酸素ボンベなしで水深100メートル潜る人がいる!?

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酸素ボンベなしで水深100メートル潜る人がいる!?

2015.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

酸素ボンベなしで水深100メートル潜る人がいる!?

この記事をまとめると

  • フリーダイビングという競技では、海の中を100m以上潜る人たちがいる
  • フリーダイビング界の伝説的存在は、人間もイルカのように水中に適応できると信じていた
  • 深い水中に潜るとき、人間の体内では水中に適応するための驚くべき変化が起きている

ひと息だけで競うフリーダイビング

「浦島太郎はよく溺れずに竜宮城に行けたな……」なんて昔話にちょっとひねくれて突っ込みを入れた経験が、みなさんにもあるかもしれません。しかし、現実世界には、本当に竜宮城にたどりつけるくらい息が長く続く人たちがいるんです。

素潜りで海の中をどこまで深く潜れるかを競うフリーダイビングという競技をご存じですか? 酸素ボンベなしに、体一つで深い海の底を目指して潜っていくスポーツです。フリーダイビングには、足ひれ(フィン)をつけたり、ガイドロープをつたったり、何も装着せずに体一つで潜ったりとさまざまな競技があります。

世界選手権も行われていて、トップクラスの選手にもなると100m以上潜る人もいるのだとか。フリーダイビングの選手たちが目にする海の底の神秘的な世界や、深海で起こる人体の変化とは一体どのようなものでしょうか?

イルカ人間と呼ばれた男 ジャック・マイヨール

フリーダイビングを語る上での伝説的存在が、1976年に人類初めての素潜り100mの記録を打ち立てたジャック・マイヨール。リュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』のモデルになった人物です。

上海生まれのジャックは幼い頃、夏休みに訪れた佐賀県唐津市でイルカと一緒に泳ぐ経験をし、そこから海の世界に魅せられていきます。彼を素潜りの世界に導いたのは、勤務先の水族館で飼育担当になったイルカでした。心を通わせ一緒に泳ぐ中で、イルカから水中での呼吸法や泳ぎ方を学びます。

この経験からジャックは、人間もイルカのように水中に適応できると信じたのだそうです。そしてこの思いが、当時科学者たちが口をそろえて不可能だと言った水深100mの素潜りを実現させたのだと言います。現在も、ジャックの影響を受けた多くのフリーダイバーたちが海に潜り、人体の限界に挑戦しています。

心の動きすら酸素を消費する

フリーダイバーたちの話によると海の底の世界は、まるで宇宙のようだと言います。そこは自分の心臓の音だけが聞こえる無音の世界。同時に、常に命の危険と隣り合わせの世界です。深い海の底に潜ったとき、人間の体内では一体どのような現象が起きているのでしょうか?

海をどんどん深く潜っていくと、内臓も水圧の影響を受けます。例えば、空気の入った肺は、そのままだと水圧で締め付けられ壊れてしまいます。しかし、その時体内ではある変化が起きます。横隔膜が肺に向かって引き上がり、肺が押しつぶされないように守るのです。ほかにも、脳を守るために血液と酸素が脳に集まる「ブラックシフト」という現象も起きているのだとか。ジャックが信じたように、実際に人間の体の中では水中に適応するような作用が働いているのです。

また、フリーダイビングでは心の動きも大きく影響すると言われています。脳は体の中でも酸素を使う場所だと言われており、潜水中に頭の中で考え事をしていると、余計な酸素を消費してしまうのです。そのため、リラックスして何も考えない状態がベスト。ジャックも、心を無にするヨガや禅を取り入れていたというエピソードがあるほどです。

常識を超えた驚くべきフリーダイビングの世界ですが、こうしたスポーツによる体や心への影響は、スポーツ学などの学問分野で研究されています。スポーツを科学的な視点から学んでみたいと考えている人は、こうした分野で学べば、さらなる人間の可能性を発見できるかもしれません。

この記事のテーマ
体育・健康・スポーツ」を解説

病気やケガの予防や予後のケアを通して、人々が健やかに暮らせるようにするのが、健康学の理念です。食生活や運動などのライフスタイルや心理状態、検査やリハビリテーションなど、学ぶ内容は多岐にわたります。体育やスポーツは、健康を維持するための身近な方法であるとともに、人生を豊かにする趣味であったり、人によっては職業になることもあります。競技技術の向上だけではなく、メンタルや栄養、指導者のスキルも学びます。

「体育・健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツ学」
はこんな学問です

スポーツが身体にもたらす影響を中心に、コーチング理論やスポーツを取り巻く環境まで科学的に考察、研究する学問。身体活動との関わりについては、医学、生理学、栄養学などさまざまな観点から科学的に研究する。コーチングの理論や手法については、心理学など関連諸学も交えて学習。スポーツ環境については、施設経営などのマネジメントやマーケティング論も学ぶ。競技指導者の育成については専門のコースを設置している場合もある。

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