【シゴトを知ろう】自動車車体整備士 編

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【シゴトを知ろう】自動車車体整備士 編

2018.05.25

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】自動車車体整備士 編

自動車の調子が悪いときや事故などで車体が損傷してしまったとき、それらを直してくれるエキスパートが自動車車体整備士です。普通自動車免許を取得できるのは18歳以上のため、皆さんの多くがまだ自動車を運転する機会はないと思いますが、将来自動車に乗るようになるとお世話になるかもしれない職業です。
自動車車体整備士として数多くの自動車を見てきた有限会社井組自動車工業の代表取締役である井組浩紀さんに、自動車車体整備の仕事についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 資格を持っているからといっていい仕事ができるとは限らない
  • 不動産業界から自動車整備業界に転身。技術が必要とされる仕事に惹かれた
  • 車好き、話好きであれば向いている仕事

車体整備士は職人の腕がものをいう仕事

会社の敷地には、修理待ちや修理中などの自動車がずらりと並んでいる

会社の敷地には、修理待ちや修理中などの自動車がずらりと並んでいる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

自動車のボディ部分の専門知識を持ち、点検や修理、整備を行うのが自動車車体整備士です。損傷したボディや壊れた自動車を、鈑金(*1)や塗装で元通りに直すのが主な仕事です。

私は自動車全般をメンテナンスできる自動車整備に関する資格を持っていますが、ボディをメインに扱っています。自動車整備の資格は全部で14種類あり、その中でも知識・技能ともに認められた国家資格である「自動車車体整備士」の資格を持っている整備士は、各工場に3割程度だと思います。


*1 鈑金(ばんきん):薄い金属板を鈑金と呼ぶが、自動車業界における鈑金(または鈑金塗装)とは、へこんだり曲がったりするなど損傷した自動車の外装部分を修復することを指す。

<一日のスケジュール>
06:30 出社
08:30 朝礼
09:00 本店(青葉町田店)でお客さまへの対応または作業
10:00 支店(都筑テクニカルショップ)へ移動
10:30 ミーティング
12:00 昼食
13:00 お客さまへの対応または作業
14:00 支店(港北日吉店)へ移動 
14:30 ミーティングまたは作業
17:00 本店に戻り夕礼 
17:30 お客さまへの対応または作業
19:00 退社


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

車体整備はそもそもできる人が少なく、腕のいい鈑金塗装の職人も少ないです。そのため、弊社は他の自動車整備工場と差別化がしやすくなっています。

「損傷が大きいので鈑金塗装では直せません。費用は高くなりますが、パーツごと交換するしかないでしょう」と他の工場で言われた自動車でも、弊社でなら鈑金で仕上げられることが多いです。よほど大きな事故で損傷したのではない限り、弊社ではパーツ交換するような修理はほとんどないです。

まるで新車に戻ったような修理を行うことで、お客さまから「びっくりするほど安くてきれいに仕上がった。しかも早い!」という評価を頂くと、とてもうれしいですね。

また、お客さまが加入している車両保険を使って自動車を修理することも可能ですが、保険を使うと等級(*2)が落ちて保険料が高くなってしまいます。お客さまの立場に立って、保険を使って修理をした方がいいのかどうかを徹底的に考えてから修理を行います。親身になることでお客さまにも喜んでもらえるので、私たちもとてもやりがいがあります。


*2 等級:自動車保険には20段階の等級があり、加入者が所属する等級によって支払う保険料の割引率が変わる。事故が原因の車体修理や自動車盗難において保険による補償を受け取ると等級が下がるため支払う保険料が多くなるが、事故を起こさないなど一定期間保険を使うことがなければ等級が上がり支払う保険料が少なくなる。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

車体整備や鈑金塗装は、資格を持っているからといっていい仕事ができるわけではありません。やはり職人の手作業なので、技術を身に付けるまでは大変です。

鈑金の作業はとても繊細で熟練の腕が必要です。塗装も、部分的に行う場合は他の部分との色合わせが難しいです。経年劣化して色が微妙に変わっている場合があるので、メーカーから指定された塗料をそのまま使えないこともあります。このあたりの見極めは経験と腕がものをいうので、その域に達するまではなかなか大変です。

