土がなくても育つ、おしゃれで不思議な植物があるらしい?

インテリアとしても人気の観葉植物。最近では水も土もいらない「エアープランツ」という植物が話題を集めています。不思議な植物の概要をご紹介します。
この記事をまとめると
- 水も土もいらない「エアープランツ」という植物がある
- 土に根づかなくても、空気中の水分を吸収して育つ
- 原産地の環境にできるだけ近づけて育てることが大事
水も土もいらない、「エアープランツ」って何?
インテリアショップや100円ショップなどで、土も鉢もない、不思議な見た目の植物を見たことはありませんか? まるで葉が空中に浮かんでいるような姿なので、その名を「エアープランツ」といいます。
エアープランツは、アナナス科チランジア属の植物で、世界に700種類以上も存在してます。どれをみてもユニークな形で、葉っぱが大きくカールしていたり、パイナップルのようにツンツンしていたりと、とても印象的な見た目をしています。
このエアープランツの原産地は、アメリカの南部から南米アルゼンチンにかけて。現地ではどこにでも見られる普通の植物のため、地元の人からはあまり関心を持たれないのだとか。しかし日本やヨーロッパでは、その独特なルックスと栽培法に注目が集まり、人気を集めています。
空気中の水分を吸収し育つ
エアープランツの大きな特徴は、土に根づかなくても育つこと。根は他のものにくっつき、風で飛ばされないようにする役目なので、他の植物のそれとは大きく異なります。その代わりに葉の表面には、薄い灰色のウブ毛が生えていて、このウブ毛(鱗片=りんぺん)から、空気中の水分を吸収することで、エアープランツは育ちます。さらに、少しの光で光合成ができるので、土や鉢もなく売られているのです。
とはいえ、エアープランツを育てるには、原産地の環境にできるだけ近づけてあげることが大事です。マンションなどで、どうしても日当たりが悪い場合は、週に2日程度はベランダなどに出してあげるといいでしょう。また、うっかり水やりを忘れてしおれてしまった場合は、バケツに水をはり、エアープランツを丸ごとひたし、翌朝引き上げて水を切ってあげると効果的なのだそうです。もちろん、種類によって弱点が多少異なってくるので、栽培法に悩んだら、フラワーショップに聞いてみたり、専門書を参考にするといいでしょう。
インテリアの一部として愛されている!
私たちが植物に対して持つイメージを大きくくつがえす、エアープランツ。雑貨と並べておしゃれに置くことができますし、なにより見た目がかわいらしいので、インテリアショップで売られていることも多いです。本棚やキッチンなど、植木鉢を置けないような場所で植物を楽しむこともできるのです。
エアープランツを育ててみて、植物の面白さに気づいた人もいるかもしれません。植物や花が好きという人は、フローリスト(花屋さん)を目指してみてはいかがでしょうか。花屋さんといっても、売り場に立つことだけが仕事ではありません。朝早くに市場へ足を運び、花を仕入れます。さらに、フラワーアレンジメント(花を用いた装飾)をしたり、車で配達したりと、華やかなイメージの反面、体力と根性の必要な仕事だといえます。
最近では個性豊かな花屋さんが増えてきています。まずは気になった花屋さんの店先でフローリスト(花屋さん)の仕事をのぞいてみてはいかがでしょうか。
この記事のテーマ
「動物・植物」を解説
生き物を取り扱う仕事には、動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野や、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。また盲導犬や警察犬などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。この仕事をめざすには、動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、希望する職種に必要な技術修得が必要です。
この記事で取り上げた
「フローリスト」
はこんな仕事です
花屋の経営者もしくは従業員のことを指す。花屋の仕事は主に、花を仕入れ、鮮度を保ち、客に喜んでもらえるアレンジメントをして販売することである。アレンジメントには、花のことだけではなく、配色コーディネートなどのセンスと知識が必要である。また、育て方や手入れ方法などを客に教えたり、客の園芸の相談に乗ったりすることも大切な仕事である。そのためには、花それぞれの特徴や病害虫の知識、肥料の知識などにも精通していなければならない。