ヨーロッパには、リアル執事の学校があるらしい!

この記事をまとめると
- 日本の漫画や小説で人気の「執事」、海外でもなりたい人が急増中!
- 執事は「バトラー」と呼ばれ、なるための条件はイケメン、高身長、独身
- アラブの王室や大使館、リゾートホテルや豪華客船が就職先となる
執事がブーム。でも本当にいるの?
「黒執事」や「メイちゃんの執事」「謎解きはディナーのあとで」など、人気の漫画や小説によって執事ブームが続いています。街にはメイドカフェならぬ執事カフェも登場。日本ではなかなかなじみのない世界観ですが、現在でも執事は存在するのでしょうか。執事の知られざる世界について紹介したいと思います。
条件はイケメン・高身長・独身
執事は本来、バトラー(butler)と呼ばれています。男性使用人のランクは下男(雑用係)、従僕(召し使い)、バトラーの順で、バトラーは食事の給仕や身の回りの世話、他の使用人のとりまとめなどを主に行います。
バトラーが世の中で活躍していたのは19世紀の英国、ヴィクトリア朝のころ。このころはまだ電気が住宅にない時代、掃除も洗濯も使用人の仕事でした。使用人をたくさん雇うことで自慢できたといい、大豪邸だと100人以上も抱えていたのだとか。
バトラーになるのは貧しい農村生まれの少年が多く、中流の屋敷で雑用係からはじめ、すこしずつ大きな屋敷へステップアップしていったそう。ただ、下男から従僕、バトラーになるにはルックスの良さが求められ、未婚の高身長、それにイケメンであることが必須でした。
実は近年、バトラーとして働きたいという人が急増中。イギリスでは100人程度に減っていたバトラーが、1万人近くまで増えているそうです。現在では養成学校があるので、昔のように下働きをする必要はありません。しかし学校ではハードな訓練を積まなければならないのだとか。実際にどんな事を学んでいるのか、オランダのバトラー養成スクールを例に紹介しましょう。
校舎は1300年代に建てられたホンモノのお城。ここで8週間のカリキュラムをこなしていきます。基礎的な礼儀作法やしきたりはもちろんのこと、特に食事の管理については完璧さを求められます。お皿とグラスをすばやくセッティングしたり、グラスを持ったまま階段をスマートに昇り降りできなければなりません。いつ声をかけられてもいいように、3分で早着替えする技も必要です。
想像を超えるハードなカリキュラムのため、卒業資格を受け取れない人もいるそうですが、就職先はやはりゴージャス。アラブの王室や、ヨーロッパ各国の大使館、リゾート地のホテルや豪華客船など、きらびやかな働き先が見つかるチャンスがあるのです。
日本人でもバトラーになれるの?
本格的なバトラー養成スクールはヨーロッパ各国に存在します。もし目指すのであれば、英語力を磨くことはマスト。加え、フランス語やドイツ語、中国語なども勉強しておくと有利だそう。海外での就職も視野に入れて、今から準備を進めておくとよいでしょう。
日本にもバトラーを派遣する会社はあります。日本の場合はヨーロッパのそれとは違い、一般的なお手伝いとしての業務が中心。高級ホテルの客室サービスや、資産を持った個人宅での執事業務、海外から日本に赴任中の外国人宅でのお手伝いなど、需要はあるようです。
これからの時代、語学力はもちろん、プロフェッショナルな対応力を持つバトラーとして、海外で活躍する日本人が出てきてもおかしくないでしょう。
この記事のテーマ
「旅行・ホテル・ブライダル・観光」を解説
目指す業界の専門知識を学び、パソコンなどのスキルを身につけます。旅行・観光では資格取得や採用試験対策、ホテル・ブライダルでは、現地実習を通して実践力を養う研修が多く含まれます。共通して求められるのは、ゲストに非日常のサービスや空間を提供する接客技術やサービス精神。不規則な勤務に対応できる体力の養成も求められます。
この記事で取り上げた
「そのほかの旅行・ホテル・ブライダル系の職業」
はこんな仕事です
結婚式で主に新婦の世話係をする「ブライダルアテンダント」は、持ち物の準備や着替えの手伝いのほか、入場手順の説明などを行う。挙式当日は、新婦のそばに付き添いながらサポートをし、新郎・新婦の入場前には参列者の案内も担うので、マナーや気配りが大切な仕事になる。そして、接客のプロである旅館の「女将」も高い対人スキルが求められる。旅館の顔であると同時に、仲居たち従業員を取り仕切る主人でもあり、その責任は重大だ。自身が旅館の跡継ぎとして、もしくは跡継ぎと結婚し、経験を積んでまず若女将になり、そして女将になるケースが多い。
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