【シゴトを知ろう】海上保安官 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】海上保安官 ~番外編~

2018.03.16

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】海上保安官 ~番外編~

海に囲まれている日本にとって欠かすことのできない職業である海上保安官。海上での災害対応、海洋調査から密輸・密入国者の取り締まりまで行う海上保安官は、海の警察官とも呼ばれています。
航海士補として巡視艇「ひこかぜ」に乗船している海上保安庁第七管区海上保安本部下関海上保安署(山口県)の大塚翔平さんに、海上保安官になる前に1年間学んだ海上保安学校での生活や船上での仕事の様子などについて教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 必需品は双眼鏡。不審船や不審者を監視する
  • 学生なのに国家公務員!? 海上保安学校では自覚を持った行動が求められる
  • 海上保安官でも、最初はみんな船酔いをする

勤務地は希望を出せて、定期的に異動がある

海上や陸上のパトロール時に欠かせない海上保安官の必携アイテム

海上や陸上のパトロール時に欠かせない海上保安官の必携アイテム

――勤務地は希望を出せるのでしょうか? また、転勤はありますか?

海上保安庁は日本全国11の管区に分かれています。海上保安官の2次試験(面接)の際に第3希望まで勤務地を選ぶことができます。2次試験が終わって成績がいい人から希望の場所に行くことができます。実際の勤務地は、海上保安学校に入る前に内定通知がくるので、そのときに分かります。

海上保安官は一般的に、2〜3年ごとに所属部署が変わる「異動」があります。私の初任地は山口県萩市で、3年間勤務した後に現在の勤務地である山口県下関市に転勤しました。私の周りでは、転勤の間隔は2年~5年程度が多いといわれています。


――勤務中に必ず持っている道具はありますか?

双眼鏡は絶対に欠かせません。もちろん巡視艇に装備されているレーダーも使いますが、目視で確認することが重要です。密漁者や不審船、不審者などがいないかどうか常に双眼鏡で監視します。海上からだけではなく、陸上から沿岸部を監視することもあります。

双眼鏡以外には、グローブやメモ帳、カメラなどを持ち歩いています。不審船や不審者などはカメラで撮影し、メモ帳に記録を取ります。

船の操縦や無線操作、海上で活動するには資格が必要

――海上保安学校での訓練や生活は大変でしたか?

私は海が好きで船の扱いも楽しく行っていたので、大変だとはあまり思いませんでした。

強いて言えば、好きな車に乗れないことがつらかったです。海上保安学校にいる間は、車の運転が禁止されているんです。とはいえ、海上保安学校では校内にあらゆるものがそろっていて車に乗って出かける必要がないですし、ドライブする時間もないんですけどね(笑)。

海上保安学校、海上保安大学校(*1)ともに日本政府が運営する教育機関です。学生ではあるものの、海上保安学校に入学した時点で国家公務員となります。授業料がかからない上に給料が支給されるわけですから、公務員として規律を守ることは当然ですね。


*1 海上保安大学校:海上保安庁の幹部職員になるために必要な知識と技術を身に付ける教育期間。広島県呉市にあり、教育期間は4年6カ月(研修科国際業務課程を含めると4年9カ月)。


――海上保安学校で取得した資格について教えてください。

私が取得した資格は「一級小型船舶操縦士」「第一級海上特殊無線技士」「第二級陸上特殊無線技士」です。「小型船舶操縦士」の資格はエンジンのある小型船を操縦するのに必要で、級が上がればより大きい船を操縦できるので航行範囲が広がります。「特殊無線技士」は無線を扱うための国家資格で、陸と海で資格が異なり、級が上がれば操作できる範囲が広がります。

海上は常に危険が伴うので気が抜けない

――海の上はとても揺れると思いますが船酔いはしませんか?

どんな海上保安官でも最初は船酔いするといわれています。船の大きさによって揺れ方は変わり、小さな船だと揺れますが、大きな船ではあまり揺れを感じることはありません。でも、外海(*2)に出ると想像を絶するぐらい船が揺れることがありますので、それに耐えられないとつらいですね。徐々に慣れて克服するしかないです。

幸いなことに私は最初から船酔いしませんでした。揺れている船の上で本を読んだりパソコンを使ったりしても平気なんですよ(笑)。

船の大きさによって乗る期間も変わってきます。私が今、乗っている巡視艇「ひこかぜ」はだいたい1日で港に帰ってきますので、長期で海にずっと出ていることはないです。


*2 外海(がいかい):湾や入り江のように陸地に囲まれた海ではなく、陸地から遠く離れた海のこと。


――危険な目に遭ったことはありますか?

救難活動をする際は、強風や雨、波が高くても出動しなくてはなりません。船の上で転倒したり船外に転落したりしないよう安全帯をつけて活動します。私はこれまで、救難活動において危険な目に遭ったことはありません。

また、不審船や密入国者に遭遇したこともありません。下関周辺ではほとんど発見されていませんが、いかなる状況にも対応できるよう常に装備を万全にし、日々のトレーニングで鍛えています。


海上保安官には国家公務員としての責任があり、海上という特殊な場所で活動するからこそ伴う危険があります。幅広い業務を行う上で取得しなければならない資格も少なくありません。決して楽とはいえない仕事ですが、海上保安官は不可欠な存在であり、責任があるからこそたくさんの人の役に立つことができるやりがいのある仕事です。海が好きで人の役に立ちたいと考えている人は海上保安官を目指してみてはいかがでしょうか。


【profile】海上保安庁第七管区海上保安本部下関海上保安署 航海士補 大塚翔平

海上保安庁第七管区海上保安本部 http://www.kaiho.mlit.go.jp/07kanku/

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「海上保安官」
はこんな仕事です

陸上で安全を守る警察官に対し、海の安全を守るのが海上保安官。仕事は、海難事故の救助や船舶火災の消火活動、不審船の監視など、海上で起こるトラブルの対応だけにとどまらない。船艇の運航、整備、調理まで、さまざまな仕事をこなさなければならないのがこの職業であり、困難も多い。もちろんその分、活躍できるフィールドが広く、各職種に異動を重ねるごとに新たな技術や知識を身に付けることができる。自然と向き合う職業だけに危険と隣り合わせになることもあるが、仲間と協力して乗り越えたときの喜びは大きい。

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