【シゴトを知ろう】カーチューナー 編

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【シゴトを知ろう】カーチューナー 編

2018.08.07

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】カーチューナー 編

車を愛してやまない人の多くは、愛車の性能を向上させたい欲求に駆られます。そんな人たちが頼りにするのがカーチューニングを仕事とするカーチューナーの方たち。カーチューニングとは、個々の車の特性を引き出して、エンジンをパワーアップしたり足回りのパーツをよりスポーティーなものに交換したりして、車のスポーツ性能を上げることです。
今回は、HKSテクニカルファクトリー(埼玉県)でカーチューナーとして活躍している菊池良雅さんに仕事の魅力などについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 共通するのはチューニングカーを愛する気持ち。お客さまと仕事を超えたつながりも持てる
  • 400馬力超えの車に乗って、チューニングカーのとりこになった
  • 技術だけではなく、お客さまの気持ちを理解できるコミュニケーション能力も大切

仕事を通してもらえる感謝の言葉がうれしい

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

当社は自動車関連部品の開発・製造を行う株式会社エッチ・ケー・エス(以下、HKS)の子会社です。主にエンドユーザー(一般のお客さま)からチューニングの相談を受けたり、提案を行ったり、HKS関連の商品販売や取り付けなどを行っています。

仕事の流れは、まず来店されたお客さまの希望を伺い、チューニングやメンテナンスの提案をして見積書を作ります。実際のチューニング作業はお店の裏にある工場で行い、そこで私が指示を出してメカニックが作業をします。作業が完了したらその確認なども行います。

<ある一日のスケジュール>
09:00 出社、スタッフ全員で掃除
09:30 メカニックとその日の作業に関するミーティング
10:00 フロントスタッフとミーティング、ショールームの開店
10:30 チューニングに関する問い合わせなどのメールをチェックし対応
11:00 接客
12:00 昼食
13:00 納車準備
14:00 来店されたお客さまに納車
15:00 接客
16:00 現場作業を確認
17:00 周辺の道路で仕上がった車の試乗
18:00 納車準備
19:00 ショールーム閉店(お客さまが来店される予定があるときは閉店時間を延長することも)
20:00 納車、接客
21:00 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

お客さまから、「すごく速くなりました!」「足回りがとても良くなりました」「エンジンの調子が良くなりました」などと言っていただく機会が多く、チューニングやメンテナンスの作業をして感謝されることにとてもやりがいを感じます。

また、HKSではお客さまを対象にしたイベントを年に数回実施しています。その中の一つに毎年1月に行うタイムアタック(*)があり、当社ではこの日のために徹夜を重ねてスタッフ全員で車を作り、富士スピードウェイ(静岡県)に持ち込んでタイムアタックに挑戦します。

当社の常連のお客さまの中には、このタイムアタックの応援のために富士スピードウェイまで足を運んでくださる方もいらっしゃって、記録更新ともなれば、私たちもお客さまも一緒になって盛り上がって喜びを分かち合います。HKSのことを誇りに思ってくださっているようで、とてもうれしい気持ちになりますね。


*タイムアタック:サーキットなど規定のコースで記録更新を狙ってタイムを競うこと。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

一番つらいのは、お客さまが希望したチューニングやメンテナンスを納期までに間に合わせられない時です。納期は、当社の作業状況を考慮した上でお客さまの希望を伺いながら決めていくのですが、他のお客さまの車に緊急トラブルが発生して入庫してきたり、外注に出した作業が滞ってしまったりすると、作業のローテーションが崩れて納期に間に合わなくなることがあります。

チューニングを希望されるお客さまは年間を通じていらっしゃいますが、特に春先に見積もりを依頼される方が多く、ゴールデンウィークまでに完成させてほしいといった要望が多くなると作業が集中して遅れてしまうこともあります。このようなことが起こると本当に申し訳ないですね。

ディーラーで整備士と営業を経験した後、カーチューナーに転身

埼玉県のオフィスの敷地内にある整備工場。チューニングの他、一般整備にも対応

埼玉県のオフィスの敷地内にある整備工場。チューニングの他、一般整備にも対応

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

もともとは国産車を扱うディーラーで整備士をしていて、3年間整備の仕事をした後、会社から営業研修を命じられました。国産ディーラーではその当時(1980~1890年代)、整備士を3年間、その後営業研修(車を販売する仕事)を2年間するのがお決まりのコースだったんです。私は整備の仕事をしたくてディーラーに就職したので、車を販売する営業の仕事に違和感を覚えました。それで営業研修に入って4カ月で退職しました。

