【シゴトを知ろう】醸造家 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】醸造家 編

2018.04.23

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】醸造家 編

醸造家といえば、米麹を発酵させる醤油職人や味噌職人などが有名です。しかし他にも多くの分野で醸造家が活躍しており、例えば麦芽を使って醸造所でビールを作る職人もその一つです。

今回は、株式会社麦酒企画の醸造部に所属しビール醸造を行っている藤川貴之さんに、仕事内容について教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 仕込みの作業をしてから10日前後でお客さんに提供できるようになる
  • 定期的な温度管理や、サンプルを自分で取ってこまめに確認することが大事
  • 大学時代にやっていた居酒屋のアルバイトの経験も生かせている

1店舗に醸造家は一人だけなので、責任を持って仕込んでいく

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

私は「ビール工房 新宿」でビールの醸造を担当しています。この店は、店で作ったビールをその場ですぐに飲めるというのが特徴です。醸造がメインの業務ではありますが、仕込みのない日は私も店頭に立って接客したり、キッチンに入ったりします。

仕込みの工程としては、まず前回の仕込みで発酵が終わったビールを樽に詰めるところから始まります。そのあと、原料である麦芽を粉砕し、お湯につけて糖化させます。これをろ過し、昇温して香りや苦みを付け、煮沸の際にホップを投入します。このホップがビール特有の香りや泡立ちをもたらします。そして一気に20度まで冷却して酵母を投入します。この酵母菌が栄養を摂取し発酵が進むことで、アルコールや二酸化炭素が発生するのです。このまま10日前後熟成させると一次発酵が終わり、お客様に提供するビールの完成です。大体1度の仕込みで2リットルの樽10個分くらいのビールができます。1店舗に醸造家は一人だけなので、責任を持って全ての工程に当たっています。

<仕込みのある一日のスケジュール>
9:00 樽詰め
10:00 麦芽粉砕
11:00 糖化
12:00 ろ過
13:00 昇温
14:00 煮沸
15:00 冷却
16:00 片付け、掃除
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
出来上がったビールをお客様が飲んで、「おいしい」と言ってくださった時にやりがいを感じます。店頭ですぐに反応を確認できる環境なので、表情などからも感想が伝わってきます。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
完成したビールが想像していた味と違うときや、発酵がスムーズにいかないときは苦労を感じます。精密な設備があるわけではないので、醸造や発酵の際細かい設定を機械任せにはできず、自分で調整する必要があるのです。温度管理を定期的に行ったり、サンプルを自分で取ってこまめに確認したりするようにしていますが、なかなか思い通りにいかず難しいところです。

小さな工場でビールが作れることを知り、この仕事に興味を持った

Q4. どのようなきっかけ・経緯で醸造家の仕事に就きましたか?
 
大学卒業後アパレル業界で働いていたのですが、途中で販売よりも服作りをしたくなり服飾の専門学校に入学しました。しかし被服や商品制作などについて学ぶ中で、なんとなく「本当に自分がやりたいこととは違うかも?」という思いが大きくなっていきました。そんな時、ビールには大手のメーカーだけでなく、さまざまなクラフトビールがあり、それを小さな工場でも作れるということを知って、ビール作りに興味を持ち始めました。そこで、専門学校を卒業した後にブルーパブ(店で醸造したビールを提供する飲食店)を経営する株式会社麦酒企画へ入社し、醸造部に所属して今に至ります。

 
Q5. 大学・専門では何を学びましたか?
 
大学では社会科学部に所属し、政治、経済、法律と幅広く学んでいました。とにかくいろいろな授業があったので、自分の関心のある分野の授業を選択していました。もちろん学校で醸造について学んだわけではありませんが、大学時代にやっていた居酒屋のアルバイトの経験は、今の仕事にも生きていると思います。

また、服飾の専門学校ではものづくりの面白さについて学べました。醸造とアパレルでは、好きなことを仕事にする大変さや、何かを生み出す楽しさが共通している気がします。

 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生のときは、特に大きな夢があったわけではありませんでした。部活もやっていませんでしたが、中学のころ仲の良かった友人とチームを組んで、バスケットボールやサッカーをよくやっていました。

大学は現役で受かった学校があったのですが、あまり行きたいと思えず、浪人してより難しい学校に挑戦することにしました。受験勉強をしているうちに「もっと勉強を頑張ってみたい」という思いが強くなったんですよね。そして、いろいろな学問を幅広く学べる社会科学部に進学しました。直接今の仕事につながっているわけではありませんが、進学を機に当時住んでいた佐賀県から東京に出ることになったのは、将来に大きく関わったと思います。

若いうちに興味のある分野を深めていこう

Q7. どういう人が醸造家の仕事に向いていると思いますか?
 
責任感がある人が向いていると思います。特に私の働いている職場では、醸造家は店舗に一人しかいないので、酵母を入れた後もしっかり面倒を見ることができる人でないと務まりません。発酵は生き物を扱っているのと同じなので、細かなところまでチェックしていけると良いと思います。

 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
醸造家にもさまざまな種類がありますが、まずはいろいろなものを食べたり、飲んだりすることを楽しむと良いと思います。高校生の皆さんはまだお酒は飲めませんが、食文化に触れることはこの仕事に役立つのではないでしょうか。そしてこの仕事に限らず、とにかく若いうちに興味のある分野を深めていってください。思わぬ形で将来につながることもあると思います。

 
醸造家が細かい品質管理や調整を行っているからこそ、おいしいビールが提供できるようになるのですね。高校生の皆さんはまだお酒は飲めませんが、発酵の技術が使われている食品や飲料には他にもさまざまなものがあります。自分の家の冷蔵庫にはどういった発酵食品があるのか調べてみると、新たな発見があるかもしれませんよ。 
 

【profile】株式会社麦酒企画 醸造部 藤川貴之
公式HP:http://beerkobo.web.fc2.com/

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「醸造家」
はこんな仕事です

微生物の発酵作用を応用して、酒や食品を造る人の総称。ワイン、ビール、清酒、しょうゆ、みそ、みりん、チーズなど、その種類はさまざま。また、醸造に用いる酵素やこうじの種類や技術もさまざまである。醸造家になるには、生物学や化学の知識があった方が有利。大学の醸造学科や化学系の学科を卒業した後、酒造メーカーや食品メーカー、ワイナリー、ブルワリーなどに就職して経験を積み、一人前になっていくのが一般的である。生物の力を借りて発酵、貯蔵といった長い過程を経て製品にしていくため、根気や観察力が必要だ。

「醸造家」について詳しく見る

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける