れもんハマチにみかん鯛!? フルーツ味の魚って何?

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れもんハマチにみかん鯛!? フルーツ味の魚って何?

2015.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

れもんハマチにみかん鯛!? フルーツ味の魚って何?

この記事をまとめると

  • 日本各地で名産の果物を活用した魚の養殖が盛んになりつつある
  • 大学と地元漁協が協力して柑橘類を混ぜたエサを開発
  • 回転寿司やスーパーなどでさっそく人気

魚も果物でリフレッシュ!?

「魚よりやっぱり肉の方が好き。だって魚のにおいが苦手なんだもん……」。そういう人、けっこう多いんです。あの魚独特の臭みがなくなったら、もっとおいしく魚が食べられそうですよね。

そんな人に、とっても良いお知らせが。いま各地で、独特の臭みを消した魚が開発されているんです。その名も、「フルーツ魚」。エサに果物の粉末などを混ぜ込んで育てることで、脂身や血合いの部分に爽やかな風味がプラスされるというものです。全国各地の名産の果物を活用したこの取り組みは、日本漁業の新たなムーブメントになりつつあります。

爽やかに香る魚、全国から続々登場

フルーツ魚の火付け役となったのが、「柚子鰤(ゆずぶり)王」という名前で商品化されている鹿児島県の養殖ブリ。高知大学農学部の研究者と、地元漁協が協力して誕生したものです。

始まりは、同大学の深田陽久准教授が、柚子が魚の変色を抑え鮮度を保つ働きがあることや、生臭さを抑える働きがあることを発見したこと。さらに、品種によってはうま味成分が増すことも分かったのです。

そこで漁協と大学がタッグを組み、柚子の絞りカスや果汁を混ぜたエサを開発。身にさっぱりとした柚子の香りが乗った「柚子鰤王」の生産に成功しました。お客さんの反応も上々。「臭みがなくておいしかった」と好評なんだとか。

「柚子鰤王」の登場で、柑橘(かんきつ)類を名産とする西日本各地でフルーツ魚が大流行。大学の研究から生まれた最新のテクノロジーで、愛媛県「みかん真鯛」や、徳島県の「すだちぶり」、大分県の「かぼすヒラメ」に、広島県の「レモンハマチ」、山口県の「柑味鮎」など、続々とフルーツ魚が誕生しています。

ブランド魚として国内外へ!

今、日本の養殖漁業は輸入魚に押されがちです。それに加えて、若い人たちの魚食離れが進んでいます。そんな状況で、起死回生の一打となったのがこのフルーツ魚でした。値段の安い輸入の魚とはどうしても価格競争になりやすかったのですが、フルーツ魚はあくまで「味」で勝負。おいしいと評判のフルーツ魚を、松阪牛や名古屋コーチンといった銘柄肉と同じように、付加価値のある銘柄魚としてブランド化し、売り出していきたい考えです。

すでに、大手回転寿司(すし)チェーンがフルーツ魚に目をつけ、実際に販売したところ人気メニューになるなど、大手スーパーや外食業界からも注目を集めています。また、各地の生産元は日本ならではのフルーツ魚を、海外にも通用するブランドとして輸出することも見据えています。

フルーツ魚は、大学の研究開発と協力したことによって、右肩下がりだった養殖業の未来に新たな可能性を提示しました。フルーツ魚のように、魚介類の養殖や加工方法を研究する水産学の分野では、こうした今あるものに新たな付加価値を見いだす取り組みが行われています。あなたの研究が、将来の健康な食生活や産業の発展に貢献するかもしれませんよ。

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「生物資源学」
はこんな学問です

動物や植物、有用な微生物などの生物資源の有効利用や新しい生物の開発方法をバイオテクノロジーなどの最新技術を用いて研究する学問。専門分野には、安全な畜産物を効率的に活用するために飼育から流通までを研究テーマとする「動物資源学」、遺伝情報を活用した品種改良や分子レベルで植物の病気予防法を研究する「植物資源学」などがある。また、昆虫由来の成分を利用した害虫駆除や都市・農村の生物多様性を保全する研究なども行われている。

「生物資源学」について詳しく見る