誰にでもできる仕事ではないからこそ自動車整備の仕事を選んだ

井組自動車工業は、井組さんのお父さま(左・井組憲二さん)が1978年に創業した

井組自動車工業は、井組さんのお父さま(左・井組憲二さん)が1978年に創業した

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

大学卒業後、自動車整備士の専門学校に通って自動車整備士に関する資格を2つ取得しましたが、自動車とは関係のない不動産関連の仕事に就きました。その会社に3年間勤務した後、父が創業した自動車の整備や鈑金を行う会社を継ごうと思って自動車車体整備士の資格を取りました。

転職を決めた大きなきっかけは、車体整備や鈑金塗装の仕事は誰にでもできる仕事ではないと感じたためです。

自動車車体整備士の資格を取るために、日曜日だけ神奈川県自動車車体整備協同組合が行っている講座に6カ月間通って、試験を受けて合格した後、父の時代にはできなかったことに挑戦してみたいという思いを抱きながら会社を継ぎ、自動車車体整備に関わる仕事に就きました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

商学部で税理士になるための勉強をしました。税理士になれば、お金に苦労することはないかなと思ったんです(笑)。でも、ある時周囲の人に「他人が稼いだお金を計算して面白い?」と言われたんです。確かにそうだなと感じ、別の道へ進もうと考えるようになりました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃の夢は税理士だったので、現在の仕事につながってはいません。父のように体が強くなく手先が不器用だったので、当時は父親が起こした会社を継ごうとは考えていませんでしたね。

お客さまの要望に応えるため、コミュニケーション能力も重要

Q7. どういう人が自動車車体整備士に向いていると思いますか?

体力がある人が向いていると思います。体力さえあればなんとでもなります。あとは、いい仕事をしたいと思う気持ちやコミュニケーション能力も必要です。自動車だけを見ていればいい仕事ではないことは知っておいてもらいたいです。

お客さまが望んでいる仕上がりをしっかりとヒアリングするのはもちろんですが、予算も絡んでくるので、コミュニケーション能力が重要です。お金に余裕がある人ばかりではありませんので、どれだけお金をかけてどこまで直すのか、お客さまが言うこと、望むことが正解なので、それに応えられることも大切です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

AI化が進んで多くの仕事が自動化されていきます。AI化された社会の中でも絶対になくならない、人間にしかできない仕事を見つけてください。

自動車の車体整備や鈑金塗装の仕事は、誰にでもできるわけではありません。へこんだり損傷したりした自動車の修理は、お客さまの心のへこみも直すことにつながるとても素晴らしい仕事です。自動車修理に関わる仕事は、手に職をつける意味でも、お客さまに喜んでいただける意味でもとても価値があると感じています。

自動車車体整備士の資格は国家資格なので、持っていれば信用も得られます。自動車が好きな人や人と話すことが好きな人は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。これからの自動車修理業界への、若い皆さんの挑戦をお待ちしております!


自動車車体整備士の仕事には知識と経験が問われます。自動車が本当に好きだからこそ、一つのことに集中して極められるのだと思いました。

専門学校に通ってから自動車車体整備士になる人は多いです。しっかりと知識を身に付けた上で仕事をしたい人は、自分に会った専門学校をリサーチしてみてはいかがでしょうか。


【profile】有限会社 井組自動車工業 代表取締役 井組浩紀

IGUMI MOTORS http://www.193motors.com/

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「自動車車体整備士」
はこんな仕事です

自動車の車枠と車体の点検や調整整備をする仕事。車枠と車体に特化した専門的な自動車整備士だ。事故などで損傷した車体をコンピューターで計測して、新車同様に復元。状態によっては車体を分解したり部品を交換したりすることもある。また、見た目だけでなく安全性能も回復させる。車体の安全は、そのまま人命の安全であり、重要な仕事といえる。国土交通省が付与する「自動車車体整備士」の資格を取得していると、自動車車体整備士としての高い信用が得られる。資格を取得するには、自動車の装置整備作業の実務経験が2年以上なければならない。

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