あったら良いな、こんな病院! スウェーデンから広がるホスピタルアートとは

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

あったら良いな、こんな病院! スウェーデンから広がるホスピタルアートとは

2018.09.21

提供:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

あったら良いな、こんな病院! スウェーデンから広がるホスピタルアートとは

眺めているだけで気持ちが明るくなったり、穏やかになったり……。アートには、人の心を動かす不思議な力がありますよね。アートが飾られているのは美術館が一般的ですが、実は私たちにも身近なある場所に、さまざまなアートが飾られていました。

この記事をまとめると

  • スウェーデンには、ホスピタルアートを支える「1%ルール」がある
  • スウェーデンの病院には、患者目線のアートが取り入れられている
  • ホスピタルアートは、日本でも広がりを見せている

「1%ルール」がスウェーデンのホスピタルアートを支える

スウェーデンには、「1%フォー・アート」、通称「1%ルール」という法律があります。これは、「人には、文化的な最低限の生活を送る権利がある」という考えに基づき、公共の建物を新築したり改築したりする際に、工費にかかる全予算のうち最低1%をアートに充てるよう定めたルールです。その歴史は長く、1937年にスウェーデン政府によって導入されたのが始まりです。
このルールによって、病院をはじめとする公共の建物には、さまざまなアートが取り入れられるようになりました。

ホスピタルアートも、1%ルールに支えられる活動の一つです。ホスピタルアートとは、病院施設内に芸術作品を設置するプロジェクトを指します。アートを通じて、患者やその家族、そして医師や看護師の心に寄り添うことが大きな目的です。

スウェーデンで実施されているホスピタルアート

1%ルールの下、スウェーデンでは実際にさまざまなホスピタルアートが採用されています。アートと聞くと、絵画やオブジェを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ホスピタルアートでは病院のフロア全体を大きな芸術作品のように考えるケースも珍しくありません。

例えば、ストックホルムに位置する、とある大学病院の消化器内科の待合室には、フロア全体が赤から黄、青へとグラデーションのように照らされるコンテンポラリー・アートが採用されています。これは、胃腸の具合を悪くする原因の一つとして考えられる「気持ちの落ち込み」を和らげるためのもので、柔らかなネオンの光が患者の心を癒す働きをしています。

また、集中治療室の入り口には、天井から多面体のガラスが吊るされ、光ファイバーの光が静かに降り注ぐ演出がされています。病院内でも特に緊張感のあるこの場所には、患者だけでなく医師の心も落ち着かせる神秘的なアートが適しているのでしょう。

さらに、手術室へ向かう廊下の壁には、通常よりも低い位置にアートが飾られています。なぜ、あえて低い位置に飾っているのでしょう? その答えは、ストレッチャーに横になったまま移動する患者の目線に合わせるため。手術を控えて不安でいっぱいな患者の気持ちに寄り添い、アートを飾る位置にまで気を配ることも、ホスピタルアートにおける大切なポイントであるといえます。

ホスピタルアートは日本でも広がっている

スウェーデンを中心に海外で広く取り組まれているホスピタルアートですが、日本でも医療の現場にアートを取り入れている病院が増えつつあります。

日本のホスピタルアートも、窓の無い手術室の前の壁に明るい風景画を描いたり、その土地に由縁のある作家を起用したりと、患者の目線に立ったものが特徴です。また、作家が医師、看護師らと交流しながらアート制作を行う、参加型のプロジェクトも実施されています。

長い時間を過ごす病院だからこそ、患者にとって心安らぐ過ごしやすい場所であるべきだといえるでしょう。

アートには見る人の心を動かしたり、癒やしたり、慰めたりするなど、さまざまな力があります。アートを鑑賞するために美術館へ足を運ぶのではなく、アートが患者を癒やすために病院へやって来る。そんなホスピタルアートが広がることで、病院の在り方も変わっていくのではないでしょうか。アートの持つ力に興味を持ったなら、ぜひ「美術」を学んでみてくださいね。

【出典】
スウェーデンを旅して(山本容子著・講談社):書籍

NIKKEI MESSE|ストックホルム、救急病棟で進行中のホスピタルアート
https://messe.nikkei.co.jp/js/column/design/133117.html

NIKKEI MESSE|ストックホルム、救急病棟のホスピタルアートが完成
https://messe.nikkei.co.jp/js/i/column/design/133891.html

ELLE|北欧の美しい日常―ホスピタルアートについて―
https://www.elle.com/jp/decor/decor-interior-design/g94904/dpi-hospital-art-16-0722/

joy.net|【ホスピタルアートの力】“飾り”ではなく、人を動かすスイッチ。『四国こどもとおとなの医療センター』
https://www.joystyle.net/articles/375#

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

「芸術・表現・音楽」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「美術」
はこんな学問です

芸術の創作者または評論者としての知識と技能を学ぶ。領域としては、平面、立体といった区分けに加えて、現在ではデジタルメディアも含まれる平面では油彩画、水彩画、日本画、立体では彫刻、彫塑が主なジャンルとして挙げられるが、伝統的な手法によらず、素材を混合した作品や、観客参加型のパフォーマンスを作品とする場合もあり、表現は広範囲に及ぶ。学校では技能だけでなく、画材の専門知識、美術史も学び、理論と実践の両面で専門性を高める。

「美術」について詳しく見る

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける