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現代に棲む「鬼女」とは?

2015.10.28

提供元:マイナビ進学編集部

現代に棲む「鬼女」とは?

東京五輪のエンブレム盗用・模倣問題の「証拠」を明らかにしていったのは通称「鬼女」と呼ばれる人たちだというのをご存じでしたか。あるテレビ番組で取り上げられ、一部で話題になっています。この鬼女といわれる人たちは、ネットで情報交換し合う既婚女性たちだそう。こうした、生活者目線の「市民ジャーナリズム」が、マスコミの手が及びにくい「真実」に迫ることがあるのも事実。市民ジャーナリズムが為した功績とは。一方でマスコミの果たすべき役割とは。記事を通し、メディアやジャーナリズムのあり方を考えてみましょう。

この記事をまとめると

  • 鬼女が、迫る!
  • 一国の政治を動かした! 韓国の市民メディア
  • さまざまなスタイルの市民メディアとマスメディア。それぞれの役割とは

佐野氏エンブレム問題浮上の裏に「鬼女」!?

東京五輪エンブレムのデザイン盗用の疑惑が持ち上がり、結果、デザイン採用自体が白紙撤回されるという衝撃的な出来事が起こりました。このデザインによく似た構図をネット上から探し出し、問題を明らかにしたのは、「鬼女」たちといわれています。「鬼(き)」の由来は、「既」婚女性=の「既」のこと。この鬼女たち、もともとはネット上で情報交換し合う、女性同士のネットワークだったそうです。

先日、民放のテレビ番組で鬼女が取り上げられました。番組によると彼女たちは、時間とお金に恵まれ行動力にもたけたているのが特徴だそうです。
その徹底したリサーチ力が威力を発揮し、クレーマー客が店員に文句をいう現場を写真に撮ってネットで公開したり、いじめ加害者の保護者をつきとめ公開したり。とらえたら放さない、徹底した追求姿勢をとることから注目を浴びるようになりました。呼び名も、音感からだけではなく、この鬼のような徹底ぶりから「鬼女」に転じたともいわれています。

韓国で政治を動かした、市民メディア

鬼女は、表には決して出てきませんが、ある意味市民ジャーナリズムの一つのありようだともいえます。

日本に先んじて、この市民ジャーナリズムにおいて大きく発達したのが韓国です。「オーマイニュース(OhmyNews)」というニュースWebサイト。その特徴は、なんといっても一般の「市民記者」が投稿する記事によるニュース媒体であることです。マスメディア報道の姿勢に不信感を持つ人々から強い支持を受け、2000年に誕生しました。

最大の功績は、2002年の韓国大統領選で民主党の予備選挙を生中継し、盧武鉉氏の当選に結びつく原動力となったことでしょう。
実はこのオーマイニュース、日本でも、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が初代編集長となり、「市民参加型メディア」として2006年から日本語版がオープンされました。ところが、経営不振や、記者育成教育が不十分だったことなどが影響し2009年には閉鎖してしまいました。

本家である韓国版のほうもいったん、大統領が交代して風向きが変わり、広告不振に陥るなど困難な時期を経たようです。現在は、市民記者育成にも力を入れており常勤記者が市民記者の書いた記事をすべてチェックしたり、育成機関を設けるなど市民メディアの価値向上につとめています。

コミュニティ型、キュレーション型、地域密着型etc

世界に目を向けてみると、キュレーション型のネットメディアも隆盛のようです。
例えば、アメリカのインターネット新聞の一つで、日本版でもおなじみのハフィントン・ポスト(The Huffington Post)。コラムニストによる論説ブログやネットメディアなどからのニュースにオリジナルコメントをつけて配信しています。

また似た機能を持つニュースメディアとしてBLOGOS(ブロゴス)があります。韓国のIT企業「ネイバー」の子会社であるLINEが運営するが運営しているもので、政治家や経済評論家、大学教授など学識者などのブログ記事を紹介するまとめサイトです。日本版もあり、新聞などとは異なる独自の視点に触れられる情報ソースとして学生や社会人に多くの読者を得ています。
経済に特化した日本発のキュレーションメディアも。経済情報のみのニュース共有サービス「NewsPicks」がそれで、有料ですが世界中のニュースをワンストップで読める「経済紙」をうたっています。

一方日本では、コミュニティ型の情報発信もニュースソースとして広く利用されています。主なものとして2ちゃんねるやニコニコ動画、YouTubeなどがあり、先述の鬼女の投稿もこのコミュニティサイトへの主のようです。ただ、こうしたサイトは、発信する情報の大部分は利用者の手にゆだねられているせいか、根拠が不十分な情報が飛び交い「炎上」するという問題も起きています。

さまざまな市民メディアが盛り上がる一方、マスメディアには巷に飛び交う情報をどう扱い、世の中の事象をどのように報道するかといった責任を問われています。マスコミについて学ぶ上で重要な視点の一つといえるでしょう。


参考サイト
■ライブドアニュース:佐野研二郎氏を追い込んだ「鬼女」の正体 30代中心の主婦グループか
http://news.livedoor.com/article/detail/10551745/
■MyNewsJapan:オーマイニュース日本語版 鳥越俊太郎が編集長に
http://www.mynewsjapan.com/reports/359
■MyNewsJapan:オーマイニュース、全社員に解雇通告 「ニュース」の看板降ろす
http://www.mynewsjapan.com/reports/897

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「マスコミ学」
はこんな学問です

主要5媒体ともいわれるテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットをはじめとして、あらゆるメディアを使って伝えられる情報コンテンツをつくるために身に付けておくべき知識とスキルを学ぶ。メディアの現場で活躍するスペシャリストが講師となることが多い。授業の内容も実際の撮影施設や編集機材などを使って行われる。業界に入った際にも、すぐに現場で役に立つように、実践重視の授業内容になっている。

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