温泉気分が味わえるのはどうして? 入浴剤はどんな風に作られているの?

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温泉気分が味わえるのはどうして? 入浴剤はどんな風に作られているの?

2018.05.17

提供:マイナビ進学編集部

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温泉気分が味わえるのはどうして? 入浴剤はどんな風に作られているの?

日本人はお風呂好きと証明する一つの要素が、たくさんの種類がある入浴剤。自宅で温泉気分が味わえて愛用している人も多いと思います。実は入浴剤の歴史は古く、江戸時代までさかのぼります。この当時、治療や健康促進のためのものからスタートした入浴剤は、今では気軽にお風呂を楽しめるアイテムとしてなじみ深いものになりました。入浴剤にはどんなものがあって、どうやって作られているかをご存じでしょうか。実は、入浴剤には今と昔の人間の知恵が詰まっているのです。

この記事をまとめると

  • 入浴剤の歴史は古く、その起源は江戸時代の「薬湯」
  • 入浴剤は6種類に分類でき、温泉の湯を再現するには、実際に湯の分析が必要
  • 目に見えないレベルで物質の研究開発をするのが「化学」という学問

入浴剤の起源となった江戸時代の「薬湯」

世界有数の温泉国である日本では、お風呂へのこだわりが強く現れた文化が育ってきました。かつて映画化もされた漫画『テルマエ・ロマエ』では、ローマの公衆浴場と日本の銭湯の共通点をユーモラスに描いています。

皆さんは銭湯で「この湯は冷え性改善の効能がある」という説明を見たことはありませんか? 薬草などを入れたお風呂のことを「薬湯」といいます。実は薬湯は、江戸時代にすでに治療を目的として存在していました。明治中期に商品として発売され、これが今につながる入浴剤の起源として考えられています。

当時の薬湯は種々の生薬を配合したものを布袋に入れて煎(い)出して使うタイプのもので、手軽に使えることが魅力でした。今でも銭湯や温泉の中にはお湯の隅っこに布袋がつけられているのを見ることができる場所もあるでしょう。

その後、天然温泉の成分を乾燥・粉末化したものを使って温泉の湯を再現する入浴剤の開発が盛んに行われるようになったのです。

入浴剤はどうやって作るの?

登場してしばらくは銭湯などの公衆浴場を中心に使用されていた入浴剤ですが、1960年以降になると日本でも風呂付きの住宅が一般的となり、商品にも多様性が出てきました。

現在、入浴剤の種類は「無機塩類系」「炭酸ガス系」「生薬系」「酵素系」「清涼系」「スキンケア系」の6つに分類することができます。

それぞれ効果に違いがありますが、その中でも最も一般的な入浴剤が「無機塩類系」と呼ばれるものです。これには硫酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムが用いられていて、これが温泉に含まれているナトリウムや硫酸イオン、炭酸イオンなどの成分を再現しています。もちろん、これだけでは入浴剤は完成しません。温泉の香りや色まで再現するためにはさらに香料や着色料なども混ぜる必要があり、本格的に名湯を再現する場合はモデルとなる湯の分析や温泉団体の協力も必要になってきます。

そして入浴剤市場の拡大に大きな貢献を果たしたのが1980年代に発売された「炭酸ガス系」の入浴剤です。これは新陳代謝促進効果による疲れや痛みの緩和の効果が人気を呼び、家庭での入浴タイムをより楽しいものに変えました。

目に見えないレベルでものづくりをする「化学」

手軽に手に入り、お風呂に混ぜるだけで「いいお湯」を楽しめる入浴剤ですが、その誕生の背景には、化学の力が大きく影響しているといってよいでしょう。

入浴剤に含まれる成分は非常にたくさんあり、温泉の特徴を知るためには「各成分がどれぐらいの割合で混ざっているのか」が重要です。特に名湯を再現する入浴剤では、主要成分をきっちりと合わせる必要があるのです。入浴剤だけにかかわらず、この世の物質は全て原子・分子で構成されていて、その成分や結合の仕方によって物質の性質は大きく変わってきます。

このように、原子・分子レベルでの構造を研究する学問を「化学」といいます。化学での研究結果は「新たな化合物を作る」という応用研究にも使用され、テクノロジー社会にとって欠かせない学問でもあります。液晶やバイオマス、食品、医療など、「化学」を必要としないものづくりは存在しないといっても過言ではないほどに、その守備範囲は多岐に渡ります。「目に見えないレベル(原子・分子レベル)ではどうなっているんだろう」ということに興味に応え、その仕組みを徹底的に学ぶことができます。

「化学」は、原子・分子レベルでのものづくり技術を支える重要な学問です。理学部の化学科や工学部の「○○化学科」というような名前の学科で学ぶことができるなど、理系であれば触れる機会も多い学問です。しかし、学科によって「どんな化学を学べるか」は少しずつ異なっているので注意が必要です。さまざまな専門分野がありますので、気になる人はまずはどんなことを学びたいのかを考えてみましょう。


【参考文献】
日本浴用剤工業会
http://www.jbia.org/
日本生化学株式会社
http://www.japan-bio.com/factory.html
エキサイトニュース
https://www.excite.co.jp/News/bit/E1479818102476.html
バスクリン
https://www.bathclin.co.jp/company/trust/factory/
https://www.bathclin.co.jp/happybath/%E3%80%8C%E3%81%8A%E9%A2%A8%E5%91%82%E3%82%84%E5%85%A5%E6%B5%B4%E5%89%A4%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%80%8D%E3%81%A3%E3%81%A6%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%EF%BC%9F/
BEST T!MES
http://best-times.jp/articles/-/8049?page=2

この記事のテーマ
数学・物理・化学」を解説

私たちの生活基盤である自然界で生じるさまざまな事象や物質、それらが織りなす理論が研究対象です。宇宙や生物がどのようにして誕生し、どのような構造になっているのかという、究極的な知的探究心は人類ならでは。森羅万象の構造や性質、法則と変化を探求する物理や化学、その習得に必要な数学というように、これらの学問は互いに深く関連しています。未知の領域への研究を進めながら、さまざまな原理解明をしていく分野です。

「数学・物理・化学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「化学」
はこんな学問です

身のまわりにある物質の原子・分子構造を解明して理解し、新しい物質をつくることにもつながる学問。無機化合物の構造を解明する「無機化学」、エネルギーなどの熱力学量の観点から物質を解明する「物理化学」、新たな化合物をつくる「応用化学」など、研究範囲は広い。クリーンエネルギーや医療への活用など、人の未来にとって大切な役割を担う学問といえる。化学製品や食品、薬などの製造業へ進む人が多いが、研究職を選ぶ人もいる。

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