そもそも自動車の塗装用だった! マスキングテープの意外な歴史とは?

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そもそも自動車の塗装用だった! マスキングテープの意外な歴史とは?

2018.06.27

提供:マイナビ進学編集部

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そもそも自動車の塗装用だった! マスキングテープの意外な歴史とは?

文房具としておなじみのマスキングテープですが、もともとはアメリカで自動車塗装用に誕生したということを知っていますか? 今回はマスキングテープが誕生した背景を紹介します。

この記事をまとめると

  • もともとマスキングテープは文具用ではなかった
  • アメリカの自動車産業発展に貢献したマスキングテープ
  • 高分子化学のおかげで、多彩なテープが生み出された

より身近になったマスキングテープの魅力

文房具としてもおなじみのマスキングテープ。いろいろな幅やデザインのものがあり、使う人・見る人の目を楽しませてくれます。手でさっとちぎれて、貼ってもすぐにはがせる手軽さも人気のひとつ。もともとマスキングテープは工業用・建設用として利用されていたものですが、現在でも進化を続けながら普段の生活においても、なくてはならない存在となっています。

テープといえば、セロハンテープやガムテープといった、接着力のしっかりしているイメージがあるのですが、マスキングテープは粘着力が低いものの、きれいにはがせるという特性があります。そもそもマスキングテープは何のために生み出されたのでしょうか?

マスキングテープが誕生した背景

マスキングテープの誕生には、1900年代初めのアメリカの自動車産業の発展と密接に関係しています。当時、自動車の塗装を行う際には、塗装の不要な部分を紙で隠すために医療用のテープ(外科手術などで使用する粘着テープ)が使用されていました。しかし車体塗装に適したテープではなかったために、テープの間に塗料が浸み込み、また剥がす際にきれいに剝がれない、塗装した部分も一緒に剥がれてしまうなどの欠点がありました。そのため、もっと車体塗装に適したテープが切実に求められていたのです。

3M社のリチャード・G・ドルーは、こうした声を受けて車体塗装に適したテープの開発をはじめます。さまざまな試行錯誤の末、特殊な薄い紙にニカワ(動物や魚の皮・骨を原料とした接着剤)を浸した「合浸処理加工紙」に接着剤を塗り、テープにしたものを完成させました。このテープによって車体塗装を行う時にも、塗料の浸み込み・きれいに剥がれないなどの不便さが解消されたのです。つまりこれがマスキングテープの誕生です。

その後、アメリカの自動車産業はさらなる発展を遂げ、大量生産を余儀なくされます。そのため車体塗装もスピーディにできて高品質なものが求められましたが、クリアできたのはマスキングテープのお陰といっても過言ではないでしょう。

一方、日本では膏薬(こうやく)に使われていた和紙を基本に、マスキングテープの開発が進んでいきました。膏薬というのは、患部に張り付ける薬剤を和紙などに浸み込ませたものを指します。古来より和紙は、ミツマタという植物などを原料として製造されており、実際に大正時代に登場したテープ状の絆創膏もミツマタを原料とした紙を使用していました。さらに和紙は薄いにも関わらずそれなりの強度があったため、アメリカのようにニカワを浸透させる過程は不要でした。

高分子化学の発展でさまざまなテープが登場

マスキングテープはさらなる進化を遂げて、粘着剤のついていない面(背面)の改良も進んでいきました。そのおかげで工業用・建築用はもちろん、今日のようなカラフルなデザインのものや、さまざまな用途のマスキングテープが誕生しています。

基本的にマスキングテープは「貼ってもきれいに剥がせる」という点が大きなポイントです。しかし同じ「テープ」であってもガムテープやセロテープのように、きれいにはがすことよりも粘着力を重視したものもあります。テープの命ともいえる「粘着力」をコントロールすることで、さまざまな種類のテープが誕生したといっていいでしょう。

粘着力の決め手となるのは「高分子化学」です。高分子とは分子量が約1万以上のものを指します。デンプン・ニカワ・ゴムなどが高分子にあたり、実際にこれらは接着剤の原料となっています。人間が望むあらゆる素材を生み出すことも可能となった高分子化学は、応用化学の中で学ぶことができます。あらゆる産業の発展を陰で支えている学問を、あなたも究めてみませんか?

【参考】
Nitto
https://www.nitto.com/jp/ja/tapemuseum/history/index.html
3M
https://www.mmm.co.jp/wakuwaku/story/story1-1.html
カモ井加工紙株式会社
https://www.kamoi-net.co.jp/index.html
日本物理学会
http://www.jps.or.jp/books/gakkaishi/2016/05/71-05mijika.pdf

この記事のテーマ
数学・物理・化学」を解説

私たちの生活基盤である自然界で生じるさまざまな事象や物質、それらが織りなす理論が研究対象です。宇宙や生物がどのようにして誕生し、どのような構造になっているのかという、究極的な知的探究心は人類ならでは。森羅万象の構造や性質、法則と変化を探求する物理や化学、その習得に必要な数学というように、これらの学問は互いに深く関連しています。未知の領域への研究を進めながら、さまざまな原理解明をしていく分野です。

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この記事で取り上げた
「化学」
はこんな学問です

身のまわりにある物質の原子・分子構造を解明して理解し、新しい物質をつくることにもつながる学問。無機化合物の構造を解明する「無機化学」、エネルギーなどの熱力学量の観点から物質を解明する「物理化学」、新たな化合物をつくる「応用化学」など、研究範囲は広い。クリーンエネルギーや医療への活用など、人の未来にとって大切な役割を担う学問といえる。化学製品や食品、薬などの製造業へ進む人が多いが、研究職を選ぶ人もいる。

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