正解、ちゃんと言える? 土木・建築・建設の違い
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似たようなイメージで使われる3つの言葉ですが、どのように違うのでしょうか?
実は、それぞれ密接に関わっているこの3つの言葉を通して、建築分野とはどのようなものかを理解することができるんです。建築分野とは? 建築士になるには? そんな疑問を解決します。
この記事をまとめると
- 建築は建物を、土木は道路や橋を作る。建設はその総称
- 大学の建築学科や専門学校で建築を学ぶことができる
- 建築士になるには建築士試験を受験する必要がある
3つの言葉、それぞれの意味
土木、建築、建設という言葉。
もちろんそれぞれに違う意味があります。まず建築とは、住宅や商業施設、公共施設など建物のことを意味しています。次に土木とは、その名の通り、道路や鉄道、橋、ダム、堤防などの構築物を形作ることを意味しています。いわゆる建物といわれるもの以外、例えば山を削って道路を作ったり、町中で目にする道路工事も土木の一形態です。
そんな、建築と土木という2つの分野を総称するものとして、建設という言葉があるのです。
建築関連の分野で学べること
地図に残る建設物を作ったり、生活に密接した建物を作ることができる、建築や土木の分野。
ではそれらの分野は、どのような場所で学ぶことができるのでしょうか。
建築について学ぶことができるのは、大学の工学部や理工学部の建築学科、そして建築関連の専門学校。大学には土木工学科を設置しているところもあります。
建築士になるには資格を取ることが必要ですが、建築を専攻することにより資格を有利に習得することが可能です。
これらの学科や学校で学ぶことができるのは、構造設計や建築物のデザイン。
また環境問題やランドスケープデザインについてなども、近年学ぶことのできることの一つです。
建築の分野に進むには?
一級建築士の宮田哲さんに質問しました。
「建築士になるにはどうすればよいのですか?」
「工業高校、専門学校、大学(工学部、理工学部、芸術学部などの建築学科)で建築を学び、実務経験を経て建築士試験を受験することが必要です」
「建築分野に進みたい人が、やっておいたほうがよいことはありますか?」
「とにかく建築に興味をもち、良いといわれる国内外の実際の建築を観て廻り肌で感じるといいですね」
欧米では建築は芸術の一分野とされており、そのことからも分かるとおり、建築分野に興味があるなら、普段から感性を磨いておくと役立つかもしれません。
また、建築士になるには物理や数学を勉強しておくことも大事です。それは、建築物の構造を考える上で重要になる力学の観点が、物理や数学の考え方と直結しているためです。
関係のある分野を幅広く学び、建物の構造から住む人や過ごす人の生活まで考えられる建築士になってください。
この記事のテーマ
「建築・土木・インテリア」を解説
人が活動し、生活する環境を整備する仕事です。建築や土木に関する分野と、インテリアコーディネイトなどのデザインに関する分野などがあります。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニング、CADの習得など。依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。
この記事で取り上げた
「建築士」
はこんな仕事です
戸建て住宅や集合住宅、ビルといった建築物を設計する仕事。建設会社や工務店、設計事務所などが主な活躍の場で、経験を積めば独立開業の道も開ける。依頼主の要望を聞き、その土地に対して決められた面積、高さ、容積などの条件に合うように設計図を作成し、工事が始まれば作業が設計図通りに施工されているかどうかの監理・確認も行う。設計や工事監理は、建築士法の定めにより建築士しか行うことができない。さまざまな条件をクリアしながら、アイデアを形にして実際の建築物として完成させる。
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