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「植物に愛情を注ぐと早く育つ」の意外な真実! 植物が育つ理由はストレスだった!?

2018.08.16

提供:マイナビ進学編集部

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「植物に愛情を注ぐと早く育つ」の意外な真実! 植物が育つ理由はストレスだった!?

植物を育てていると自然と愛着が湧いてきて植物に話しかけたり撫でたりしてしまうという人もいるのではないでしょうか? 「植物は人の愛情に応えてくれる」という人もいますね。しかし、植物に注ぐ愛情に関して農学的な見方で考察したところ、人間にとって少し悲しい真実が明らかになりました。その真実を今回ご紹介します。

この記事をまとめると

  • 植物は「愛情」に反応して早く育つのではなく、「ストレス」に反応している
  • 植物はストレスに対してさまざまな反応を示す
  • 植物の仕組みや生理的反応を研究する「植物生理学」

植物に注ぐ「愛情」は、実は植物にとって「ストレス」だった!?

花や野菜を育てたことがある人は「植物に話しかけたり撫でたりして愛情を注ぐと、愛情に反応してよく育ってくれる」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか? 嘘か本当かよく分からない都市伝説のような話ですが、実際に愛情を注いで植物を育てたところ育ちが良くなったという例は確かにあるようです。

実はこの話はある意味本当。話しかけたり撫でたりすることで植物の成長が早くなることはあります。しかし悲しい話かもしれませんが、植物はその「愛情」に応えているというわけではありません。むしろその愛情を「ストレス」と受け取っており、ストレスに対する植物の生理作用によって成長が早くなっているのです。

植物は外部の環境変化などのストレスに対してさまざまな反応を示す

植物はさまざまな要素によってストレスを受け、反応を示します。その要素の一つが外部の環境変化です。

よく知られている例としては、果実野菜や果物などを育てる時にあえて水を与えないことで、果実が大きくなったり甘くなったりするという育て方です。これは水分不足という外部の環境変化によるストレスによって起きる生理的な反応を利用しています。

愛情を示す行為として代表される「話しかける」「植物を撫でる」「頻繁に植物の様子を見に行く」という行動は、この外部の環境変化によるストレスにあたるのです。そしてこのストレスが植物の成長に関わるホルモンの分泌に関係してきます。

生育の早さに関しては、特に植物を撫でることが大きな影響を与えます。植物には、外部のものと接触することで植物の成長を抑制するエチレンという植物ホルモンを分泌する「接触形態生成」という反応が見られます。これにより茎が短く太くなるため、通常より早く花が咲くようになります。
さらに、植物は自分の体で支えられる大きさの花を咲かせる性質があり、太くなった茎には大きな花が咲くようになっています。こうした現象が早く育つ・よく育つと言われるようになった原因です。

また、話しかけたり、何度も植物の様子を見に行ったりすることについては一見影響がなさそうですが、声を発するとき、植物に近づくときに振動が発せられます。このような振動による刺激もストレスとなり、エチレンが分泌される一因となります。

つまり、植物は愛情そのものではなく、愛情からくる行動に生理的に反応して育っているといえるでしょう。植物好きにはちょっと悲しい真実かもしれませんが、結果的に早く大きく育つことになるので、植物に愛情を注ぐことは問題のある行為ではありません。

植物の仕組みや生理的な反応を研究するのが「植物生理学」という分野

植物には脳も心も存在しませんが、まるで考えて判断しているかのようなさまざまな仕組みや生理的な反応、機能をたくさん備えています。

解明されていない植物の不思議な仕組みや生理反応はまだまだあり、このような植物の生理を研究する学問を「植物生理学」といいます。植物の生態・生理は農学の基本的な教養と結びついてきますので、興味を持った人は農学部の門を叩いてみましょう。

【出典】
・TBSラジオ
https://www.tbsradio.jp/232569
・日本植物生理学会
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2698
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=3666
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=458

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農学」
はこんな学問です

品種の改良や病害虫対策をはじめとする栽培技術、事業として継続させるための農業経営、行政による支援のあり方を問う農業政策などを通じて、人と自然の共生のための方法を研究する学問である。研究分野は広く、食料としての生物を環境にマイナスの影響を与えることなく継続的に確保する方法を研究する「資源生物科学」、食品・農業・化学工業などの生物活用現場で起こる問題をバイオ技術によって解決する「応用生命科学」などがある。

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