マイナビ進学プレゼンツ 未来ビュー!長野へ行ってきた!
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高校卒業後地元を離れる人もいると思いますが、将来地元に戻ることを考えている人はいますか? 「まだ分からない」と答える人が多いと思いますが、自分が住んでいる街にどんな会社があって何をしているのかを知ることで、今後の進路を決める判断材料になるかもしれません。
「マイナビ進学プレゼンツ 未来ビュー!長野」は、長野市と共催をし「地元」というキーワードから社会や学問、職業へのつながりに気付き、仕事と学びの広がりを知るイベントです。長野市のビッグハットで行われたこのイベントを取材したので紹介します。
この記事をまとめると
- 大学、短大、専門学校だけじゃない! 地元にどんな企業があるのか知ることができる
- 長野には国が認める「良い企業」がたくさんあった!
- 参加した高校生は、生き生きと仕事体験をしていた
長野県にはどんな企業があるの? そんな疑問に答えてくれる「未来ビュー!長野」
高校生向けの進学イベント「マイナビ進学FESTA」。多くの高校生が大学、短大、専門学校の担当者から話を聞くことができ、興味を持った学校の資料請求やオープンキャンパス参加の予約もできるイベントですが、「未来ビュー!長野」は、このマイナビ進学FESTAのイベントの一部として行われました。
長野県内の企業が数多く出展しており、どんな仕事をしているのか、実際に仕事の体験ができるブースもありました。まさに「学びと仕事のつながりや広がりを知ることができる」場となっており、地元にどんな企業があるのか知る機会があまりない高校生にとっては、とても貴重な体験だったのではと感じました。
経済産業省 関東経済産業局の坂本清久さんの講演で分かったことは?
「未来ビュー!長野」では、経済産業省 関東経済産業局 地域振興課で長野県を担当されている坂本清久さんの講演を聞くことができました。現在日本では、地域経済への影響が大きく、成長が見込まれる企業を「地域未来牽引企業」とし、全国で2148社を選んでいます。長野県からも63社選ばれており、製造業をはじめとして、農林業、建設業、宿泊業・飲食サービス業など、さまざまな業種の企業があります。「長野県に国が認めた企業がこんなにあるのか」と驚きました。
講演終了後、講師の坂本さんが質問に答えてくださいました。
--今回のイベントに参加している高校生に期待することは何ですか?
私は長野県出身で地元の高校に進学しましたが、高校卒業後は地元を離れて東京で進学しました。大学を卒業して地元に戻ってくるときに、長野県にある企業が何をしているのか、答えられない自分がいました。
私が高校生の時は「未来ビュー!長野」のようなイベントがなかったので、実際に企業の方の話を聞く機会がありませんでした。今の高校生はこういう場があるのでうらやましいと思いますし、私も高校時代に戻れるのなら参加したいと思います。ぜひこういった機会を生かして、何かを感じ取ってもらえればと思います。
長野には魅力的な企業がいっぱいあった!
今回出展している企業ブースを訪れてみると、多くの高校生でにぎわっていました。
幼稚園や保育園、福祉施設などに食事を提供している会社では、栄養士がどういう仕事をするのかという説明をしていました。男子生徒も多く参加しており話を聞いてみると「ソフトテニスをやっているので、将来食事を通してスポーツに携わりたい」という答えが返ってきました。
企業の担当者も「ここ最近は弊社も男性の栄養士が入社しているので、栄養士は女性の仕事というイメージはなくなってきた印象です。ぜひ大学で勉強をしたあとは、長野に戻ってきて活躍してほしいですね。」とおっしゃっていました。
百貨店のブースでは、ラッピング体験が行われていました。企業の担当者に話を聞くと「日頃自分たちがやってもらっていることを実際に体験してもらいたくて、会社としては初の取り組みとしてイベントに参加しました」とのこと。
参加していた女子生徒は「母親が百貨店でアルバイトをしているので、興味があって参加してみた」と話しながら、とても上手にラッピングをしていました。企業の担当者も「皆さんとても上手でびっくりしました。これをきっかけとして百貨店で働くことに興味を持ってもらえるとうれしいですね」と話してくださいました。
建設会社のブースでは、注目のドローンを実際に触ることができるということで多くの高校生が集まっていました。企業担当者は「実際ドローンに触ることができると、非常に喜んでいただいています。弊社も図面を書いたりデータを取ったりするためにドローンを使っているんですよ。」と話してくださいました。
実際に現場で使う光波測距儀の使い方を教えてくれた担当者は「今までは建設業というと厳しい環境で仕事をしなければならないというイメージがありましたが、ドローンや光波測距儀などを使うことでずいぶん楽になりました。そうしたことを高校生に知ってもらって、ぜひ建設業に興味をもってほしいです。」とおっしゃっていました。
長野市の加藤市長も視察に訪れそれぞれのブースを見てまわり、時には企業の担当者に質問をしたり談笑したりと和気あいあいとした雰囲気でした。
自分の地元にどんな企業があるのか、そしてその企業がどんな仕事をしているのか、知る機会があればさらに自分の生まれた街に誇りが持てそうですね。「就職は長野でしたいと思いました」と語る高校生の姿もあり、今回の未来ビュー!長野は、高校生が進路を考えるにあたって大きなヒントになったのではないかと感じました。