【シゴトを知ろう】海女・海士(あま) 編

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【シゴトを知ろう】海女・海士(あま) 編

2018.03.06

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】海女・海士(あま) 編

海女・海士(あま)は海に潜って魚介類を捕る仕事をしています。女性の場合は「海女」、男性の場合は「海士」と書くのが一般的で、どちらも「あま」と読みます。
縄文時代や弥生時代にすでに行われていたと考えられている海女・海士漁業の魅力などについて、山口県下関市で漁師(延縄漁・海士など)として独立されて2年目の花岡昌雄さんに話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 自然が相手の仕事。働きたくても働けないこともある!
  • 海士など漁師の仕事に興味を持ち転職を決意。研修を受けて独立した
  • 年収1,000万円も夢じゃない! 意欲や工夫、努力が収入に結びつく

休みは自由! 努力した分収入につながる魅力的な仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

季節によって行う漁の内容は変わってきますが、海士漁は夏頃が最盛期で、船を出し漁場にいかりを下ろして、アワビやサザエ、アカモク(海藻の一種)、ワカメ、ヒジキなどを素潜り漁で捕っています。
また、秋から春は素潜り漁ができないため、延縄漁(*1)にも取り組んでいます。


*1 延縄漁(はえなわりょう):1本の長いロープに釣り針をつけた複数の短い釣糸をつなげて魚を捕る漁法のこと。

<ある一日のスケジュール>
06:00 起床
07:00 船の整備や用具のチェックなどをして漁に出る準備を行う
08:00 出漁
12:00 昼食
15:00 漁を終える
16:00 港に帰着
21:00 就寝

※朝5時頃から漁に出る場合やたくさん捕れたときは13時頃で切り上げる場合もある。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

漁業の楽しみは、努力したら努力した分収入として得られることです。現在は一人で漁をしているので全てを自分自身で決めることができ休むのも自由ですが、漁に出られる日はほとんど休まないですね。

そして、子どもの頃から身近にあった大好きな海で、自分のペースで仕事ができることに何よりも満足しています。毎晩寝る前に、「明日はどこで漁をしようか」「どんなものを捕ろうか」「新しい漁法に挑戦してみようか」「その方法はどうしたらいいか」などと考えるだけでワクワクします。
もちろん、アワビやサザエなど高価なものがたくさん捕れたときもすごくうれしいです(笑)。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

自然相手の仕事なので、しけ(*2)の時は漁に出られません。漁に出られない日が続くとつらいですね。私は独立して間もないので、今はとにかくたくさん働きたいと思っています。海士は何度も潜る体力がある若いうちが勝負だと思っていますし、毎日休みなしで働いても平気ですね。

漁を優先すると家族との時間が取りにくくつらいこともありますが、日曜日の午前中に漁に出て、午後からは家族と出かけるなど、家族と過ごす時間もつくるよう心掛けています。
山口県では年に2回(7月の第3月曜日・海の日、11月の第3土曜日)県下一斉休漁日があるのですが、この取り組みは漁師みんなが休むことで、気がねなく家族との時間を過ごしてもらいたいという思いが込められているものです。全国の都道府県の多くでも、こういった理由で一斉休漁日を設けているようです。


*2 しけ:天候不良で海が荒れること。

小さい頃から好きだった海に囲まれて仕事ができている

花岡さんが所有している小型漁船。漁労設備・漁具費用の半分は行政支援を受けた

花岡さんが所有している小型漁船。漁労設備・漁具費用の半分は行政支援を受けた

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

約10年間、造船関連の会社に勤めて溶接の仕事をしていましたが、ある漁師さんと知り合いになって、漁師の仕事内容や収入の話を聞き興味を持ちました。きつい仕事だけど、頑張ればそれだけ収入につながるところに惹かれたんです。

その後、山口県が行っている漁業就業支援制度のことを知り、その制度を利用して漁師になろうと思いました。2年間の研修期間で延縄漁や海士の技術を身に付け、2016年春に晴れて漁師として独立しました。

Q5. この仕事に就くため、何を学びましたか?

