ペットボトルの殺菌に放射線が使われているって知ってた?

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ペットボトルの殺菌に放射線が使われているって知ってた?

2018.08.20

提供:マイナビ進学編集部

ペットボトルの殺菌に放射線が使われているって知ってた?

ペットボトルはもはや私たちの生活にはなくてはらない存在となっています。ところでこのペットボトルの殺菌には意外にも放射線が使われていることを知っていますか? 私たちは放射線に対していいイメージを持っていないかもしれませんが、放射線は日常生活においてもさまざまなシーンで利用されているようです。

この記事をまとめると

  • ペットボトルの殺菌に放射線が使われている!
  • 食品衛生にも使われている放射線
  • 放射線の意外な使い道とは

ペットボトルの殺菌に、放射線が使われていた!

真夏日が増えて来るにつれてペットボトルのお茶やジュースを買う機会が増えてきますが、実はこのペットボトルの殺菌に放射線が使われていることを知っていますか?

殺菌といえば加熱などによる殺菌をイメージする人も少なくありません。しかしプラスティックは熱に弱い性質があるため熱処理による殺菌には不向きです。そのためプラスティックの殺菌に放射線が利用されているのです。

放射線というとあまりよいイメージがありませんし、私たちが普段口にするものに使われていると聞くと驚いてしまうかもしれません。しかし放射線によるペットボトルの殺菌はほんの一部で、ペットボトル以外でも放射線による殺菌が行われています。実は海外では食品などにも放射線による殺菌・減菌がなされているのです。

世界各国で食品衛生に使われている放射線

放射線による食品の殺菌は世界各国で行われており、主に香辛料・ハーブ類・乾燥野菜、さらに肉類・魚介類(生鮮や冷凍品)にまで及んでいます。また殺菌は微生物を減らす処理のことをいいますが、宇宙食や病気の人が食べるものに関しては、減菌といって全く菌がいない状態にする必要があり、この処理にも放射線が使われています。

それだけではありません。穀類や熱帯地方産の果物などの殺虫処理にも、実は放射線が使用されているそう。

殺菌・殺虫などを目的とした放射線照射は実に世界の約40カ国で実施されており、年間70万トンのニンニク・スパイス類などを放射線で処理している中国をはじめ、アメリカ・ベトナムにおいても肉類・魚介類・果物などに利用されています(2013年現在)。

日本ではジャガイモの根止めに放射線(ガンマ線)が使われています。これはジャガイモの芽や緑色に変色した部分に多く含まれるソラニンを防ぐための処理です。ガンマ線はジャガイモを透過してしまうため、ジャガイモの中には残りません。また食品衛生法で照射する放射線量は150Gy*を上限としています。

ちなみに、日本では食品への放射線の照射は現在ジャガイモの根止め処理のみとなっており、放射線を照射した食品の輸入も禁止されています。

放射線が人体に与える被害を考えれば、食品へ照射していることに驚く人もいるでしょう。ではなぜこれほどまでに実用されているのでしょうか。それは、熱処理による殺菌の場合だと食品の栄養や品質を損ねてしまう、薬剤のように食品に残ることがない、食品の内部まで殺菌できる、密封包装した後からでも処理が可能といった点が注目されているからです。

また、これまで食品の病害虫の消毒に使われていた臭化メチルの使用がオゾン層の破壊につながることから、それに代わる方法として放射線が選ばれていることも背景にあります。
しかし放射線による処理はコストが高いこと、さらに許可・認可の手続きのハードルが高いこと、食品によっては向き不向きがあるといった点が課題となっています。

*Gy(グレイ)……物が放射線からうけとったエネルギー量を示す単位

普段の生活に役立っている放射線

実は放射線は、食品関連だけでなくさまざまな分野でも実用化されています。

医療機関でのレントゲン撮影や手術器具の減菌、教科書やノートの紙の厚さを均一にしているのも放射線を利用した機器です。また放射線で品種改良された作物(米・カーネーション・ナシなど)も存在します。さらにタイヤ・マットなどのゴム製品、排ガス・排水に含まれている有害物質の分解にも放射線が使用されています。

日本では食品への照射は法律によって規制されていますが、医療・農作物の品種改良などへの応用はさらに進化すると思われます。このような放射線を応用した研究開発に興味のある人は、原子力工学を極めてみてはいかがでしょうか?

【出典】
日本原子力産業協会
http://www.jaif.or.jp/cms_admin/wp-content/uploads/2016/03/food-irradiation_pamphlet2016.pdf
NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO99959060S6A420C1W12000?channel=DF210220171916

この記事のテーマ
地球・環境・エネルギー」を解説

私たちの暮らす地球では、火山噴火、地震、台風、干ばつなど、人類にとっては有害な現象がいまも続いています。こうした現象を研究・解明し、うまく折り合いをつけていくことが必要です。また、豊かな生活を求めるあまり、限りある地球資源を枯渇させてしまったり、自然環境を破壊してしまうことは、人類の絶滅を意味します。こうしたことを防ぐためには、技術系の学問だけではなく、政治や行政などに関する幅広い知識も必要な分野です。

「地球・環境・エネルギー」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「原子力工学」
はこんな学問です

持続可能な地球環境を守るために、原子力というエネルギーをこれからどのように取り扱っていけばよいのかという、非常に重要な課題に取り組む学問である。具体的な研究分野の例を挙げると、原子力の安全性確保について研究する「原子力安全工学」、核融合やその他の幅広い放射線利用について研究する「量子エネルギー工学」、放射性物質に汚染された土壌などの除染について研究する「除染技術」などがある。

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