買って、もらって楽しいおみやげは日本独特の文化!? おみやげ誕生の秘密

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買って、もらって楽しいおみやげは日本独特の文化!? おみやげ誕生の秘密

2018.05.15

提供:マイナビ進学編集部

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買って、もらって楽しいおみやげは日本独特の文化!? おみやげ誕生の秘密

皆さんは修学旅行や家族旅行に行くと、おみやげを買うことが多いのではないでしょうか? 駅の売店や旅館でも、ところ狭しとおみやげが並べられています。何を買おうか選ぶのも、旅行の楽しみですよね。あれもこれも欲しくなり、ついつい買いすぎてしまうことも。ところで、おみやげはどのようにして誕生し、普及したのでしょうか?

この記事をまとめると

  • おみやげはもともと「宮笥(みやげ)」と呼ばれ、授かり物のことを意味するもの
  • 時代の移り変わりにより交通網が整備され、おみやげを買いやすくなった
  • 江戸の庶民にとって「お伊勢参り」は、おみやげを買ったりおいしいものを食べたりできる特別なイベントだった

おみやげのルーツは「代理で参拝すること」だった!?

おみやげは、もらってうれしい、買うのが楽しいものですが、その発祥は江戸時代までさかのぼります。

もともとおみやげは、諸事情で神社へ参拝に行けない人の代わりにお参りする「代参」をした人が、確かにお参りしてきましたよという証拠として渡すものでした。神社(お宮さん)が下されたという意味の「宮笥(みやげ)」といい、お札やお神酒を飲んだときの杯などの授かり物が定番だったようです。

その後参拝者が増えたことで、授かり物の代わりになる品を「おみやげ」として売る店が登場し始めます。神社仏閣の門前や街道の茶屋では、餅や団子、饅頭などが売られたそう。江戸時代中ごろになると、庶民の旅は一般的になったため、おみやげは「土地の産物を持って帰るもの」になり、「宮笥」から「土産」という言葉に変わるのです。

ちなみに、当時のおみやげには物だけではなく、みやげ話も含まれていました。江戸時代は情報通信手段が未発達だったため、江戸で見たこと聞いたこと全ての話が貴重だったからです。旅人は、江戸の文化や技術を地方に広める役割があったのですね。こうして旅行と共におみやげの文化が広まったというわけです。

おみやげが広まったのは新幹線や飛行機のおかげ?

ところで、おみやげは日本独特の文化だということを知っていましたか? 海外でもキーホルダーや置物などを売っていることはありますが、それは、あくまで自分のために買うもの。日本のように、人に配るために買うものではありません。その土地の名産品が多いのも日本ならではのものだとか。

おみやげが日本全国に普及した背景には、近代以降の鉄道網の発展があります。江戸時代に東海道の旅人が茶屋で食べていた安倍川餅もその一つ。もともとは買ってその場で食べるものでしたが、鉄道が普及することで、餅が保存性の高い求肥(ぎゅうひ)に変えられました。そのことで長時間持ち歩けるようになり、静岡駅の名物みやげとして広まったのです。

また、福岡県・太宰府の門前で売られている梅ヶ枝餅も、江戸時代から売られている名物です。あずき餡を薄い餅の生地でくるんでいるため、あまり日持ちせず、持ち帰りには向きません。しかし、現在は、博多駅や福岡空港で気軽におみやげとして買うことができます。これも、鉄道や飛行機などの発達があるからこそ。移動時間を大幅に短縮できるようになり、おみやげを買いやすくなったのですね。

「お伊勢参り」で一気に定着したおみやげ

そもそも、おみやげという文化が定着したのは、江戸時代の「お伊勢参り」がきっかけといわれています。当時の庶民は、遠方への移動は厳しい制限があったため、簡単に旅をすることができませんでした。

庶民に唯一許されたのが、参詣(さんけい)です。最も人気だったのはお伊勢参り。五穀豊穣や安全祈願が目的といわれていましたが、真の楽しみは温泉や花見などの娯楽、そしておみやげを買うことだったといいます。

江戸からお伊勢参りにかかる日数は40~50日。費用は当時のほぼ1年の生活費に相当する15~20両くらいと考えられていました。大変な労力とお金が必要だったのです。それでもお伊勢参りはいろいろなものを見たり食べたりできる一大イベントでしたから、村の仲間同士で積み立てをして資金を用意し、旅をしていたといいます。きっとおみやげもここぞとばかりにたくさん買い込んだのでしょう。

今ではあたりまえになったおみやげ文化にも歴史があり、その背景には文化や産業の発展が大きくかかわっていることが分かります。このように、さまざまな事柄がどのように変遷をたどったのかを考え、学べるのが歴史学です。

歴史学は、日本史や東洋史、西洋史、考古学などの分野に分かれており、国や地域で過去に起こった物事を取り上げ、その意味について考えます。さまざまな資料から、いつ・どこで・何が起きたのかを考察することで、興味ある事柄を掘り下げて学びます。

歴史上には私たちの知らないことがまだまだたくさんあります。おみやげのルーツや普及について興味を持った人は、歴史学を学んでみませんか? 歴史が好きなら、資料を読み込み、過去に起こった事実を検証するのはとてもやりがいがあるはずですよ。


【参考文献】
ブック・アサヒ・コム
http://book.asahi.com/reviews/column/2013031900007.html
インフォシーク
https://special.infoseek.co.jp/entertainment/hotdogpress/vol4/monthly/m1_03.html
ひょうご歴史ステーション
https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/historystation/trip/html/column/column_syomin.html
エキサイトニュース
https://www.excite.co.jp/News/column_g/20130319/Shueishapn_20130319_17761.html
国指定特別史跡 新居関所
http://hamaguru.com/sekisho/
湖西市
http://www.city.kosai.shizuoka.jp/secure/8139/1990%E9%96%A2%E6%89%80%E6%89%8B%E5%BD%A2.pdf
箱根町 箱根関所
http://www.hakonesekisyo.jp/db/data_inc/inc_frame/fr_data_01_01_02.html
かさの家
http://www.kasanoya.com/flow.html

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

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この記事で取り上げた
「歴史学」
はこんな学問です

歴史学とは、対象とする大陸・国・地域などにおいて、過去に起こった物事を取り上げ、当時それがどのような意味を持っていたのかを、残された物や建造物、文章などから研究する学問である。ただ、資料を正確に読み取るだけではなく、事実かどうかを疑い、踏み込んで検証する批判的視点も重要である。歴史学の基本的なラインナップには、日本史、東洋史、西洋史、考古学がある。また、政治制度・経済活動・芸術文化・信仰宗教などに特化した考察も行う。

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