【シゴトを知ろう】外交官 編

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【シゴトを知ろう】外交官 編

2018.05.15

提供:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】外交官 編

日本と海外の架け橋となって、さまざまな国内外の課題を解決していく外交官の仕事。外務省の中でも多くの課に分かれており、それぞれ異なる業務の特徴を持っています。

今回は、国際協力局気候変動課に所属している野口侑里さんに、仕事の内容と学生時代の経験について教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 気候変動課では、さまざまな省庁と協力して気候変動政策を推進している
  • 高校時代のフランス留学がきっかけで、世界中の人に関わる仕事を目指した
  • 体力とコミュニケーション能力が役立つ仕事

国内、海外両方と深いつながりがあるのが気候変動課の特徴

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私は外務省の国際協力局気候変動課で働いています。気候変動課では、日本の気候変動政策を推進していくためにさまざまな取り組みをしています。

具体的にいうと、環境省や経済産業省などの省庁と協力して気候変動政策を作成すること、そして世界の国々が集まり、地球温暖化などの気候変動に関して議論する「COP(気候変動枠組条約締約国会議)」への参加、またそれに伴う宿舎や車の手配などのサポートが私たちの主な仕事になります。また、こうした国連交渉に関する業務に留まらず、国内の企業や国際NGO、地方自治体などと各国の取り組みを共有して相互連携をし、より高い効果を出せるようにいろいろな協力をしています。

私個人としては、総務を担当しています。日本の気候変動に対する政策を進める上で入ってくるあらゆる案件の窓口となり、課内の各担当に振り分けるというのがメインの仕事です。あとは会議の準備や資料作成、課長が企業や自治体を訪問する際に同行し、サポートすることも大きな部分を占めています。

<一日のスケジュール>
8:30 登庁
午前 メール・公電チェック。その日の課内の予定確認、SNS発信
   各課や各省からの作業・確認依頼,照会に対応。
  (例:発言応答要領作成,気候変動関連の国連決議案のネガチェック等)
12:30 昼休み。課内や他課の先輩後輩、同期と外務省近辺でランチ
13:30 上司と企業や自治体等を訪問。それぞれの取り組みについて意見交換
15:00 会議資料準備、課内会議
16:00 国際会議に関する報道発表や対外発信について各所と調整
19:30 夕食
20:00 外交青書、開発協力白書等の原稿起案、翌日の準備
21:30 退勤
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
国内、海外両方と深いつながりがあって、どちらにも幅広く触れることができるのが気候変動課の特徴であり、やりがいを感じる点です。外務省というと外交をする場というイメージが強いですが、気候変動の対策は外務省だけではできませんし、もちろん日本だけでもできないので、他の課と比べてもかなり外部とのやりとりが多くなります。経済産業省や環境省とも関わりますし、国際会議のため海外へ行くと、日本にはない環境に対する認識を海外の方から教えていただくこともあります。

外交という専門的な分野をやりつつも、広い視野を持ち続けられる恵まれた環境だと思っています。

 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

毎日の業務をいかに効率的に回すかということに苦心しています。単純に仕事を早く終わらせるというだけでなく、総務を担当する私が効率性を上げることで、気候変動課全体の業務が円滑に進められるようになります。それがゆくゆくは日本の気候変動政策につながってくるわけです。

毎日の地道な努力が国の未来に寄与するのだと、働き始めてからの2年間でよく分かりました。日々の体調管理もですが、忙しいときでもこのような基本的なことを意識して業務に当たることが一番の課題だなと思います。

「世界は思ったより近い」と感じたフランス留学での経験

Q4. どのようなきっかけ・経緯で外交官の仕事に就きましたか?
 
高校時代のフランス留学を通して、さまざまな文化や生活習慣の違いを超えて、一人の人間として共通する部分、通じ合える部分があると強く実感し、「世界中の人々と関わりながら仕事がしたい」と思ったことが最初のきっかけでした。

当時私は日本がすごく好きでしたが、「もっと日本の良さは伝わるのではないか」「もっとできることがあるのでは」という問題意識があって、自分の国に誇りを抱いている人が多いイメージのあるフランスへ行くことにしたのです。最低限のフランス語しか分からない状態で飛び込みましたが、日本にいる友人や家族となんら変わりない人間関係を築けたことで、「世界は思ったより近いんじゃないだろうか」ということに気付きました。

海外と関わりのある数多くの職業の中で外交官を志したのは、日本で生まれ育ったルーツを生かして、国際的に仕事ができると考えたからです。また、経済・社会・文化・歴史とさまざまな切り口から日本と海外の関係を見ることができ、日本と世界の未来を考えることが仕事に直結するという点に、魅力を感じたのも動機の一つでした。
 

Q5. 大学では何を学びましたか?
 
