【シゴトを知ろう】電気工事士 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】電気工事士 ~番外編~

2018.05.17

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】電気工事士 ~番外編~

電気の配線や電気を利用する機械整備を行うのが電気工事士の仕事。電気を取り扱うゆえ危険をともなう仕事でもあります。それでは日々の仕事での安全対策や、スキルアップのための手段や資格にはどのようなものが存在しているのでしょうか? 株式会社TKテクノサービスの金井純さんに、その内容について伺ってみました。

この記事をまとめると

  • どこの工事現場でも、安全への取り組みは最重要項目である
  • 上級資格を取れば、現場監督など大きな仕事を任されるようになる
  • 技術力を競う大会で好成績を納めれば大きな自信になる

常に事故と隣り合わせ。危機意識を持って日々の工事を行う

――安全対策や事故防止のための器具などには、何か特別なものがあるのでしょうか?
 
電気工事士は「検電器」を常に携帯しています。これはペン型の器具で、先端部を対象物に近づけ、そこに電気が通っている場合音が鳴って危険な状態であることを知らせてくれます。オフィスワークの人がよくワイシャツやスーツの胸ポケットにボールペンを差し込んでいますが、それと同じような感覚で、電気工事士は必ずといっていいほど検電器とテスターを携帯しています。

あと現場では、朝礼のあとに、「現地KY」というものを取り入れています。KYは「危険予知」の略で、その現場で起こりうる危険ポイントを参加者全員で洗い出し、事前にそのリスクを周知しておくことで事故を回避する目的があります。例えば部屋の照明をLEDタイプのものに取り替える工事では、照明の中の配線に触る前に検電器などで電気が通っていないことを確認します。脚立に上る際、転落しないよう徹底することや、万が一転落してしまった場合、倒れた脚立や落下物によって周囲の設備にどのような被害が及ぶかを事前に考察します。

資格がものをいう、電気工事士の世界

―― 本編で名前が挙がった「電気工事士」の資格ですが、具体的にはどのような資格なのですか? またキャリアアップを図るのに必要な資格は他にありますか?

まず「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」の違いですが、第二種は600ボルト以下の設備の電気工事を取り扱うことができます。主に一般住宅や小規模店舗などの建物が対象です。第一種は500キロワット未満の設備で工事を取り扱うことが可能で、オフィスビルや工場など第二種よりも大規模な物件が対象となります。資格取得も第一種になると難易度がはるかに向上し、合格者数も少なくなります。当社では大型ビルの電気工事を行うケースが多いため、第一種電気工事士の資格が必須になる現場も多いのです。

さらにその上には「電気工事施工管理技士」という資格もあります。こちらも電気工事士同様国家資格ですが、電気工事の施工計画を立てることに始まり、工事の工程管理、品質や安全の管理といった現場の監督者に必要な資格です。

直接電気工事に携わる資格ではありませんが、「電気主任技術者」は建物の電気設備の保安、維持、管理を行います。そのため電気工事士の資格とセットで取得する人もいます。こちらの試験は筆記のみで実技がなく、電気工事士との大きな違いです。

大会は自分の実力を知ることができるよい機会

電気工事士技能競技大会の様子

電気工事士技能競技大会の様子

―― 資格以外でも、スキルアップに向けた取り組みはされているのでしょうか?

新入社員の頃から2年連続で「電気工事士技能競技大会(一般社団法人東京電業協会主催)」に出場させていただきました。こちらは制限時間内に、与えられた課題どおりに電気の配線・配管を施工するもので、精度はもちろん見栄えの美しさも審査対象になります。

1~8位が入賞となるのですが、最初の年は11位で悔しい思いをしました。リベンジとなった去年、5位で入賞することができ本当にうれしかったです。大会は毎年50人前後の参加者がいるのですが、1社につき2名しか出場できません。その中での入賞だったので、根気強く応援してくれた仲間や先輩たちへ、恩に報いることができたと思っています。


―― 最後に、仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

就職して初めて施工した現場が東京・大手町にある施工中の大型ビルでした。実際に働いたのは2カ月ほどの期間でしたが、初めての現場ということもあって、ビルの完成を迎えたときは本当に感無量でした。今でもたまにそのビルの前を通るのですが、そのたびに新人だった頃の思い出がよみがえります。
 
あとは電気工事士技能競技大会で入賞したことですね。とても自信になりましたし、電気工事士はやはり技術力で評価される世界ですから、こういった大会を目標に仕事を頑張ってみるのもよいことだと思います。


幅広い世代の人が活躍する電気工事士ですが、やはりこれからの社会を担う若手の活躍が期待されます。資格取得や技術力向上に向けた会社のサポートも充実しているようで、腕試しとなる大会も本人に大きな自信を与えてくれそうです。私たちの暮らしを支える電気工事士の仕事にチャレンジしてみるのも面白そうです。
 
 
【profile】株式会社TKテクノサービス 工事管理部電気工事課 金井 純
http://www.tktechno.co.jp/
【取材協力】東光電気工事株式会社

この記事のテーマ
機械・電気・化学」を解説

製品を効率よく大量に生産する機械の製造・操作・保守に関わったり、電気、石油やガスなどのエネルギーを安定かつ安全に供給する設備を運営・管理したりするための知識や技術を身につけます。機械や電気、化学物質を取り扱う資格取得を目指すカリキュラムが中心。危険物を扱うことも多いため、仕事への注意力や慎重さも身につける必要があります。

「機械・電気・化学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「電気工事士」
はこんな仕事です

電気の配線や電気を利用する機械設備の工事を行うのが電気工事士の仕事。具体的には、図面に基づき材料・工具・作業の流れ・スケジュールなどを決定してから、2~4人ほどのグループに分かれ、変電設備の設置、各階へ電気を送電するための配線作業、分電盤の取り付け、コンセントや照明器具の取り付けなどの作業を実施する。現場は中小規模のビル・工場・商業施設・一般住宅などさまざまであり、放送通信設備やインターホン、セキュリティー設備、電話線を通すための配管設備、避雷針の工事なども行う。

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