キレイな海も守る? ライフセーバーがカッコよすぎる!

この記事をまとめると
- 海で事故やトラブルが起こらないように海水浴場を監視しているライフセーバーという仕事がある
- ライフセーバーは、今ではスポーツとして世界大会が行われるまでに発展した
- 日本のライフセーバーはボランティアであることが多く、資格をとっておくと水難救助などできることが増える
海の安全を守る「ライフセーバー」という仕事
夏休みの楽しみの一つといえば、やっぱり海ですよね。でも、楽しいからといってはしゃぎすぎてしまうと、事故や迷子などのトラブルにもつながるので注意が必要。そうしたトラブルが起こらないように、海水浴場を監視している人たちがいます。「ライフセーバー」と呼ばれる人たちです。ライフセーバーは、私たちが楽しく安全に海で遊べるよう、海の安全を守ってくれています。
ライフセーバーの活動目的は、水辺の事故をなくすこと。海辺のゴミ拾いから、おぼれてしまった人の救助活動まで、仕事内容は多岐にわたります。熱中症で具合が悪くなったり、クラゲに刺されたり、子供が迷子になってしまったり……。夏の海では日々さまざまなことが起こります。
また、海の状態を知らずに海水浴に来ている人もたくさんいます。遊泳禁止区域で泳いでいる人や、天候が悪い中サーフィンをしている人たちに注意するのもライフセーバーの仕事の一つ。監視の目を光らせることで、事故を未然に防いでいるのです。
ライフセーバーには世界大会がある!
ライフセービングには歴史があります。1902年頃に、それまで禁止されていた海での遊泳が解禁されると、同時に水の事故がたくさん起きました。そこで有志たちが集まって救助活動を始めたことが、ライフセービングとして発展していったのです。
海外では、ライフセーバーというとボランティア、ライフガードというとお給料がもらえるプロと明確な違いがあります。ライフセービングには技術を向上させるために、水難救助を競技にした世界大会も行われています。オーストラリアでは、世界大会で入賞したことのあるライフガードがたくさん活躍しているそうです。
ライフセーバーの資格をとろう!
海の清掃活動などは資格がなくてもできますが、人命救助まで想定するなら資格を取っておいたほうがいいでしょう。ライフセーバーの資格を取るには、JLA(日本ライフセービング協会)で講習を受ける必要があります。水難救助の知識をしっかり持つことで、ライフセーバーとしてできることが増えますよ。
日本では、アルバイトとしてお給料が出ることもありますが、ボランティアでライフセービングを行っている人もたくさんいます。だいたいの人がスポーツインストラクターやダンス講師などの本業を持っていて、副業としてライフセービングを行っています。収入のことを考えると本業にするのは難しいかもしれませんが、ライフセーバーは海の安全を守る素晴らしい仕事です。
この記事のテーマ
「健康・スポーツ」を解説
スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。
この記事で取り上げた
「ライフセーバー」
はこんな仕事です
海や川、プールなどで事故が起こらないように監督・指導をする仕事。事故が起こった際は溺れている人を救助し、応急処置を行う。泳ぐ技術はもちろん、心肺蘇生や応急手当の方法といった、専門技術を習得する必要がある。また、臨機応変な判断や、天候を常に意識して行動することも求められる。資格としては、NPO法人日本ライフセービング協会が認定する、さまざまな資格がある。取得するためには、協会が実施する講習を受け、認定試験に合格する必要がある。人命を守る責任のある仕事といえるだろう。