【2018年高校総体】横浜隼人高等学校 女子卓球部
メイン
テーマ

神奈川県高等学校総合体育大会 卓球競技の部で、女子シングルスの1位から7位まで、ダブルスでも1位から4位までを独占した横浜隼人高等学校。過去には全日本卓球選手権大会・女子ダブルスで2015年度に優勝した中島(現:大矢)未早希選手、2016年度に優勝した永尾尭子選手、ジュニアの部で優勝した笹尾明日香選手などを輩出した卓球の名門校です。今年で13年連続のインターハイ出場を決めた彼女たちは、普段どのようなトレーニングを積んでいるのでしょうか。主将の松井彩音選手(3年)に、横浜隼人高校の持つ強さの秘訣を伺いました。
この記事をまとめると
- チームメートとは6年間共に過ごす
- 「明るく元気」が横浜隼人のカラー
- インターハイではチーム過去最高のベスト4以上を目指す
チームメートは「家族みたいな存在」
――練習がある平日のスケジュールを教えてください。
女子卓球部は全員スポーツクラスに通っていて、授業は5時間目まで。14時には授業が終わり、そこから部活動に入ります。横浜隼人は中等部も一緒に練習を行うので、6時間目まで授業がある中学生は途中からの合流となります。練習は19時45分までです。
――19時45分の終了だと、帰るのが遅くなってしまいませんか?
私はまだ近い方なのですが、東京から通う子や中学生は大変だと思います。横浜隼人には寮がないので、中には他県から家族で引っ越してくる子もいるんです。
――中学生と高校生が同じ空間で練習をするというのは、実際に中等部から5年間過ごしてきた松井選手から見ていかがですか?
「高校生だけ」「中学生だけ」だと、練習相手がずっと一緒になってしまいます。また、自分が中学生のときは、上級生のプレイを見習って勉強してきました。長い時間を共に過ごしてきたので、私にとっては“家族”みたいな存在です!
横浜隼人のベンチワークは日本一!
――おおまかな練習の流れを教えてください。
まずはフットワークなどの基本練習から始まり、その後はより実戦に近い練習に移ります。あとは自分たちの課題練習をして、ゲームを3試合行うという流れです。
――普段のトレーニングで意識して行っていることや、強みとしている部分があれば、教えてください。
ウォーミングアップの後に体育館を20周したり、全力ダッシュを入れたりなど、走るメニューが多いことです。自分を追い込むことで、体力面だけでなく試合のつらい局面で乗り越えられる“精神力”も鍛えられます。でも、体育館は室温が40℃近くまで上昇することがあるので、夏の暑い時は本当にキツイです……。
――チームとして他校に負けない部分はありますか?
ベンチワークは日本一だと思っています。とにかく明るく元気に!というのが私たちのスタイル。ですから、相手が強くても弱くても“隼人のカラー”を出すように心掛けています。
インターハイではベスト4以上、そして日本一へ
――松井選手はいつ頃から卓球を始めたのでしょうか?
幼稚園の時に初めて卓球に触れて、小学2年生の時全国大会に出場してから本格的に取り組むようになりました。家族全員が卓球をやっていたので、自然と卓球に興味を持つようになりましたね。
※松井選手の妹・薫音さん(1年)も同校女子卓球部に所属
――目標としている選手はいますか?
平野美宇選手みたいな、前陣でドライブをかける卓球が目標です。
――女子卓球界では平野美宇選手の他に伊藤美誠選手、早田ひな選手といったトップ選手も高校生3年生世代にあたります。松井選手は同学年として彼女たちをどう見ているのでしょうか。
実は中学1年時の全国大会で早田ひな選手と戦ったことがあるのですが、とにかく強かったですね(笑) 。私も将来はもっと大きい舞台で勝負していきたいです。
――インターハイへの意気込みを教えてください。
6月の関東大会では、初めて団体戦で3連覇を達成することができました。インターハイではチーム過去最高のベスト4以上、そして日本一を目指していきます!
中学生と高校生が毎日同じ空間で過ごすことで、まるで家族のようなチームワークを生み出している横浜隼人高校女子卓球部。中等部は2016年に全国優勝を成し遂げましたが、高等部も初の日本一に向けて日々の練習に汗を流しています。他県から家族総出で引っ越しするほど卓球に情熱を注いでいる、彼女たちのインターハイでの活躍に注目です。
【profile】横浜隼人高等学校 女子卓球部
松井彩音主将(3年)