【シゴトを知ろう】鍵職人 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】鍵職人 ~番外編~

2018.05.14

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】鍵職人 ~番外編~

扉の開錠から鍵作製まで、困っている人の自宅に駆けつけ速やかに問題解決を行うのが鍵職人の仕事です。しかし一人前の鍵職人になるには、技術の習得だけでなくさまざまな現場を経て培った感覚も大事な要素となります。SLS株式会社で鍵職人(サービススタッフ)として働く松本紀幸さんに、鍵職人になるために必要なこと、そして現場で得た経験談などについて聞いてみました。

この記事をまとめると

  • 会社による鍵職人育成のための研修制度が確立されている
  • 防犯性の高い扉は、開錠・鍵製作に時間がかかってしまうもの
  • つらい経験を乗り越えればどこの現場に行ってもやり遂げられる自信がつく

入社して半年後には一人で仕事を任される

――現在鍵職人として活躍されている多くの人が中途採用と聞きました。開錠や鍵作製の技術はどのようにして覚えるのでしょうか?
 
当社では入社後すぐに研修があり、そこで2~3カ月の間、徹底して開錠の基本的なやり方や鍵の作製技術を覚えます。恐らく他社も同じようなやり方で鍵職人を育成しているのではないでしょうか。関東エリアの拠点である新横浜(神奈川県)のオフィスの半分は、こういった訓練ができる場となっており、座学も含めた基礎をここで学びます。

その後は先輩社員とペアを組んで、一緒に依頼先を回ります。先輩が見守る中、実作業をして徐々に経験を積んでいくことになりますが、普段先輩たちがお客さまとどのような会話をしているのかなど、接客の面でも勉強になることがたくさんあります。個人差はありますが、入社して半年後には一人で仕事を任されるようになります。

現在、防犯性の高い鍵が普及しているので、開錠に時間がかかる難易度の高い案件が増えています。そのため、仕事の空き時間を利用してオフィスに通い練習をして、防犯性の高い鍵でもスムーズに開けられるよう自主的に練習するようにしています。


――「防犯性の高い」「難易度の高い」とは具体的にどのような鍵ですか?

現在「ディンプルキー」と呼ばれる、金属面にいくつもくぼみが彫られた鍵が普及しています。従来の鍵より防犯性が高く、鍵を作製するケースでは、くぼみの位置のズレが髪の毛1本分の誤差しか許されないといわれるほどの精度が求められます。

どうしても開錠できず、お客さまに断りを入れた上で鍵穴を壊すケースもあります。個人的な感覚ですが、都心部に近くなるほどこういった防犯性の高い建物が多く存在するような気がします。移動時間も含めて時間を要するので、スケジュール管理も神経質になります。

勤務条件は一般的なオフィスワークと変わらず、プライベートも充実

――鍵のトラブルに対する出動要請はいつ何時起こるかわかりません。お休みやプライベートの時間に悪影響を与えることはないですか?

現在当社では勤務時間が9時から18時または10時から19時と決まっているため、基本的に早朝・深夜に現場に向かうようなことはありません。一般の会社と同じ週休2日制を採用していますが、平日・土日問わず対応しているため、私は土日出勤にして平日休むようにしています。平日は買い物に出かけても空いているので、私にとっては好都合です(笑)。

それでも早朝・深夜帯に出動要請が入ることはありますが、当社から独立・開業した鍵職人とも多数連携していますので、そういった協力者に時間外対応をお願いしています。

一度断りを入れたお客さまから再び依頼があったが……

――最後に、仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

まだ入社して1年目の頃ですが、車の鍵を紛失されたお客さまがいて、夜の11時に現場へ行き、結局朝の5時まで作業しても解決できませんでした。車の扉はすぐに開いたのですが、エンジンのセルモーターを回す鍵が作れなかったのです。基本的に車の扉とエンジンは同じ鍵で回すことができます。ただし防犯性の高い自動車になると、鍵の根元の部分までぴったり作らないとエンジンが回らないようにできているのです。
 
お待たせしたお客さまにお詫びを入れて、「弊社では無理なので他社を当たってください」と言って帰路につきました。とても悔しかったのですが、当時の私にはそこが限界でした。

しかし翌日同じお客さまから、「他社でも無理だったので、ぜひもう一度松本さんにお願いしたい」と依頼が入りました。再び現場に行って作業を再開しましたが、やはり簡単には開きません。くじけそうになる気持ちを抑えて、途中先輩にも応援を要請して、何としてでもこのお客さまのために鍵を作るという気持ちが芽生えました。鍵穴の奥の位置を何度もピッキングの感触でつかみ取り、試行錯誤しながら鍵の形状を整え、現場到着から5時間後、なんとかエンジンを回せる鍵を作ることができました。

お客さまも現場に駆けつけてくれた先輩もとても喜んでくれました。まだ新人だった頃にこのような難易度の高い仕事をクリアできたからこそ、今どのような難しい依頼があっても自信を持って現場に向かうことができるようになったのだと思います。

 
防犯技術の進歩とともに、鍵職人に要求されるレベルも高くなりつつあります。根気を求められるケースも多くありますが、それだけに無事に鍵を開けられたときの達成感とお客さまからの感謝はより大きなものになるでしょう。日常的な努力を惜しまず、自らの技術力を高めることが好きな人にとって、鍵職人はとても魅力的な職業なのではないでしょうか?
 
  
【profile】SLS株式会社 サービススタッフ 松本紀幸
公式HP:http://sls.co.jp/

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「そのほかのデザイン・アート・写真系の職業」
はこんな仕事です

デザイン・アート・写真系の職業は、表現力や個性に関わるものであり、自由度が高く非常に裾野が広い。例えば、コンビニの看板やキャンペーンののぼり、店内のPOPやレシートですらデザインの一つである。アートは、買い手がいなければ職業にならないが、Tシャツや車のボディー、スケートボードに独創的なイラストを描いて人気を得ているアーティストもいる。ファインアートの世界も自由闊達で、広い世界が活躍のステージだ。写真も被写体の数だけ可能性がある。建築、料理、風景、動物など、それぞれ専門の写真家がいる。

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