次の仕事を探している時、当時読んでいた雑誌『自動車工学』や『オートメカニック』にHKSの求人広告が出ているのを見つけ、そこで初めてHKSという会社のことを知りました。チューニングについての知識はほとんどなかったのですが、何となく面白そうだなと思って応募し、静岡県富士宮市にあるHKSの本社で働くことになりました。

本社に3年半、その後名古屋営業所の立ち上げに関わって名古屋で3年半、そして2003年に設立したHKSテクニカルファクトリーに携わることになり、現在に至ります。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

高校卒業後、自動車整備士の専門学校で二級自動車整備士(二級ガソリン・二級ジーゼル自動車整備士)の資格を取得してディーラーで整備士をしていましたが、チューニングのことは全くといっていいほど分かりませんでした。同じ車に関する仕事であっても、一般の自動車整備とチューニングの作業とではかなり違いがあります。

HKSで働くようになってから、チューニングに関する本を読みあさったり自分の車でチューニングしてみたり、会社の先輩に教えてもらうなどして、一生懸命にチューニングに関する勉強をしました。HKSの本社には開発部門もあったので、分からないことがあるとすぐに聞きに行っていましたね。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のときから自動車整備の仕事に就きたかったので現在の仕事につながっていますが、その頃は車よりもバイクの方が好きでした。バイクの方が速いと思っていましたから(笑)。

その思いが大きく変わったのは、チューニングされたスカイライン(JR30)に乗せてもらった時です。最高出力は当時としては驚愕の400馬力オーバーで、その加速は宙に浮くぐらいすごかったんです。「こんな世界が世の中にはあるんだ! チューニングカーってすごい!」と思ってから、チューニングカーの世界にのめり込んでいきました。

チューニングとは、マイカーを独自のスタイルに仕上げたい思いから始まる

サスペンションなど足回りをチューニングするためのパーツ

サスペンションなど足回りをチューニングするためのパーツ

Q7. どういう人がカーチューナーに向いていると思いますか?

車のチューニングは、好きな車(所有している車)を速くしたい、かっこよくしたい、他人とは違ったスタイルにしたいという思いから始まるものです。ただ単に車のエンジンをパワーアップしたり、車を速く走らせたりする技術だけ持っていてもいいカーチューナーとはいえません。

チューニングは、お客さまの大切な車を要望に応じて作り上げていく作業になります。お客さま一人ひとりの車への思いを理解して、最適なチューニングを提案できる能力も必要です。カーチューナーは接客業でもあるので、技術力に加えてコミュニケーション能力を持っている人、お客さまの気持ちを理解できる人が向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

本気でカーチューナーを目指すのなら、高校を卒業したら大学や専門学校でもっと専門的な知識を学ぶのがいいと思います。機械工学系や電気工学系の学部がいいですね。

そして、理論的に車のことを理解し、実践でチューニングの作業ができることが理想です。自動車部がある大学なら、自動車整備やチューニング、メンテナンスに関する技術も楽しみながら習得できるでしょう。


菊池さんがチューニングカーのとりこになったのは、馬力のある車に乗ってその加速を体験したことがきっかけでした。サーキットを使ってハイスピードを体験できるイベントも行われていますので、車が大好きで車の世界を追求してみたい人は、カーチューナーの仕事に触れてみてはいかがでしょうか。車が秘めている魅力を知ることで、カーチューナーの仕事への理解が深まるかもしれませんね。


【profile】HKSテクニカルファクトリー 取締役 菊池良雅

HKSテクニカルファクトリー https://www.hks-tf.co.jp/

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「カーチューナー」
はこんな仕事です

チューニング専門の工場や自動車整備会社で、エンジン本体の出力を調整するなどし、自動車の加速をスムーズにする仕事。シリンダーを削ったりして、エンジン本体をチューニングする。ブレーキや車高、サスペンションの調整、マフラーやエアクリーナーの交換なども行い、自動車の性能をトータルに向上させる。カーチューナーとして活躍するには、自動車の構造や各パーツに関する知識が必要で、必須資格はないが「自動車整備士」の資格を取得すると技術の証明となり、仕事に役立てることができるだろう。

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