お父さんやお母さんのことは大切に! 中国で「親孝行」が法律になった!?

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お父さんやお母さんのことは大切に! 中国で「親孝行」が法律になった!?

2015.11.10

提供元:マイナビ進学編集部

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お父さんやお母さんのことは大切に! 中国で「親孝行」が法律になった!?

中国では、「子どもは頻繁に帰省して親孝行しなければいけない」という法律ができました。この法律が生まれた背景をご紹介します。

この記事をまとめると

  • 中国には「頻繁に実家に帰ること」を義務付けた法律がある
  • その法律が成立した背景には、「独居老人の増加」という社会問題がある
  • 法律を深く知るために、その背景にどんな社会問題があったか考えてみよう

中国では「親孝行」をしないと法律違反になる!?

みなさんは普段から親孝行を心がけていますか? 家のお手伝いを率先してしたり、両親の誕生日や「母の日」「父の日」といった特別な日にプレゼントを贈ったり、そんな経験がある人も多いと思います。親孝行で大切なことは日ごろの感謝の気持ちを両親に対して伝えること。そのやり方は人によってさまざまだと思いますが、なんと中国では一種の「親孝行」が法律で定められています。

その法律の名前は「高齢者権益保障法」といいます。この法律では「高齢の両親と別々に暮らしている子どもは、頻繁に実家に帰って、親に顔を見せなければいけない」ということが定められています。会社の雇い主も、自分の会社の社員が実家に帰省する場合は、休暇を与えなければいけないそうです。たしかに、子どもと離れて暮らす親にとっては、自分の子どもが家に帰ってくることが何よりの親孝行になりそうですが、法律で定められているとはちょっと驚きです。

「独居老人の増加」を背景に生まれた法律

中国でこの法律が施行された背景にあるのは、1970年代後半からの「一人っ子政策」(高齢化社会への対応を目的に、2015年10月29日に廃止を発表)による少子化問題や、農村部から都市部へ出稼ぎに行く労働者の増加によって、子どもと離れて1人で暮らす高齢者(独居老人)が増加していることだといわれています。このような現状を少しでも改善しようという目的がこの法律にはあるようです。

また、中国はとても大きな国。親と離れて都会で暮らす子どもは実家に帰ろうとしても時間がかかってしまい、数日かけての帰省になってしまうこともありますし、旅費もかかってしまいます。また、それで仕事を休むことで「職場でのポジションを失ってしまう」と考える人がいてもおかしくありません。そのため、こうした法律を定めることで、より実家に帰省しやすい環境を以前より整えるという狙いもあるのでしょう。

法律が生まれた背景を考えてみよう

「高齢者権益保障法」は2013年の7月から施行されましたが、この法律を定めることに関しては、中国社会でも大きな賛否両論がありました。例えば、この問題を法律的な観点から考えてみると、“頻繁に帰省”とは「一体どれくらいの頻度なのか、その基準はどうやって決めるのか?」という意見もあり、それを明確にすることは難しい問題です。また、「このような問題を本当に法律で決めるべきなのか?」という意見もあります。このように1つの法律を決めるにしても、さまざまな視点からの議論が必要になるのです。

法律が生まれる過程には、私たちが生きる社会に存在する社会問題を解決しようという目的があります。法律について学ぶ「法学」の学問分野に興味がある人は、私たちを取り巻く法律がなぜ生まれたのか、そこにどのような背景があったのかを考えてみると、法律や社会の見え方が少し変わってくるかもしれません。

この記事のテーマ
法律・政治」を解説

国家は通常、多数の国民によって構成されています。それぞれ考え方が異なる国民をひとつの国家としてまとめようと考えれば、法律によって義務や権利を定め、政治(行政)によってそれらをきちんと運用していくことが必要になります。歴史上、多くの国家がこうしたことを目指し、あるものは成功してあるものは失敗してきました。どのようなときにあっても、道しるべとなるべき法曹家や政治家や評論家などの専門職は不可欠です。

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この記事で取り上げた
「法学」
はこんな学問です

法学の研究領域は広い。憲法、民法、刑法に刑事・民事の両訴訟法と商法(大部分は会社法に移行)を合わせて六法と呼ぶが、これらは重要な法律のごく一部にすぎない。法学では、限りなく追加されていく法律を覚えるのではなく、それらの法律が生み出される原理と法律を活用して社会問題を解決するための思考法を学ぶ。また、法律は時代や社会制度とも密接に関係しており、社会問題についての最新情報も常にアップデートしておく必要がある。

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