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虫をもって虫を制す!?農業の害虫対策に大活躍の「生物農薬」とは?

2018.04.16

提供:東京農業大学

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虫をもって虫を制す!?農業の害虫対策に大活躍の「生物農薬」とは?

これまで農作物の害虫対策には化学農薬が一般的に用いられてきました。しかし最近、特定のテントウムシなどを使って害虫を駆除する、地球に優しい「生物農薬」が話題を呼んでいます。以前は、化学農薬と併用すると害虫を食べる生物が死んでしまうために扱いの難しさや、コスト面などで実は敬遠されていた方法。ところが、長期的なスパンでみると化学農薬とコストに差がないことや、メーカーの努力により製品が改良されてきたことから見直されつつあります。「生物農薬」とは一体なんなのか、どんなメリットがあるのかをご紹介します。

この記事をまとめると

  • 「生物農薬」とは、害虫の天敵となる虫を利用し害虫を駆除するもの
  • 化学農薬と比べても長期的にみればコストに差がなく、農薬散布に必要な重労働が少なくて済むというメリットがある
  • 農学部生物資源開発学科では、自然界の生物を農業にどのように活かせるかを様々な観点から研究できる。

虫をもって虫を制す「生物農薬」とは?

天敵となる虫を散布して、虫に害虫を捕食させる「生物農薬」が話題を呼んでいます。この方法だと、農薬の使用量を減らせるため、収穫後の作物も安心して食べることができる他、環境への負担が少なくてすむため注目を集めています。

この方法、植物の世界でも用いられていたことが分かっています。

「ライマメ」というマメ科の植物がその一種です。
「ライマメ」を好む「ハダニ」が寄ってきて食べ始めると、「ライマメ」はある特殊な化学物質を放出します。これは「ハダニ」の天敵である「カブリダニ」を誘引し、「カブリダニ」が寄ってきて「ハダニ」を食べてくれる。
そして、「ライマメ」は守られるというわけです。

その他にも、代表的な害虫であるアブラムシを駆除するためにテントウムシを用いる方法があります。
テントウムシをアブラムシの発生する時期に合わせて散布することで、アブラムシは捕食され、農薬を使わずに除去することができる、という訳です。

これらの方法は農薬を使う量を減らすことができるため環境への負担が少なく、化学農薬と違い作物への影響も少ないという点で、以前から注目されていました。一時はコストや生物農薬自体の扱いが困難でしたが、最近は研究が進み、問題の解決と同時に、いくつかのメリットがあることが分かってきました。

研究の結果明らかになった生物農薬のメリットとは?

これまで「生物農薬」はなかなか浸透しませんでした。と言うのも、通常の農薬よりも値段が高いことや、農薬としての生物が死んでしまったり、特性を活かしきれなければ効果がないことから、化学農薬との併用が難しく、また散布の時期を間違えると効果がなく利点が分かりにくいなどの問題があったからです。

しかし、これまでの研究努力や様々な試行錯誤の結果、そのような問題がクリアにされつつあり、さらには化学農薬にはない独自のメリットがあることも明らかになってきました。例えば化学農薬は使えば使うほど害虫に耐性ができてしまい、効果が薄まりやすい一方、生物農薬は逆に農薬となる虫が定着し、効果が増すことが実証されてきました。また生物農薬は化学農薬に比べて値段が高いものの、農薬散布にかける時間や労働力などの人件費を削減できるため、長期的にみればコストはあまり変わらないことも分かりました。

さらにメーカーは化学農薬とも並行して使える製品の開発に成功し始めています。このように生物農薬についての研究が進み、新たなメリットまで明らかになってきた今、生産者の間で徐々に認知度が高まりつつあります。

自然界にいる虫や微生物を用いて害虫を駆除する「生物農薬」は、オランダやアメリカなどではすでに多くの農家が取り入れていますが、日本ではまだ浸透しきれていないのが現状です。しかし、環境に優しく、消費者にも優しい画期的な方法として注目されています。

農学部生物資源開発学科で大切な資源を活かす研究を

これらは自然界に存在する貴重な資源を有効活用する方法です。
東京農業大学農学部生物資源開発学科では植物、動物、昆虫など自然の様々な生き物を資源として捉え、農学的な観点からどのように活かせるか、またどういった働きがあるのかなど多種多様なアプローチを研究することができます。本学科では、「生物多様性」をキーワードに、「植物」「動物」「昆虫」という3分野を理論と実学をベースにした農学的視点から幅広く学びます。

「生物農薬」の研究は未だ未知数な要素も多く、今後の開発に期待が寄せられる分野。より簡単に利用できて効果があり、手に入りやすいものを開発する必要があり、そのためには本学科での研究も大いに役立つことでしょう。資源に限りのある島国・日本だからこそ、今ある資源を大切に活かし、これからの日本に必要な持続可能性の高い社会づくりへのヒントを共に探しましょう。

【広告企画】提供 : 東京農業大学

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農学」
はこんな学問です

品種の改良や病害虫対策をはじめとする栽培技術、事業として継続させるための農業経営、行政による支援のあり方を問う農業政策などを通じて、人と自然の共生のための方法を研究する学問である。研究分野は広く、食料としての生物を環境にマイナスの影響を与えることなく継続的に確保する方法を研究する「資源生物科学」、食品・農業・化学工業などの生物活用現場で起こる問題をバイオ技術によって解決する「応用生命科学」などがある。

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