【2018年高校総体】法政大学第二高等学校 フェンシング部
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中等部も含め、30もの運動部を抱えている法政第二高等学校。その中でもフェンシング部は中高合わせて70名近くの部員数を数え、インターハイでは昨年の男子フルーレで準優勝を果たすなど、これまで数々の実績を残してきました。今回は2年生ながらチームを引っ張る北村創拓君(2年)に、チームの強みやインターハイの目標を伺いました。
この記事をまとめると
- 相手が予想できないような動きができることが自分の強み
- チームメートが笑って話しかけてくれたことでリラックスできた
- 先輩のようにチームを牽引できる存在になりたい
部員数が多い=さまざまな戦い方の選手を相手にできる
―― 練習がある平日のスケジュールを教えてください。
火曜日がオフで、週6日の練習を行っています。授業がある日は放課後の16時から18時まで、授業がない日は10時から12時までが多いですね。流れとしては、まず全体で体操や動きの確認をして、それぞれの種目に分かれます。ここでは生徒同士2人1組でレッスンを行い、その後は実際に試合形式の練習を行います。
―― 普段のトレーニングや練習で意識的に行っていることはありますか?
サーキットトレーニングを他の学校よりも多くやっています。これは腕立て伏せや腿上げジャンプなどの筋トレ種目が続くのですが、練習終わりに実施されるので、体力的にも精神的にもかなりキツいです。ジャンプ系のトレーニングは足腰が鍛えられるので、フェンシングの動きにもつながっているのかなと思います。
――自分自身の強みや、ここは負けない!という部分があれば教えてください。
自分の強みは、対戦する相手から「やりづらい」と言われること。例えば、内側に入ると見せかけて、背中を突くなど、相手が予想できないような動き(フェイントなど)を意識しています。うちは人数が多い部活なので、いろんな戦い方の人を相手にできるというのが特徴のひとつ。実際に大会で当たる相手を見て、「こういうタイプだったら、練習であの人とやったから、こんな感じでいけるかな」と思うことも多いです。
昨年のインターハイ準Vの藤倉先輩が目標
―― 監督や仲間などからかけてもらって印象に残っている言葉はありますか?
インターハイ予選の時にすごく緊張してしまって、最終予選の(6戦のうち)最初の2戦を落としてしまったんです。その時に同級生のチームメートが自分の肩を叩きながら「緊張し過ぎじゃない?」と笑って話しかけてくれたことが印象に残っています。そのおかげでリラックスすることができて、その後はしっかり勝ち抜くことができました。
―― 目標としている選手は誰ですか?
今年の春に卒業してしまった藤倉類先輩(現・慶應義塾大学/昨年のインターハイ男子フルーレ準優勝)です。試合での活躍はもちろん、練習でも言うことが的確で、「確かに」と思わせる説得力がありました。今までは団体戦で引っ張ってくれたので、自分も先輩のようにチームを牽引できる存在になりたいです。
まずは目の前のインターハイで優勝したい
―― 高校卒業後の目標を教えてください。
あまり先のことまでは考えていないですが、大学でフェンシングを続ける予定です。それよりも目の前のインターハイで優勝することが目標ですね。
―― インターハイへの意気込みを教えてください。
去年は個人で最終予選まで残ったのですが、勝ち上がることができませんでした。自分はアタックを苦手としているので、いろんな先輩に教えてもらいながら、目標の日本一へ向けて練習を継続していきます。
先の目標よりも、目の前の大会に集中するタイプだと話す北村君。目標とする偉大な先輩でも成し遂げられなかったインターハイ制覇を、先輩と同じ「フルーレ」で狙います。まだ2年生ということで、今後の活躍にも期待です。
【profile】法政大学第二高等学校 フェンシング部
北村創拓君(2年)