教養学部で国際関係学を専攻していました。基礎的な国際関係論や国際政治学を学んだ上で、特に関心を持っていたのは地球規模課題です。気候変動ももちろん含みますが、それに限らず経済や環境など、世界が共有している課題に社会としてどう取り組んでいくのかということに興味を持ち、勉強していました。そして3年生の時にイギリスの大学に1年間交換留学をして、社会経済の側面から環境問題について学びました。

一方でサークル活動にも力を入れていて、モダンダンスを夢中になってやっていました。日々練習をして舞台に上がったり、裏方として制作に関わったりしつつ、ミュージカルやバレエ、現代演劇などの他サークルにも顔を出して忙しい毎日を送っていました。
 

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
もちろん外交官も夢の一つでしたが、特にフランスにいた頃は、舞台芸術に関わる職業にも大きな憧れがありました。ダンサーや役者、照明や大道具など、そういった職業自体は日本にもありますが、それらの総合的な演出を専門的に学び、かつ職業にできる環境がフランスにはあるのです。舞台が好きだった私にとってはそれがとても魅力的でした。

実は芸術への関心は、今の仕事にもつながることが多いです。さまざまな国の政府や企業の人たちと人間関係を築いていく上では、「面白い」「この人と話をしたい」と思ってもらう必要があります。きちんと仕事ができるという要素だけでなく、舞台や絵画、スポーツ、日本の茶道や華道といった文化の教養を身に付けていることが、交流の糸口になります。このような分野の知識がそのまま仕事につながるというのは、海外の人たちとのやりとりが多い外務省の仕事ならではかもしれません。

進路選択の時点でよく考えて選ぶことが重要

Q7. どういう人が外交官の仕事に向いていると思いますか?
 
体力が必要な仕事なので、心身ともに健康で、持久力がある人です。また、自分の仕事に責任を持ちつつ柔軟に周囲と協力できる人や、コミュニケーション能力が高い人にも向いていると思います。

 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
どんな仕事に就いても想像通りにいかないことはあると思いますが、自分でやりがいを持って仕事をしていくために大切なのは、そこで与えられたチャンスや環境をどう生かしていくかだと思います。そのためにも、進路選択でよく考えて選ぶことはとても重要です。自分の関心や問題意識はどういうところにあるか、社会でどういう分野に携わりたいか考え、それについていろいろな人と話をし、異なる仕事をしている人からも話を聞いてみてください。そして最終的に納得いく選択ができれば、その先にきっとたくさんの素晴らしい出会いと経験が待っていると思います。
 

自分の働きがゆくゆくは日本の気候変動政策につながってくるとお話されていた野口さん。どんな仕事も誰かの役に立っているものですが、国や国民、さらに言えば海外の人々にも影響すると思うと、この仕事の責任の重さが伝わってきます。もちろんその分、明確な目標とやりがいを持って取り組める仕事です。興味のある人は、まず語学や国際社会について学べるのはどういった学校か、調べてみてはいかがでしょうか。

 
【profile】外務省 国際協力局 気候変動課 野口侑里
外務省公式HP: http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
外務省 気候変動課公式Twitter:https://twitter.com/ccmofa_japan

この記事のテーマ
語学・国際」を解説

外国語を自在に使い、コミュニケーションを図る表現力を実践的に学びます。国際情勢などの知識、情報を収集する好奇心、語学力向上の努力が常に求められます。資格取得を目指すカリキュラムもあります。将来の仕事としては、日本語と外国語を翻訳・通訳することで双方の意志疎通の手伝いをするなど、海外との橋渡しをする職業が考えられます。

「語学・国際」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「外交官」
はこんな仕事です

外務省や世界各地の大使館、総領事館などに勤務し、国家間の交渉や現地在留邦人の安全などに国を代表して尽力する仕事。外交官は外務省に入省後、研修や本省勤務を経て、各国の大使館や領事館に派遣されることが多い。日本のために働きたいという情熱と使命感に加え、途上国の厳しい環境でも勤務できるたくましさや、国際社会の多様な価値観に対応できる柔軟性が問われる。治安の悪い国では国の威信と日本人の生死をかけた、さまざまなトラブルにも対処するので責任は重大だ。

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