法学部の志望理由を考える
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学校推薦型選抜や総合型選抜では、志望理由書が合否を分ける基準の一つ。また、大学入学共通テスト(旧:センター試験)や一般選抜より時期も早いので、志望理由書の対策は早めに始めておくと安心です。ここでは、法学部の志望理由を考えるヒントと例文を紹介するので、それを参考に、志望理由を考えてみてくださいね。
この記事をまとめると
- 法学の分野に興味を持ったきっかけが志望理由につながる
- 法学部で学ぶことを、社会でどのように生かせるのか考えてみよう
- オープンキャンパスに参加にて、志望理由につながるヒントを見つけよう
法学部の分野に興味を持ったきっかけを思い出してみる
たくさんの学問がある中で、法学に興味を持ったきっかけは何でしょうか? 個人的な体験や身近な人との交流・学校の授業・映画や本やテレビなど、さまざまなきっかけがあると思います。そこに注目して、法学部で学びたいという意思や将来の目標につなげてみましょう。
【例】
私が法学に興味を持ったきっかけは、高校の生徒会活動で、「携帯電話を持ってきてはいけない」という校則を変える活動を行ったことです。校則に疑問を持った私は、友人たちと、生徒・学校・保護者それぞれの立場から意見を集めました。最終的に「携帯電話を持ってきても良いが、校内では電源を切る」という校則に変えることができました。その体験から、ルールを変えることの難しさと、より多くの人が納得するものを作ることの面白さを知り、国のルールである法律を本格的に研究したいと考え、法学部を志望しました。
現代社会の問題と法学部分野の関係に注目しよう
法学部では、法律や政治を学ぶことができます。いずれも社会との関わりが深い分野なので、法学部で学ぶ内容を社会でどのように役立てたいかを考え、志望理由につなげましょう。
【例】
インターネットは、私たちの生活に欠かせないものとなっていますが、著作権問題やプライバシー問題・情報漏えいなど、多くの問題が起こっている場であるのも事実です。そのようなニュースを聞く度に思うのが、現在の法律では、インターネット社会に対応しきれないのではないかということです。インターネットによって、昔は想像もできなかった犯罪が起こるようになりました。私は、貴学で法律とIT両方の知識を身に付け、今後ますます増えると想定されるインターネットに関わる問題を解決できるような法律家になりたいと考えています。
志望大学の法学部の特色を志望理由に盛り込もう
「自分の志望理由は、ありきたりかな?」と思ったら、法学部で学びたい理由の他に、「志望大学の法学部で学びたい理由」を考えてみるのがおすすめ。カリキュラムの特色、憧れの研究室や教授、卒業生の活躍などに注目してみましょう。
【例】
私は、◯◯大学のオープンキャンパスに参加したとき、在学生の方から法律サークルについて教えていただきました。地域の方を対象とする法律相談活動や、裁判傍聴、OBの方を招いた交流会や講演会など、密度の濃い体験ができることを知り、とても興味が湧きました。私は、◯◯大学に入学して法律サークルに所属し、司法の現場に対する意識を高め、将来につなげたいと思います。
いかがでしたか。志望理由を考えるヒントは、大学・学部のサイトやパンフレットにも満載です。法学部で学べる内容や研究室の紹介、先輩の体験談などを参考にしながら、自分だけの志望理由書を仕上げてくださいね!
この記事のテーマ
「法律・政治」を解説
国家は通常、多数の国民によって構成されています。それぞれ考え方が異なる国民をひとつの国家としてまとめようと考えれば、法律によって義務や権利を定め、政治(行政)によってそれらをきちんと運用していくことが必要になります。歴史上、多くの国家がこうしたことを目指し、あるものは成功してあるものは失敗してきました。どのようなときにあっても、道しるべとなるべき法曹家や政治家や評論家などの専門職は不可欠です。