漁業就業支援制度における2年間の研修では、ベテランの漁師さんが師匠となりアルバイトとして働く中で、延縄漁や素潜り漁といった漁業に関する知識、漁船の扱い方、船が故障した時の対処法など、漁師になるために必要なことを学びました。

漁は、1人で沖合に出て作業することもあります。もし船が止まったとき何もできなかったら、命が危険にさらされます。そのため、自分で何もかもできるようにならないといけないんです。船に関するトラブルが起こったときは、前職である造船関連の会社の仕事で身に付けた溶接の知識が役に立っています。

それでも、どうしても一人ではどうしようもないことも起きたりします。その時は仲間の漁師同士の助け合いが頼りですので、仲間との絆を大切にしなくてはと日々心掛けています。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

自分では覚えていないのですが、小学生の頃に漁師になりたいと親に言っていたようです。海は身近な存在でずっと海が好きだったので、海に関わる仕事がしたいと思っていました。そのような思いもあって高校卒業後は造船会社に就職しましたし、今は昔の夢がかなって海士をしたり、沖に魚を捕りにいったり海に囲まれて仕事をしています。

野心や好奇心を持つことが大切

白い球体は漁業無線に関わる機械。船には警告灯や通信機器のアンテナなども備わっている

白い球体は漁業無線に関わる機械。船には警告灯や通信機器のアンテナなども備わっている

Q7. どういう人が海女・海士(あま)に向いていると思いますか?

海が好きな人が向いています。そして体力勝負の仕事なので、体が丈夫でなければなりません。
また、野心のある人がいいと思います。「あれもやってみたい」「これもやってみたい」「たくさん捕るにはどうしたらいいのか」「水揚げを増やして収入を増やすにはどうしたらいいのか」といったことを考えることは大切です。

師匠に習ったことだけしかしないで「やっぱりだめだったので辞めます」という気持ちの弱い人ではなく、本当に海が好きで、海女・海士になりたい気持ちが強い人がいいですね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

海女・海士の仕事は、頑張れば頑張った分だけ収入が入ってきます。自分の頑張り次第で、若いうちから普通の会社員では稼げない額の収入を得ることもできる可能性が魅力的です。

通常、会社員は年齢を重ねるごとに徐々に収入が増えていくものですが、漁の仕事は独り立ちをして経験や努力の積み重ねの量で稼ぎがどんどん増えていきます。しかし、会社員と異なり高齢になるに従い収入が下がっていく傾向にあります。だからこそ、スタート時点でいかに多く稼ぐか、若いうちにいかにもうけるかが大切です。
「目指せ年収1,000万円!」くらいの野心を持っている人は、ぜひ海女・海士や漁師の道を選んでみてください。


花岡さんの話から、仕事の楽しさややりがいがひしひしと伝わってきました。体力は欠かせませんが、時間や収入の面でとても魅力的な仕事のようです。

若いうちから目指すに越したことはありませんが、海女・海士の仕事に年齢制限はありません。大学で勉強をしてからでも、どこかに一度就職してからでも遅くないです。いつか、自然と関わりながら仕事をしたいという思いがある人は将来、海女・海士という職業を考えてみてもいいかもしれませんね。


【profile】山口県漁業協同組合伊崎支店 海士・海女(あま)・漁師 花岡昌雄

山口県漁協 http://www.jf-ymg.or.jp/

【取材協力】山口県漁業就業者確保育成センター

山口県漁業就業者確保育成センター 漁業就業支援制度
http://www.jf-ymg.or.jp/ryoushi/01guide/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「海女・海士(あま)」
はこんな仕事です

海に潜って伊勢エビ、サザエ、アワビ、ウニ、岩ガキなどの魚介類やワカメ、コブなどの海藻、真珠を採集する漁を行う。一般的には女性が多いが、女性を「海女」、男性を「海士」と区別して記される。海女・海士による漁の歴史は非常に古く、縄文・弥生時代から現代に受け継がれている。海女を取り巻く環境には、高齢化、後継者不足、漁獲資源の減少といった課題もあるが、近年、テレビで取り上げられるなど注目が集まり、後継者育成のための研修を行う漁業組合もある。

「海女・海士(あま)」について詳しく見る

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