【シゴトを知ろう】金工家 ~番外編~

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】金工家 ~番外編~

2018.06.04

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】金工家 ~番外編~

金属でできた綺麗なアクセサリー。皆さんの中にも、ショップや展示会で買ったことがあるという人がいるのではないでしょうか。

金属を加工して、こうしたアクセサリーや美術品などさまざまなものを制作していくのが金工家の仕事です。今回は、小原聖子さんに個展での空間作りや仕事の「あるある」話を教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 作品を見せる上では空間全体のバランスも大切な要素
  • 学生時代から、ラジオをつけっ放しにして制作する習慣がある
  • 古代の人々が作る原始的な造形にも刺激を受ける

その場の空間に立った時の感覚で作品を配置していく

実際の展示の空間

実際の展示の空間

――個展の開催やイベント出展の際、場所選びや空間作りで気を付けていることがあれば教えてください。

作品を展示する場所は白いギャラリー、古民家、セレクトショップ、百貨店、あるいは屋外だったりとさまざまです。どんな場所であっても、作品を見せる上では空間全体のバランスも大切な要素だと考えています。

私の場合、小さなアクセサリーがずらりと並ぶ一角に対して、大きなオブジェが浮遊する場を用意したり、細い線をつなぎ合わせて出来たものとずっしりと重みのある鋳物を混在させたりと、相反する要素を組み合わせて空間を作ります。前もってある程度シミュレーションしますが、基本的には搬入日、その場に立ったときの感覚でバランスを見ながら配置していきます。

工房での作品制作とはまた違った緊張感もありますが、これが展示の醍醐味でもあります。
 

緑青を吹かせた作品

緑青を吹かせた作品

――この仕事ならではの「あるある」話や、プライベートでもついやってしまうことを教えてください。

学生の頃、工房でラジオをつけっぱなしにして制作していたのが習慣になっていて、今もそのスタイルは変わりません。ラジオは制作しながらでも耳を傾けることができるし、思いがけない音楽や会話にふっと心がほぐれます。日々同じ番組進行なので、時計代わりにもなっています。作家仲間にもラジオリスナーが多く、ラジオ話でよく盛り上がります(笑)。

また、自分の作品の一つに真鍮を錆びさせて緑青*(ろくしょう)を吹かせたものがあるのですが、長い年月をかけて自然に吹いた錆びの深い表情には到底かなわず、寺社仏閣を訪れると銅ぶき屋根に吹いた緑青をしげしげと眺めてしまいます。

(*)緑青…銅合金が酸化することで生成される青緑色の錆

遥か遠い場所・時代に作られたものに共鳴することがある

――小原さんの作品にはさまざまなモチーフがありますが、形状や加工はどういったところからインスピレーションを得ることが多いですか?

植物の造形や自然の風景にハッと目を奪われ、形のヒントになることもありますが、遥か遠い場所・時代に人の手によって作られたものになぜかとても共鳴し、心に響くことがあります。

古代ギリシャのキクラデス石像、インドやブルキナファソの藍染布、メソポタミアの古代ガラスなど、原始的な造形にも刺激を受けます。現代日本にいる私にも通じる言葉で語りかけてくるようです。

同じ形の繰り返しがリズムを生み出すモチーフも好きですね。私の作品は手のひらに乗る比較的小さなものが多いのですが、それらを組み合わせたりつなげたりすることで、新たなリズムが生まれる大きな作品も作ってみたいです。

街中で自分の作品を身に付けている人に出会うとうれしい

――最後に、仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

遠い旅先の電車や街中で、思いがけず自分の作るブローチやピアスを身に付けている人に出会ったときには、とてもうれしく思わず声を掛けそうになります。

久しぶりに会う我が子の、前より凛々しく見える姿に勇気付けられるようで、「また明日からも頑張ろう」という気持ちをいただきます。


自分の受けたインスピレーションや思いを作品に落とし込み、形にすることができる金工家の仕事。この仕事をする人には小原さんのように個人で活動する人もいれば、工房に入って制作をする人もいます。自分の持つ技術や作りたいものに合ったスタイルを選べると、より集中して制作に打ち込むことができそうですね。
 

【profile】金工家 小原聖子
公式HP:http://www.obaraseiko.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/obaraseiko/

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「金工家」
はこんな仕事です

金属工芸作家のことを指し、金属を主要素材とする、さまざまな加工を施す職人。花器や置物などの日用品から、装身具や甲冑(かっちゅう)などの美術工芸品まで、その種類は多く伝統工芸品もある。素材となる各金属の特性を十分に理解し、その上で金属を溶かして型に流し込む鋳金、金属をたたいて成形する鍛金、金属を彫って装飾する彫金などの技法を身に付ける必要がある。さらに芸術的なセンスも磨いておきたい。工房、工場に就職したり、金工家に弟子入りしたりするところからスタートし、一人前になるまで修業を続ける。

「金工家」について詳しく見る

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける