでいるゲリラ豪雨。できることなら外出前に予測して、ゲリラ豪雨との遭遇をなるべく避けたいところですが、10分程度で急速に発達する積乱雲の観測が難しいことなどの理由から、今のところ発生を予測することは不可能といわれています。

しかし現在、科学技術振興機構が研究を進めている“マルチパラメーターフェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR) ”など、いくつかの研究開発チームが予測機能を開発中。気象庁では新型レーダで3次元的に降水分布を追跡できる上、30分後までの積乱雲の発生を推定するなど、不可能と言われているゲリラ豪雨の予測ができる日も、決して遠くはなさそうです。

地球の気候や構造から入り、太陽系の惑星や太陽、そしてその先へと広がる研究をするのが、宇宙・地球学。ゲリラ豪雨の予測など、未知なるものを最新技術で解明し、不可能を可能に変えることができるかも知れない夢のある学問ですね。


【出典】
小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説|コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B2%E3%83%AA%E3%83%A9%E8%B1%AA%E9%9B%A8-155571#E3.83.96.E3.83.AA.E3.82.BF.E3.83.8B.E3.82.AB.E5.9B.BD.E9.9A.9B.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.20.E5.B0.8F.E9.A0.85.E7.9B.AE.E4.BA.8B.E5.85.B8

朝日新聞DIGITAL|ゲリラ豪雨、なぜ起こるの?
http://www.asahi.com/edu/jrhigh-exam/TKY201101040123.html

東京海上日動|竜巻・集中豪雨のメカニズム
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/egao/taio/tornado/mechanism.html

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)|予測:課題② 豪雨・竜巻予測
https://www.jst.go.jp/sip/k08_team2.html

気象庁|高解像度降水ナウキャスト
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/highres_nowcast.html

この記事のテーマ
地球・環境・エネルギー」を解説

私たちの暮らす地球では、火山噴火、地震、台風、干ばつなど、人類にとっては有害な現象がいまも続いています。こうした現象を研究・解明し、うまく折り合いをつけていくことが必要です。また、豊かな生活を求めるあまり、限りある地球資源を枯渇させてしまったり、自然環境を破壊してしまうことは、人類の絶滅を意味します。こうしたことを防ぐためには、技術系の学問だけではなく、政治や行政などに関する幅広い知識も必要な分野です。

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この記事で取り上げた
「宇宙・地球学」
はこんな学問です

地球の構造から入り、太陽系の惑星、太陽、そしてその先の宇宙へと広がる世界を研究する学問である。あらゆる観察技術を使い、地球誕生までさかのぼり、さらに宇宙の始まりと進化まで探る。研究する分野も広大であり、宇宙からやってくるさまざまな光線や電波をキャッチし、分析している。また、観測技術においても常に新しい技術を取り入れながら前進を続けている。

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