【シゴトを知ろう】歯科技工士 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】歯科技工士 ~番外編~

2018.07.06

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】歯科技工士 ~番外編~

私たちが歯の治療をするときに欠かせない詰め物やさし歯。そうしたものを作るのが歯科技工士の仕事です。

今回はご自分の歯科技工所を持ち、歯科技工士として活躍する傳寳弥里さんに、歯についての意外な真実や将来の目標について伺いました。

この記事をまとめると

  • 歯科技工士のあるあるは、ついつい口元をチェックしてしまうこと
  • 美術鑑賞は、歯科技工士の仕事に大きく役立つ
  • 若い世代に歯科技工士の仕事の素晴らしさを伝えることが大きな目標

前歯を少し強調することで、見た目がアップする!?

――歯科技工士として、ついついやってしまうことはありますか?
 
やはり人の口元を見てしまう癖がありますね。テレビに出ている芸能人の口元を見ては「この人は歯を治療したな」とか「こういう治療をしたんだろうな」などと分析してしまいます(笑)。
 
 
――私たちが知らない「歯の秘密」は何かありますか? 

人間の歯の中で、下の前歯2本がその人の中で一番白い歯なんです。ですので、歯を作るときは、下の前歯を基準にして色を決めることをおすすめします。それより白くしてしまうと、少し違和感が出ます。

また、私は女性の歯を作ることが多いのですが、上の前歯2本を少し強調して作るようにしています。そうすると、かわいらしく見えるんです。実際女優さんの口元をじっくり見てみると、前歯が少し大きめの人が多いなと思います。そのため、もともと前歯が大きめの人は「これが私のチャームポイントだ!」と思っていいと思いますよ。

趣味の美術鑑賞で、審美眼を養う

――お忙しい毎日だと思いますが、休みの日は何をしていますか?

最近、たまたま誘われたので登山に挑戦したのですが、面白かったです。体を動かすというとジムへ行くぐらいだったのでよい運動になりますし、登山中すれ違う人みんなに「こんにちは」とあいさつするところがいいなあと思いました。

もう一つは、趣味と実益を兼ねて美術鑑賞が好きです。きっかけは高校時代に美術大学へ進学した友人に誘われて絵を見に行ったことです。それまでは美術館というと敷居が高くて「有名な作品に共感しなければいけないんだ!」という、半ば強迫観念がありました。ところが友人の「自分が好きだと思う絵を見ればいいんだよ」という言葉で美術館が身近な存在になりました。それ以来、絵を描くのはそんなに得意ではありませんが、見ることが好きになりました。

また、若い頃はそうでもなかったのですが、最近は絵だけでなく仏像を見ることも好きになってきました。仏像の陰影のつけ方というマニアックなところを見てしまうのは、もしかしたら歯科技工士ならではかもしれませんし、実際に歯に色をつけるときに役立っています。

20年後には歯科技工士が減ってしまう! 若い人にぜひ目指してほしい

――歯科技工士として、後輩世代へ教えたりすることはありますか?

独立して今年で14年目に入り、まわりから「忙しいのだから、人を雇えば?」とよく言われます。でも私は歯を作ることが好きで、最初から最後まで自分一人でやり遂げたいという強い思いがあるので、人を雇って教えるということはしていません。

ただ1年に1回、主に若い歯科技工士が参加する歯型の彫刻コンテストがあるのですが、その運営委員をしています。「何番の歯を作りなさい」という指示に対して歯を掘って発表するというコンテストです。この技術は機械化が進んでいる現在、あまり必要ないものだといわれていますが、上手くできることが「腕のいい歯科技工士」という基準になることは変わりがありません。ですので若い子たちは、仕事が終わったあと練習をして、仲間同士LINEで自分の作品の画像を送り合ったりしているようです。

そういう姿を見ていると、技工が好きなんだなあとうれしくなりますし、私たちが若い世代がうまく成長できるように引っ張っていかなくては……と思います。

――今後の目標があれば教えてください。

実は統計上、20年後には歯科技工士の数が半分に減ってしまうと予想されています。ですので、歯科技工士の仕事の素晴らしさを若い世代に伝えること、特に女性へ多様な働き方ができて、自立できる職業なのだということを伝えていきたいです。

ひと昔前、歯科技工士は女性が結婚して出産をすると続けていくのが難しい職業でした。でも最近は、ライフスタイルによって働く場所や働き方を選択できるようになってきました。このように変化したことで、現在20代は男女比率が半分ずつになってきています。

学校を卒業してしばらくは修行時代で大変ですが、そのときにどこまで頑張るかによって、働き方の選択肢が増えることを若い世代に知ってもらいたいと思っています。

傳寳さんが教えて下さった「歯の秘密」は、とても意外で興味深いものでした。そして今後歯科技工士の数が減ってしまうことは、歯の治療を受ける私たちにとっても大きな問題といえるでしょう。

技術職ということで大変なことも多いですが、頑張った分だけ自分にプラスになることも多い歯科技工士。組織の中で働くこと、独立して頑張ることの両方の選択肢があるのはとても魅力的な職種といえるでしょう。興味のある人は、ぜひ詳しく調べてみてください。
 
 
【profile】
アルモニアデンタルラボラトリー
歯科技工士 傳寳 弥里

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「歯科技工士」
はこんな仕事です

歯科技工士とは、歯科医師の指示書や患者の歯型をもとに義歯などをつくる仕事。それらの加工や修理などメンテナンス作業も担当する。入れ歯や差し歯は、人の体の一部となる大切な器官。歯型だけでなくかみ癖までも考慮し、患者一人ひとりに合わせた正確な義歯をつくるための精巧な技術が求められる。主な活躍の場は、歯科医院や大学病院をはじめ、歯科材料メーカーや歯科研究所などに及ぶ。歯科医師との連携により仕事を進めるが、キャリアを積むことで独立も可能である。

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