【シゴトを知ろう】歯科技工士 編

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【シゴトを知ろう】歯科技工士 編

2018.07.05

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】歯科技工士 編

歯が痛いときにお世話になるのは歯科医院ですが、治療に関わっているのは歯科医師だけではないことをご存知でしょうか。歯の被せものや詰め物、さし歯や入れ歯などは、国家資格を持った歯科技工士によって作られています。

今回は歯科技工士として活躍する傳寳弥里さんに、仕事の内容についてお伺いしました。

この記事をまとめると

  • 歯科技工士の仕事は、最初の修行期間が頑張りどころ
  • 歯科技工士になったとき、家族の中で意外な真実が!
  • 「私にはできない」と結論を早々に出さず、柔軟な考え方を持ってほしい

患者さんが満足する歯を作り上げたときに大きな達成感が!

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私は歯科技工士として、保険外(自費)で歯を治療している人のさし歯を中心に作っています。独立して歯科技工所を持ち、取引先である歯科医院からの依頼を受けて日々作業をしています。

さし歯を作るというと、一日中黙々と技工所で作業をしているイメージかもしれませんが、私の場合は少し違います。「いかにきれいな歯に仕上げるか」ということが重要になってきますから、患者さんの要望を聞くために歯科医院へ行くこともよくあります。さし歯を作る作業自体は黙々とこなす仕事ですが、意外と外出したり人と話したりすることが多い仕事でもあります。

独立開業している私にとって一日のスケジュールは、あってないようなものです。だいたい朝早くから仕事を始めることが多いですが、突発的に外出の予定が入ることもありますし、急ぎで仕上げなければいけないときは徹夜もします。その代わりまとめて休みを取りたいときには、お得意先の歯科医院へ事前に申し入れて、患者さんの予約などを調整してもらい一週間ほど休むこともあります。

<一日のスケジュール>
9:00 出社 
午前中 歯科技工の作業
12:00 昼食
午後 歯科技工の作業
19:00 帰宅
(上記は主に技工所勤務の歯科技工士のスケジュール。独立開業をすれば、日によってスケジュールは異なる。)
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
患者さんが納得するさし歯を作ることができたときに、やりがいや喜びを感じます。

以前、ナレーションの仕事をしている患者さんの担当をしたことがありました。その方は、歯の治療をしてから自分が理想としている発音をすることができず、仕事に影響が出て困っていました。歯科医院を何件か渡り歩いたのちに私が担当することになったのですが、歯科医師も含めて3人で発音を確認しながら歯を作っていきました。

私は歯科技工士として、できるだけ天然歯に沿ったきれいな歯を作ることを目指しているのですが、出来上がった仮歯をしたその患者さんは「やはり発音が少し違う」とおっしゃいました。そこで普通の歯ではありえないところに膨らみをもたせ、空気の抜けを均一にしたところ「とても良くなった」と満足して下さいました。このときはとてもうれしかったですし、達成感がありました。
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
歯科技工士は技術職ですので、学校で勉強をして国家試験に合格した後、何年かは修行を積まなければなりません。修行期間がつらくて辞めてしまう人は少なくないようです。

私は学校を卒業してすぐに、職員数が3名の比較的小さい技工所へ就職しました。教えられたことは全てメモをして覚え、帰宅してからは本を読んで勉強し、最初の1年間は本当に大変でした。しかし教えて下さった上司や先輩方のフォローもあって乗り越えることができ、その分得られたものも大きかったと思います。

また技術がどんどん進歩していく世界ですから、常に勉強をしていかなければいけないのも大変です。でもそれをつらいととらえるか、楽しいととらえるかは、その人次第かなと思います。

自立して生活できる仕事をしたいと選んだ歯科技工士

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

実は、歯科技工士になりたいと思って進学したわけではありませんでした。

昔から自立して食べていける仕事に就きたいと考えていたので、高校では迷わず理系クラスを選びました。工学系の大学へ進学しようと思っていましたが、進路の選択肢の一つとして歯科技工士養成の学校を選び、縁があって入学しました。入学してから初めて「こういうことを勉強するのか」と知ったような感じです(笑)。

Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
2年間かけて歯科技工士になるための勉強をしてきました。1年生のときは英語や体育の授業など、一般教養に関するものがある一方で、歯科技工士としての基礎知識を全て勉強しました。石膏がどういう化学組織でできているか、金属はどのような物性でできているかなど、化学的で完全に理系の世界でした。私が卒業した学校は、大学歯学部の付属校だったため、2年生になると週の半分は臨床実習でした。また、ものを見る目を養う必要があるので、デッサンを描いたりする美術の授業もありました。
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
先ほども言いましたが、高校生のときには、自立して食べていける仕事に就きたいと考えていたので、そういう意味で現在の仕事につながっていると思います。

もう一つ、私が歯科技工士になると決まったときに、父方の祖父が歯科技工士だったということを初めて知りました。戦時中で祖父が結婚する前の話ということで、祖母以外、誰もそのことを知らなかったのですが、とても深い縁を感じたことを覚えています。

コツコツ作業が好きな人は、歯科技工士向き!

Q7. どういう人が歯科技工士に向いていると思いますか?
 
手先が器用であること、コツコツと細かいものを作ることが好きな人、繰り返し同じ作業をすることが苦でない人がいいと思います。逆にいうと、これらのことができないと歯科技工士としてやっていくのは大変なのでは……と思います。

小さい頃からプラモデルを作るのが好きだった、編み物を黙々とやることが好きだった人などは向いているのではないでしょうか。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
歯科技工士は最初の数年が大変だという話をしましたが、その一方で、多くの選択肢から活躍する方法や仕事のやり方を選ぶことができます。

そのため、何に関しても「私には無理なのではないか」と先走って考えないほうがいいと思います。辞めることはいつでもできますから、一つのやり方がだめでも情報収集をして他の方法を探すなど、柔軟な考え方を持ってほしいと思います。

歯を作ることは細かい作業だということは想像できましたが、今回実際に作業場を拝見することで、さらにそのことを実感できました。デッサンを描くことに関連性があるのは意外な点でしたね。
細かい作業が好き、なんでもコツコツとやり遂げることができる人は、ぜひ歯科技工士を将来の仕事の選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
 
 
【profile】アルモニアデンタルラボラトリー
歯科技工士 傳寳 弥里

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「歯科技工士」
はこんな仕事です

歯科技工士とは、歯科医師の指示書や患者の歯型をもとに義歯などをつくる仕事。それらの加工や修理などメンテナンス作業も担当する。入れ歯や差し歯は、人の体の一部となる大切な器官。歯型だけでなくかみ癖までも考慮し、患者一人ひとりに合わせた正確な義歯をつくるための精巧な技術が求められる。主な活躍の場は、歯科医院や大学病院をはじめ、歯科材料メーカーや歯科研究所などに及ぶ。歯科医師との連携により仕事を進めるが、キャリアを積むことで独立も可能である。

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