品種改良で「やっかいどう米」産地から日本一の米どころへ! 北海道の米作り

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品種改良で「やっかいどう米」産地から日本一の米どころへ! 北海道の米作り

2018.05.10

提供:マイナビ進学編集部

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品種改良で「やっかいどう米」産地から日本一の米どころへ! 北海道の米作り

今、日本全国のスーパーの米売り場には当たり前のように何種類もの北海道産の米が並べられています。中にはおいしさが評判となり品薄になっているものもあります。ですが江戸時代、北海道では稲が育たず、道民はなかなか米を口にすることができなかったそう。なぜ今、北海道でおいしい米の生産が可能になったのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 米作りに向かない寒冷地の北海道で米を育てられるようにと品種改良を重ねてきた
  • 研究者と生産者の連携により品種改良が進み、「おいしい米」が作られるまでになった
  • 東北地方のように「米どころ」のイメージを定着させようと、さまざまなアピールもしている

米作りを禁じられたこともあった北海道米のあゆみ

北海道は江戸時代から当時の江戸幕府により開拓され始めましたが、温暖な気候を好む稲を育てるのは難しく、安定して米を生産することはできませんでした。明治時代に北海道開拓使が設置されますが、畜産や酪農、気候に合った作物の畑作に力を入れるべきであると判断され、環境に適さない稲作は禁止されてしまいます。

それでも米を食べたいという人々の思いは強く、品種改良をしたり冷たい水を温める工夫をしたりして、北海道で米を育てようとする努力が続きました。やがて明治6(1873)年、「北海道稲作の父」と呼ばれる中山久蔵さんが作った「赤毛」という品種を作り上げ、北海道で米が生産できるようになりました。その後も生産者たちの努力は続き、昭和36(1961)年には北海道が米の作付面積で日本一になりました。

ところが1970年代に入るとパン食の普及などにより米が生産過剰になり、北海道は作付面積を半分近くに制限されてしまうことに。その頃の北海道米は政府の買入価格も最低ランクで、おいしくないため「やっかいどう米」と呼ばれるようになってしまったのです。

長い年月と手間のかかる「品種改良」とは

「やっかいどう米」に危機感を感じた生産者たちは「おいしい米」の開発に奮起、昭和50(1975)年には「キタヒカリ」、昭和63(1988)年には「きらら397」といったおいしいと認めてもらえる品種を開発。平成18(1997)年から育成が始まった「ゆめぴりか」はもっちりしておいしいと、食味で最高ランクの「特A」ランクに位置づけられました。

品種改良では、数多くの品種を交配させてそれぞれの長所を引き出します。「ゆめぴりか」を生み出すにも毎年約15万体にものぼる品種の交配が行われてきました。その中から選ばれた品種に10年以上ものテストを繰り返し、「耐冷性」「収穫量」「食味」などが優れたものを選び抜いて育て続けてきました。その努力の賜物として高級料亭やレストランでも使われるおいしい米が北海道で生産できるようになったのです。

名実ともにナンバーワンを目指す北海道米

平成24(2012)年には目標としてきた北海道内での食率80%を達成した北海道米。「きらら397」「ななつぼし」「ふっくりんこ」「ゆめぴりか」など数々の人気品種を開発してきた北海道ですが、日本の米どころとして認識されるには、まだまだ途中の段階かもしれません。そのユニークなネーミングと品種改良によって確立されたおいしさで、北海道米の人気・知名度はどんどん高まっていくことでしょう。

今回は米の品種改良についてご紹介しましたが、米だけでなくさまざまな植物の品種改良について学び、研究するのが「農学 」です。植物、食物の生産に興味があるかたはぜひ農学を学んでみてはいかがでしょうか。

【参考】
北海道米販売拡大委員会.「短いようで長い北海道米の歴史」
http://www.hokkaido-kome.gr.jp/special/history/

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農学」
はこんな学問です

品種の改良や病害虫対策をはじめとする栽培技術、事業として継続させるための農業経営、行政による支援のあり方を問う農業政策などを通じて、人と自然の共生のための方法を研究する学問である。研究分野は広く、食料としての生物を環境にマイナスの影響を与えることなく継続的に確保する方法を研究する「資源生物科学」、食品・農業・化学工業などの生物活用現場で起こる問題をバイオ技術によって解決する「応用生命科学」などがある。

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