Twitterでブロックされてショック! でもそんなに落ち込む必要はない?

皆さんの中には、TwitterなどのSNSのアカウントを持っている人も多いのではないでしょうか。そして、フォローしていた人にいきなりブロックされたり、知らない人からいつのまにかブロックされていたりすることに気付いてショックを受けたこともあるのでは? なぜショックを受けるのか、そのメカニズムについて紹介します。
この記事をまとめると
- Twitterでいつの間にかブロックされていたことってありますよね
- みんなに好かれるというのは、洋食屋でそばを注文する客にも応じるようなもの
- 全員の欲求には応えられないと割り切ることが大切
ショック! Twitterでブロックされちゃった!?
Twitterでブロックされたときの心理状態について、心理学的観点から考えてみましょう。あなたがTwitterでフォローされた時に感じるそのうれしさは「承認欲求」が満たされたことによる喜びです。「承認欲求」とは自分が価値がある人間であることを確認するために他者からの評価を求める本能のことです。しかし、他者からの評価に捉われ過ぎたと、フォロワーの数を他人と比べ、コンプレックスを感じ、楽しくて始めたはずのTwitterによってストレスを感じるようになります。
私たちは、ついどこかで世の中の人全てに好かれなければならないと思いがちです。しかし、その考え方は現実的ではありません。なぜなら、全ての人の欲求を満たすわけにはいかないからです。実際には、人に何かをしても、それを喜ぶ人と喜ばない人がいるため、全員が満足することは不可能なのです。
誰にでも好かれる人は誰にも好かれない
例えば洋食店を経営している人がいたとします。その洋食店はとても美味しいと評判で、雰囲気もおしゃれなことから若い女性に人気でした。ある日、そのお店に年配の男性客が来店し、「そば定食はないか?」とたずねます。誰にでも好かれようとする人は、そこで「頑張って作ります!」と答えてしまうのです。
一見サービス精神の溢れた人だと思うかもしれませんが、普段作っていないそばを頑張って作ったところで美味しいものが作れないかもしれません。もし美味しいそばを作れたとしても、それを気に入った年配の男性がどんどん和食好きの男性を連れてきてしまってお店の雰囲気が変わってしまうかもしれません。そうなるとこれまで来ていた若い女性客は来なくなるかもしれませんね。
私たちは最も近しい自分の家族に対してさえ、完全に満足させることなどできないのですから、当然、全ての人の欲求を満たすことは不可能なのです。
全員に好かれることはないと割り切ることが大事
世の中の人みんなに好かれようとしている人は、誰にでもサービスしようとして、疲れ果ててしまいます。洋食店でそばを出す必要はないのです。そう割り切ると、嫌われても仕方がないと思うことができるようになります。
逆に、洋食店だけどそばも出そうと非現実的なことを考える人は悩みが多くなり、結果的に、人付き合いに行き詰まることになります。全ての人に好かれることは不可能なのだと思いながらTwitterなどのSNSと付き合っていくと、不要なストレスを感じずに済みます。それが、気楽に楽しむコツなのです。
このように心理学の知識というのは、私たちの日常生活におけるストレスを軽減してくれる実用的な学問でもあります。興味がある人は、ぜひ大学で学んでみてください。
この記事のテーマ
「人間・心理」を解説
人を研究対象として、人間の心理や身体、人間が作る社会集団、生活の特徴やあり方を研究します。人間科学は、人間という存在や関係性そのものを研究し、学習範囲は栄養学から文化人類学、スポーツ科学まで広範囲にわたります。心理学は人間の心や行動の特徴を分析・解明します。ストレス社会と呼ばれ、心の病に苦しむ人が増加している現代では、なかでも臨床心理学の重要性が注目されています。人間の存在意義の基礎となる学問です。
この記事で取り上げた
「心理学」
はこんな学問です
人間の心理や行動がどのような原理で動いているのかを研究する学問である。それにはさまざまなアプローチがある。たとえば、認知心理学では対象を知覚してから言語化するまでの作用を情報処理のプロセスとして理解する。発達心理学は人間が誕生してから死ぬまでの心の変化が何によるのかを探究する。臨床心理学は心のバランスを崩してしまった人の状態の改善をめざす。志望校に自分の本当に学びたい心理学があるかどうかを必ず確認することが大切だ。
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