高校総体で行われる「ホッケー」はどういうスポーツ?
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スティックを使ってボールを相手ゴールに入れるホッケー。古くからオリンピックの正式競技になっており、世界的には競技人口が多いスポーツです。最近ではホッケー女子日本代表が世界大会で活躍していることから注目している人もいるのではないでしょうか。今回は高校総体の「ホッケー」について紹介します。
この記事をまとめると
- ホッケーはヨーロッパを中心にメジャーなスポーツとなった
- ホッケーの特徴は試合中に何度も選手交代ができること
- ゴール前の選手同士のかけひきは必見!
クリケットの代わりとして始めたのがホッケー誕生のきっかけ
紀元前2500年に描かれたとされるホッケーの壁画が発見されるなど、遠い昔からホッケーが行われていたといわれていますが、現在のホッケーが登場したのは19世紀の半ばです。クリケットが盛んな英国で、試合ができない冬にホッケーを始めたことがきっかけとなりました。その後、国際ホッケー連盟の設立を経てヨーロッパを中心にメジャーなスポーツとなっていきました。
日本にホッケーが入ってきたのは1906年。しばらくは対戦相手がいないため苦労をしましたが、1923年に第1回日本選手権が行われ少しずつホッケーの存在が知られるようになり、大学、高校、中学、実業団、社会人のチームが誕生していったのです。
ホッケーのルールはどういうもの?
ホッケーはスティック(杖)でボールを打ち、相手のゴールに入れることで得点が入る競技です。競技が行われる「フィールド」は、サッカー場よりもひと回り小さく、ゴール前にある「シューティングゾーン」からシュートしたボールがゴールに入ると得点になります。
1チーム16名で編成され、実際に試合に出られるのは1人のゴールキーパーと10名のフィールドプレーヤーです。試合中選手は同じ選手も含めた選手交代が何度でも自由に行うことができます。
高校総体では、試合時間は15分ごとの4クオーター制、合計60分で行われます。2クオーター後に10分のハーフタイムが入り、1クオーターと3クオーター後にはそれぞれ3分のクオーター間が入ります。試合時間内に相手ゴールに多く得点できたほうが勝者となります。時間内に勝敗が決まらない場合は、シュートアウト(SO)戦が行われます。
スティックという道具を使う関係上、これに関するルールもいくつかあります。ボールを打つときは、スティックの平面側で打たなければいけません。またスティックで相手の体や手、足をたたいたり、押さえたりすると反則になります。スティックを使わずにボールを足や体を使って打つことも反則となります。
ホッケーの見どころは何?
スティックを使ってボールを奪い合う試合は迫力のあるものですが、なんといってもゴール前のかけひきが見どころといえるでしょう。ゴール前を守る選手をどのようにかわしてシュートを打つかが腕の見せどころ。シュートを打ったときのボールの速さはかなりのものだそうです。
また試合中に何度も選手交代ができるのが、他のスポーツにはあまりないところです。疲れが出て動きが鈍くなっている選手を見極めてどういうタイミングで選手交代するのか、そうしたことに注目するのも面白いかもしれません。
鮮やかなスティックさばきでボールをゴールに導くホッケー。選手たちの素早い動きとチームプレーは団体競技の面白さを味わえるといえるでしょう。
2019年の高校総体では7月27日から31日にかけて宮崎県宮崎市で競技が行われます。この機会に注目されつつあるホッケーを観戦してみてはいかがですか?
【出典】
令和元年度全国高等学校総合体育大会ホッケー競技大会
男子第82回・女子第61回全国高等学校ホッケー選手権大会 実施要項
https://www.koukousoutai.com/2019soutai/miyazaki/pdf/event/1.%E5%AE%9F%E6%96%BD%E8%A6%81%E9%A0%85%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC.pdf
公益社団法人 日本ホッケー協会
http://www.hockey.or.jp/