【シゴトを知ろう】非破壊検査技術者 編

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【シゴトを知ろう】非破壊検査技術者 編

2018.05.21

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】非破壊検査技術者 編

ビルや橋、原子力発電所のような大きな建造物は社会に貢献している反面、建物に不備があれば大災害につながりかねません。そういった建物の安全性を確保するため、欠陥が生じていないかどうかを検査する非破壊検査技術者という職業があります。
非破壊検査株式会社に勤める大久保拓二さんに、非破壊検査技術者の仕事内容や魅力についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 非破壊検査は社会の安全のためには不可欠な仕事
  • 電気工学の分野を通して非破壊検査の仕事に興味を持つようになった
  • 妥協せず、向上心を持って仕事をすることが大切

学ぶことはたくさん! 資格を持って一人前になれる職業

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

当社は、プラント(*1)や社会インフラなどを安全に使用するために、物を壊さずに欠陥の状態などを調べる非破壊検査を実施する会社です。非破壊検査の対象となるものは多種多様で、材質の使用環境によって検出すべき欠陥が異なります。そのため、検査対象に適した手法を取る必要があります。

検査には超音波や放射線などを使用するため、それぞれに資格が設けられています。私はそれらの資格取得のための社内教育に従事していますが、石油プラントや火力発電所などの現場に赴き、構造物の検査も行っています。構造物に欠陥があればそれが起点となって破壊に至り、大変な事故になることもありますので責任重大です。


*1 プラント:発電所や石油精製所など大規模な工場や設備のこと。

<一日のスケジュール(社内業務の場合)>
08:00 始業
08:30 実務教育
12:00 昼休憩
13:00 実務教育
17:00 退社

<一日のスケジュール(現場作業の場合)>
07:45 出社
08:00 ミーティング、検査資材準備
08:30 現場作業
10:00 休憩
10:30 現場作業
12:00 昼休憩
13:00 現場作業
15:00 休憩
15:30 検査データ整理・作成
16:45 検査資材片付け
17:00 退社

※遠方の石油プラントや原子力発電所に出向いて非破壊検査を行う場合は、現地に2~3カ月滞在して検査を行うこともある。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

非破壊検査を実施する対象は、プラントや社会インフラなどの重要な構造物です。もし、このような構造物で事故が起きると大惨事になります。私たちの仕事は安全を守るための仕事なので責任は重大ですが、その分やりがいがあります。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

非破壊検査には多くの資格があり、資格を所持していないと作業することができません。そのため、資格を取得するため必死に勉強するのですが、検査対象となる構造物に対しての知識も求められるため、学ぶことが多いです。現場では教科書通りにいかないことも多々あり、臨機応変に考えながら対応しなくてはならないのが大変ですね。

非破壊検査にはさまざまな種類があり、その中でも超音波を使う検査が一番難しいと思います。経験が必要ですね。超音波探傷(*2)試験では超音波を当てて中を検査するのですが、超音波を真っすぐに当てられないような場所が多々あります。そのような場所では、斜めに超音波を当てて手探りのようにして探傷しなくてはなりませんし、とても狭い場所や機械が入らないような場所で作業することもあるので大変です。


*2 探傷(たんしょう):欠陥を見つけること。

高校生の授業で習った三角関数の知識が役に立っている

資格認定書の数々。左上のオレンジの認定書を取るために必要な受験料は100万円を超える

資格認定書の数々。左上のオレンジの認定書を取るために必要な受験料は100万円を超える

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

学生時代、電気・電磁気を使用した非破壊検査について研究していたので、非破壊検査に対してさらに興味を持ちました。就職活動の際、非破壊検査が多くの社会資本の中で使用されていることを知り、大学で学んだ知識を仕事に生かすことができると思い、この仕事に就きました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では電気工学を専攻していました。電気は今後も社会にとって必要不可欠なエネルギーであると思ったからです。非破壊検査手法の中に電磁気を使用した方法がいくつかあるので、大学で学んだことを仕事に生かせていますが、非破壊検査技術者として働くために、会社に入った後多くの講習を受けて資格を取得し、実績を積んできました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

できればデスクワークよりも体を動かす仕事に就きたいと考えていました。非破壊検査技術者は現場に赴いて作業をするので、つながっている部分があるかもしれません。

ちなみに、超音波探傷試験では高校生のときに習った三角関数を使います。サイン、コサイン、タンジェントです。当時はもう二度と使わないと思っていた分野ですが、まさか会社に入って使うようになるとは思ってもいませんでした(笑)。

資格取得のための勉強は仕事をしながらできる

Q7. どういう人が非破壊検査技術者に向いていると思いますか?

向上心がある人が向いていると思います。お客さまに満足していただくためには、新しい技術や検査の対象となる材料の知識などが必要になってきます。現状に甘んじることなく向上心を持って仕事に臨めば、身に付けた知識によってお客さまの要求に応えることができる非破壊検査技術者になれると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

非破壊検査技術者は、社会の安全を守っていく上で不可欠な人材です。実務経験がないと非破壊検査の資格は取得できませんが、仕事をしながら学べばいいので心配することはありません。やりがいのある仕事ですので、少しでも興味のある人は非破壊検査技術者を目指してみてはいかがでしょうか。


非破壊検査技術者は多くの人に知られている職業ではありませんが、社会の安全のためにはとても重要な仕事であることが分かりました。今まで何気なく目にしていた建造物も、非破壊検査技術者がいるからこそ安全が保たれていると意識した上で見てみるのも面白いかもしれませんね。

非破壊検査の仕事は理系の知識を必要としますが、現場に出て体を動かすことも多いようです。理系でアクティブな仕事をしたい人は、非破壊検査技術者の仕事が向いているかもしれませんね。


【profile】非破壊検査株式会社 東京事業本部生産技術教育部技術グループ 大久保拓二

非破壊検査株式会社 https://www.hihakaikensa.co.jp/

この記事のテーマ
機械・電気・化学」を解説

製品を効率よく大量に生産する機械の製造・操作・保守に関わったり、電気、石油やガスなどのエネルギーを安定かつ安全に供給する設備を運営・管理したりするための知識や技術を身につけます。機械や電気、化学物質を取り扱う資格取得を目指すカリキュラムが中心。危険物を扱うことも多いため、仕事への注意力や慎重さも身につける必要があります。

「機械・電気・化学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「非破壊検査技術者」
はこんな仕事です

放射線や超音波といったハイテク技術により、建物や機械などを壊さずに、その内部の状態を調査する仕事。劣化した部分や不良品を的確に見つけ、安全な使用を実現させる。活躍の場は、建築会社や部品を扱う工場、メーカーが一般的。技術者としてのスキルは入社後に現場で高めることもできるが、一般的な理工学の知識を身に付けておくと仕事に役立つだろう。また、知識や技術を証明する資格の一つとして、一般社団法人日本非破壊検査協会が実施する「非破壊検査技術者」の資格がある。

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