【シゴトを知ろう】計器組立工 編

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【シゴトを知ろう】計器組立工 編

2018.06.05

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】計器組立工 編

皆さんもお菓子作りや化学の実験をするときに、物の重さを「はかり」(計器)を使って計量したことがあると思います。そのはかりを組立て、製造するのがこの計器組立工の仕事です。

今回は、さまざまな種類のはかりを製造販売している、埼玉県の日本製衡所で働く立川憲一さんに、仕事内容や学生時代に学んだ学問について教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 計器組立は完成の直前にある工程で、正確さが求められる責任重大な業務
  • 一般社会では、取引や売買など多くの場面で重量値の精度保証が重要となる
  • 大学では地球環境化学や水質について学び、当時から計器に興味を持った

計器組立工は、「計器の仕立て屋」

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私が働いている日本製衡所では、ものの計量をするさまざまなはかり、計器を製造しています。計器組立の業務には、大きく分けて2つあります。

一つ目は、前工程で製作された計器本体に重量変換センサーを装着するなどの、ハード面での結合(取り付け)業務です。二つ目は、計器本体に装着された重量変換センサーから出力されるデジタル信号が、正確に重量値として指示計(重量値を表示する装置)に反映されているか確認するソフト面での調整業務です。

製造工程全体において、計器組立業務は最終段階に位置します。計器のハード機器とソフト部品の組合せを完了させなければ、計器の完成はありえません。計器を完成させる一歩手前の段階ですので、責任は重大であり、「計器の仕立て屋」といえる役割を担っています。

<一日のスケジュール>
8:00 工程計画表にて一日のスケジュールを確認
9:00 組立計器本体及び付属部品の準備
10:00 計器本体の組立
11:00 出力調整(目方調整)
15:00 完成品検査
16:00 製品の仕上げ、及び保管
17:00 退勤
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
自分の手で組立、出力調整を行った計器が、社会で人々の取引や証明、売買などに使われ、重量を表示するために必要不可欠な役割を担っていると実感できたときに、この仕事のやりがいと魅力を感じます。

 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
一般社会では、「重量を表示する」という事象はとても重要な意味を持ちます。例えば宅配便では宅配物の重量で、また肉屋では肉の重量で価格が決定します。つまり、重量値が正確でなければ、公正な取引や売買ができないのです。

このように重量値の精度保証が、一般社会の取引や売買に大きく影響します。そのため、重量を表示する計器の製作者として、特に計器出力調整での精度保証には苦労しています。

理系の基礎的な学問が、計器の組立に役立っている

重量調整をする立川さん

重量調整をする立川さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯で計器組立工の仕事に就きましたか?
 
地球環境化学や水質に興味があり、その分野の学科に進学しました。環境分析や計量証明事業などの職業訓練をする中で、物質を計量する作業の難しさと重要性を実感しました。「もっと簡単に、正確に計量作業ができないだろうか」という思いから計器に興味を持ち、今の職場でその実現に向けて日々業務を行っています。

 
Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では測量学、数学、構造力学を学びました。計器の組立や調整では、理系で学ぶ学問の基礎的な知識が非常に役に立っています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は、海水や汚水を純水に変換できる装置を作りたいという希望がありました。海水も汚水も、不純物を除去しなければ純水にはできません。そして除去する装置の仕様を決めるには、まず不純物の総量を測定する必要があります。物質の重量を把握することは、さまざまな機器を製作する上で重要なのです。

今私が従事している、重量を計測するための計器を組立てる業務は、当時の夢に少しつながる部分があるんじゃないかと思います。

プラモデルや模型作りが好きな人に向いている仕事

Q7. どういう人が計器組立工の仕事に向いていると思いますか?
 
プラモデルや模型を作ることが得意、もしくは好きな人です。図面を参照しながら、微小なパーツから電子センサー、電気ケーブル接続など計器を組立てていくので、一つの作業を順序立てて行える人が向いていると思います。

 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
計器組立ではまず、組立図面(CAD)の読み取りと理解が最も重要です。機械工作図面の知識があれば、とても役に立ちます。次に大事なのが、マルチメーターなどの電子計測機の操作方法です。これは、データを採取するためには必要不可欠な技術です。

そして最後に、数学と物理学。数値の計算で使用します。一見難しく感じてしまうかもしれませんが、高校で基本的な知識を勉強していれば、十分仕事に臨むことができます。実務ではとてもシンプルな知識を使用しますし、手順を確認しながら正確に作業ができれば働ける職業です。ぜひ、日々の学習の中でも少しずつ意識してみてください。


郵便物の重さを測るときなどに、たった数グラムで価格が変わることを実感した人もいると思います。立川さんのおっしゃる通り、重量の正確さやそれを計測する機器の精度保証は非常に重要です。

また、計器には重量を測るものだけでなく、ガスメーターや圧力計など、さまざまなものが存在します。この仕事に興味を持った人は、まず身の回りにある計器にはどのようなものがあるか調べてみてはいかがでしょうか。
 
 
【profile】株式会社日本製衡所 立川憲一
公式HP:http://www.nikko-scale.com/

この記事のテーマ
機械・電気・化学」を解説

製品を効率よく大量に生産する機械の製造・操作・保守に関わったり、電気、石油やガスなどのエネルギーを安定かつ安全に供給する設備を運営・管理したりするための知識や技術を身につけます。機械や電気、化学物質を取り扱う資格取得を目指すカリキュラムが中心。危険物を扱うことも多いため、仕事への注意力や慎重さも身につける必要があります。

「機械・電気・化学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「計器組立工」
はこんな仕事です

計器組立工は、水道・ガスのメーター、温度計やはかりといった機械部品を組み立てる仕事。材料になる金属、合成樹脂などを加工し、各パーツを作り、組み立て・調整を行って製品化する。そして最終検査の後に出荷と、これら一連の工程を受け持つ。計器の種類は多様だが、工程はほとんど一緒になり、完成させた機械の動作確認・調整などをして問題がなければ梱包・出荷する。納品した機械を工場に設置する際に、いったん分解し、設置場所で組み立て直すこともある。

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