【シゴトを知ろう】中国茶ライフスタイリスト ~番外編~

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【シゴトを知ろう】中国茶ライフスタイリスト ~番外編~

2018.04.18

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】中国茶ライフスタイリスト ~番外編~

ただ香りや味を楽しむだけでなく、その道を極めるには歴史や哲学も学ぶ必要があるという中国茶の世界。

今回は茶禅草堂中国茶教室&サロンを主宰する岩咲ナオコさんに、お勧めの歴史学習法や中国茶を日々の生活に取り入れるためのヒントを教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 映画で登場するお茶のシーンから、さまざまな時代の飲み方を学べる
  • 中国茶は香りが重要なので、身に付けるものは必ず無香料にしている
  • 忙しい現代人にお茶を提供し、自分と向き合うきっかけを与えていきたい

中国茶は香りが命! ついいろいろなものをクンクンと嗅いでしまう

――この仕事では歴史を学ぶことも必要だと聞きました。岩咲さんは、どのように勉強をされていましたか?
 
私はもともと歴史があまり好きではなく、特に世界史はわけが分からないというほど苦手意識がありました。しかし、中国茶を扱う上では必須科目というくらいに、歴史を勉強しないといけないのです。とはいえ、どうしても一から学ぶことに抵抗があった私は、まず「お茶」にまつわる歴史から学ぶようにしました。「中国でお茶が始まったのはいつだろう?」「発祥の地はどこだろう?」「この飲み方はいつ編み出されたんだろう?」と、お茶に関する一つひとつの歴史を断片的に紐解いて、少しずつ深く探っていくうちに歴史にも強くなっていきました。

あとは、映画を見ることも歴史の勉強に役立ちます。例えば『レッドクリフ』(2008年)という映画は三国時代の話ですが、当時の優雅なお茶のシーンが再現されています。中国にとってはお茶が一つのステータスで、それをアピールするために中国の歴史ドラマでは大体お茶のシーンがあるのです。それなりに時代検証もされているので、いろいろな時代のお茶の楽しみ方を知る手助けになります。私のサロンにも、「『レッドクリフ』を見て中国茶に興味を持った」という方がいらっしゃることもありますよ。
 

――この仕事ならではの「あるある」話や、プライベートでもついやってしまう癖を教えてください。

香りに敏感になり、ついいろいろなものをクンクンと嗅いでしまいます。中国茶は香りが大きな魅力なんです。飲むときには香りを嗅ぎながら飲んで、飲み終わった後も器の残り香を楽しむんですよ。とにかく中国茶は香りが命だから、香りを嗅ぐことがお茶の作法の一種なんです。ですので、つい他のところでも香りを嗅いでしまいます。日本ではあまり行儀が良くないと言われていますが、それでもやってしまいます。


――中国茶では香りが大事なんですね。身に付けるものにも気を遣いますか?

日頃から香水は一切つけないようにしています。お茶の香りそのものを楽しみたい私からすれば、ヘアクリームやハンドクリームでさえも時々邪魔になります。そのため、クリーム類は必ず無香料のものを使っています。この仕事に就きたい人にとっては、そういうことも覚悟しておいたほうが良いかもしれません。あとは飲食業界に共通かもしれませんが、マニキュアなどもNGです。

「最初の一杯」には凍頂烏龍茶か阿里山烏龍茶がお勧め

急須から入れる中国茶

急須から入れる中国茶

――中国茶を日々の生活に取り入れるには、どういった方法がお勧めですか?

まず急須を用意して、お茶葉を使ってお茶を入れるということを体験してほしいです。ここ最近、ご家庭に急須がないことが増えていると感じます。特に小さいお子さんがいらっしゃると持っていない人が多い印象です。ペットボトルで気軽に飲めるようになったとはいえ、急須で入れると味も香りも大きく変わります。東京都内には中国茶の専門店もありますし、最近はインターネット通販で取り扱っている店も多いです。店頭なら試飲をして、ネット通販なら表示を確認して選ぶと良いと思います。


――岩咲先生お勧めの、「最初の一杯」はどの種類の茶葉でしょうか?

日本人が飲みやすいのは台湾産のお茶だと思います。お勧めしたいのは凍頂烏龍茶、もしくは阿里山(アリサン)烏龍茶。この辺りは癖がなくて飲みやすいです。どなたが淹れても間違った味にはなりません。それに、台湾のお茶は品質が良くて安定しているし、比較的リーズナブルです。日本人の口にも合っているので、初心者にはお勧めです。

お茶というものを手段ではなく、ライフワークにしてほしい

――最後に、仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

いつでも達成感を感じていますが、一つのお茶会をやりきった時は格別ですね。また、今は教育にも強い興味を持っていて、若い人を育成したいという思いがすごく強くなりました。昔はお茶を知ってもらう、飲んでもらう、楽しんでもらう、あるいは自分を表現する場としてエネルギーを注いでいましたが、今は「お茶をもっと極めたい」という人を教育することに力を入れています。今日も今月末の試験に向けた講座を行いましたが、長く勉強されている人が筆記やテイスティングができるようになると、「ああここまできたな」と喜びを感じられます。お茶を楽しむ上で資格は絶対に必要というわけではありませんが、一つの達成の証を残したい人は、試験を受けてみると良いと思います。

私はお茶というものを手段ではなく、ライフワークにしてほしいし、「人生にお茶が寄り添う」というスタイルを大切にしてほしいと思っています。仕事でも趣味でも、お茶から学ぶことは本当に大きいです。現代の人たちは皆ストレスを抱えて生きていると思いますが、そういう人たちに一杯のお茶を提供し、淹れ方を教え、自分と向き合うきっかけを与えるのが私の使命じゃないかと思います。お茶というのは一種の呼吸法で、気持ちを鎮める効果もあります。忙しい生活の中で癒しとなり、豊かさにつながる……。技術だけでなく一つの哲学・生き方を、お茶を通して伝えていきたいと思います。

 
インタビューでは実際に中国茶を淹れてくださった岩咲さん。お湯が注がれる音を聞きながらほのかな香りを楽しんでいると、都会にいるとは思えない静かな時間を過ごすことができました。単に味わうだけでなく、このように安らげる空間や時間を提供することが、中国茶ライフスタイリストの本髄なのかもしれません。
 

【profile】茶禅草堂中国茶教室&サロン 主宰 中国茶文化協会理事 岩咲ナオコ
http://www.cha-zen.com/

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「中国茶ライフスタイリスト」
はこんな仕事です

中国茶のエキスパートとして、その人のライフスタイルに合わせた中国茶の楽しみ方を提案する仕事。中国では古くからお茶が飲まれ、体調や季節に合わせて飲み分けることで健康維持に役立ててきた。日本の数十倍も広い国土を持つ中国は、土地によって風土や気候が異なり、お茶の種類もさまざま。お茶の入れ方はもちろん、歴史や地理的な幅広い知識が求められる。役に立つ資格として「茶芸師」「評茶員」という中国が正式に認めている国家資格があり、日本で資格普及をしている団体もある。

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